#184 藍染めの町「スチトト」へ!🇸🇻
1/26 サンサルバドル市内観光/ロサリオ教会⛪️/チキンバスでスチトトへ!/テルシオスの滝
7時前に起床した。腹が減っていたのでパスタをゆがいていると、ドイツ人の旅人のベンが話しかけてきたので合わせて自分も雑談に興じる。「ヨーロッパ人は就職前に1年間ほどの空白期間を使ってよく旅に出るよね。それってとても大切なことだと思う。日本では大学卒業したらすぐに就職。自分のやりたいことや成したいことも分からずに就職するんだ。それはそれで良いのかもしれないけど、自分としては若い時に世界を見ておくヨーロッパ人の生き方は羨ましいよ」
そんな話をしていた。
ホステルを9時過ぎにチェックアウトして、ホステル前のバス停からセントロに向かう。バスを待っていた親子に、
「このバスはセントロ方面に行くよね?」
と尋ねると行くという。バスはすぐに来た。運賃は一回0.47$(69円)のようだ。朝は通勤ラッシュなのか、道はかなり混んでいた。運転手が
「ここを真っ直ぐ進むとセントロだよ!」
といって、適切な場所で降ろしてくれた。ホームレスもちらほらいて道はゴミだらけで汚いが、危険は感じない。人々は東洋人を見るのは珍しいのか、自分のことをよく見てくる。中心部には警察官や軍人も配置されていて、安心感が増す。おかしなものだ、普通ライフル銃を持つ軍人を見れば心穏やかではなくなると思うのだが、ここではすごく頼もしく感じる。
市民広場に到着した。国立宮殿の前には「EL SALVADOR 」のモニュメントがあり、鳩がたくさんいる。誰かが餌を撒くとそこに向かって一斉に集まってくる。
この広場に面した大聖堂のドームも立派なものだった。中に入ると神聖な空気感。プロテスタントの教会だった。
市民広場から2ブロック先にロサリオ教会がある。外国人は2ドルで入場可能なので入ってみた。ここはステンドグラスが美しい教会として有名だ。東側と西側に貼られたガラスは太陽の光で輝くように設計されている。どこか、スペインのサグラダファミリアのようだ。30分ほど滞在して係員にお礼を言ってから退出した。
エルサルバドルの伝統料理といえばププサである🫓。街の至る所でお母さんたちが焼いているのがそれだ。年季の入ったお店に入って注文してみる。生地の中に入っているのは豆の一種だろうか。付け合わせの酢キャベツが美味かった。
スチトト行きのバスは街の東に位置する「Terminal Plaza Amanecer 」というバスターミナルから出ている。最近出来たターミナルのようで、現地民の間では「Terminal Nueva(新ターミナル)」の呼称で呼ばれている。
近くのバス停からバスに乗って行こうとしたが、バスはひっきりなしに来ており、どれが行くのか皆目見当が付かない。近くにいた店のおばあちゃんに手伝ってもらってバスを止めてもらう。こういう時は現地民に停めてもらうのが一番確実なのである。
「あれに乗りな!」
と言われて乗り込んだ。バス内は混雑していて、バックパックを持った自分にはキツかったが、タクシーよりはマシである。窮屈すぎてほぼインナーマッスルを鍛えているのかと思うくらいであったが、15分耐えてターミナルに到着した。汗がだくだくだ。
「129番バスがスチトト行きだよ!」
と聞いて乗り込んだ。現在11時。自分が乗り込むとすぐに出発した。運賃は1ドル(147円)と安い。バス内には次々と手売りの商人たちが乗り込んできてものを売っていく。水から野菜、りんご、クッキー、アボカド、お菓子など様々だ。
12:40、スチトトに到着。さすがエルサルバドルいち、コロニア様式が美しいと言われる町だけあり、その町並みに魅了される。中央には白い教会があり、強い陽射しを反射して輝いている。
今日の宿は「Hostal Raíces de mi pueblo 」久しぶりの一人部屋である。というのも、安い宿がここだけだったのだ。13時にチェックインしてからしばらく休んだ。
14時、街に繰り出す。まずは腹ごしらえだ。黄色い建物がメルカドになっている。一階ではお母さんたちが慣れた手つきでトルティーヤを焼いている。食堂は2階にある。美味しそうなカルネ(牛肉)があったのでその定食とトルティーヤ一枚を注文した。ジュースは無料で付いてきて、2.67ドル(393円)。カルネは柔らかく煮込まれていて味付けも完璧だ。無料で付いているハマイカジュースがこれまた美味しい。
満足してメルカドを出た。スチトトは藍染めの町として有名だ。内戦で技術が途絶えてしまいそうになった危機もあったらしいが、日本のJICAが技術支援をして、廃れずに済んだらしい。町にあった藍染め専門店2つに入ってみたが、綺麗な藍色で虜になりそうだ。
15時、「テルシオスの滝」という名所があるようなので歩いて行く。街の中心から30分歩いたところに入り口があり、入場料1ドル(147円)を払って説明を受けたが、
「展望台が2つあるからね。下に降りて行くと滝があるけど、今は乾季だから水は無いよ。」
「ノーアグアなのね(笑)了解、ありがとう」
滝壺には石が転がっているのだが、その形が六角形の形なのが興味深かった。水に打たれてこうなるのだろうか、それとも石の性質なのか。地学を熱心に勉強してこなかった自分には分からない。
展望台からの景色がこれまた絶景で、「スチトラン湖」を一望できる。ハンモックが付いていて、あまりの気持ち良さに寝てしまいそうになる。
16:45、風が吹いてきたので町に戻ることにした。スーパーでクッキーを買ったが、これを夕食にするのは忍びないので宿の帰りに見つけたププサ屋に入りチーズププサを2枚とファンタを注文する。ププサは2種類あり、普通のタイプと米粉のいずれかを選べるらしいので2種類お願いした。
風が心地よいので、道路に面した席に座った。結果的に米粉のププサの方が美味しかったが、チーズ入りを頼んだのは大正解で、伸びるチーズに舌鼓を打った。値段は全部で3.25ドル(481円)。
ホステルに戻って溜まっていた洗濯物を全て洗って干してから、夜はブログを書いて過ごした。