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【M-1グランプリ2020】 予選データからの事前詳細順位予想 ❶敗者復活戦編

2年連続でM-1準決勝のライブビューイングを観戦したM-1オタクの筆者による、M-1グランプリ2020展望記事です。

準決勝、準々決勝の内容やそれにまつわるデータを参考に、敗者復活戦・決勝戦の展開を予測していきたいと思います。今回は敗者復活戦編です。

敗者復活戦とは、準決勝で敗れたコンビ達による、決勝戦に出場する最後の1枠をかけた戦いです。

今年の敗者復活戦の出場者は以下の16組です。
インディアンス、からし蓮根、ぺこぱ、ダイタク、ロングコートダディ、学天即、ゆにばーす、ニッポンの社長、金属バット、ランジャタイ、カベポスター祇園キュウコウテイタイムキーパー滝音 (太字は敗者復活戦初出場)

1. 敗者復活戦の詳細

放送時間: 12/20 14:55〜 (地上波生放送)

例年より開催時間が約1時間後ろにずれました。その分、決勝戦までのインターバルも短くなりました。近年敗者復活戦の注目度が上がってきており高い視聴率が見込めるというのもあると思います。

ではまず、敗者復活戦のルールをおさらいします。

ネタ時間
準決勝や決勝と同じく4分。(2017年大会までは3分でした。)

ネタ順
当日12:30から行われる抽選会にて決定。

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審査方法
今年も視聴者投票。視聴者一人につき面白かった3組に投票し、最も票を集めた1組が決勝戦に進出。

投票時間は全組ネタ披露後から決勝戦が始まるまでの1時間半〜2時間位でしょうか。投票は視聴者一人につき1回ですが、スマホやPCなどの端末を複数台持っている人はその台数だけ投票できます。過去に「Cokkieを削除すればスマホ1台で何回でも投票できる」という噂もありましたが、今年はそのあたりの対策はされていると願いましょう。

敗者復活戦の開票は、決勝戦の笑御籤で「敗者復活戦」の札が引かれたタイミングで行われ、勝者はすぐさま決勝戦のスタジオに移動しネタを披露します。

下の画像は昨年の敗者復活戦の結果です。

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2. 筆者による事前順位予想

それでは、本題の順位予想に移ります。

2015年以降、敗者復活戦の模様は地上波で生放送されており、筆者も毎年リアルタイムで視聴してきました。敗者復活戦は視聴者投票であるため、一般視聴者のあらゆる判断基準に影響を受けます。そのため、順位結果は実際の会場の受け具合とは完全に一致しません。過去の大会の映像と順位結果から傾向を捉え、筆者が思う、視聴者投票の結果を左右する重要なパラメータをまとめました。

・会場の受け具合
・人気・知名度
・その他の部分での話題性

まず、会場の受け具合は敗者復活戦の順位を決定づける最大の要素にして最も予測が難しい部分です。会場は今年も六本木ヒルズアリーナの野外特設会場で、観客は観覧募集で当選した一般の方々です。

会場で受けるためには出番順ももちろん重要ですが、一番はやはりネタチョイスだと思います。会場が野外であること、観覧客が準決勝までの予選の客に比べてそこまでお笑いマニアではないことなどを踏まえた最善のネタを選ぶ必要があります。また、昨年敗者復活戦を勝ち上がった和牛は決勝戦で同じネタを披露しましたが、四千頭身のように"敗者復活戦で勝つ"ためだけのネタで勝負するのも一つの戦略です。

会場の受け具合を予測するにあたって、一つ参考になるのが今年の準々決勝、準決勝での受け具合だと思います。それを数値化する指標として、準々決勝後のTwitterの反応、すなわち実際に会場で観覧した人たちがコンビ名を含めてツイートした数が有用だと思います。今回はこのツイート数を集計して得られたデータもとに、会場受けの強いコンビを予測しました。

〈算出方法〉
準々決勝後のツイート数のデータから、東京・大阪それぞれで偏差値を計算

敗者復活戦出場者のみ抽出して偏差値の高い順に並べ替え

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この表で偏差値60以上の9組については敗者復活戦でもそこそこの受け量が期待できるのではないでしょうか。ゆにばーすは準々決勝では決勝組も含めてトップ受けでしたが、準決勝ではネタを変えて受けも今ひとつでした。

準決勝で受けたコンビは準決勝のネタを、準々決勝からネタを変えて受けが弱まった組は準々決勝のネタ敗者復活戦でやる、というのが安直な考え方ですが一つの参考になるとは思います。

人気・知名度は現行の投票システムだともろに結果に反映されると思います。先日のTHE W〜女芸人No.1決定戦〜の決勝戦で導入されていた視聴者投票は、テレビのdボタンによる投票でしたが、全ての出場者のネタを最初から最後まで視聴しないと投票できないという非常に公平なシステムであり、M-1グランプリにとって良い見本になったと思います。

その他の部分での話題性として、番組中にとにかく印象に残る言動、見た目、コンビ名なども得票数を上乗せする一つの要素です。昨年であれば超無名のくらげやアマチュアでの出場を果たしたラランドも健闘しました。

以上を踏まえて、筆者が予想する敗者復活戦の順位は次の通りです。各項目それぞれA〜Eで評価しました。

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※COVID-19の感染が報じられた祇園は現段階では欠場が濃厚。

今回のファイナリストは飛び道具的な漫才が多いので、決勝のバランスを考えると正統派の学天即、からし蓮根、金属バットあたりに上がってもらいたいところ。個人的に一番楽しみなのはランジャタイです。

3. おまけ「仮想・出番順抽選」

最後に、乱数メーカーを使って仮想・出番順抽選をしてみました。

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投票開始は全組のネタ終了後からなので前半の組は不利と言われていますが、投票ページではネタ中に採点メモとして得点をつけることができ、前半組の印象が薄れにくいような配慮がしてあります。さらに、投票ページでは出番順にコンビが表示されているため、場が温まりきっていない前半組で突出していれば、視聴者が投票する”3組”に十分選ばれると思っています。

祇園が棄権となった場合も想定し、祗園をのぞく15組で再度シミュレーションしてみました。準々決勝からの繰り上がり出場などは考えにくいです。

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もちろん準決勝まで残った漫才師ばかりですので、どのような香盤になっても豪華なことには変わりないですね。過去の大会にはない番狂わせにも期待したいです。


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