2016欧州+ブラジルバレー観戦の旅38~カザンから空港へ
観戦が最短記録更新!?
というくらい短かったお蔭で、
ここからの行程に余裕ができました。
これから明日の観戦のため深夜の移動。
ある意味、最短で有難い
試合展開だったともいえます。
会場の最寄駅からトラムでホテルへ。
試合直後なので
乗り場には人もたくさん待っています。
乗車したら徴収係に
20ルーブル(約30円)を支払い、
チケットをもらって完了。
レシートよりも小さい切手ほどの
可愛らしい紙切れが
ロシアではおなじみなのチケットなのです。
ホテルで移動の支度をし
荷物をまとめたら、
22:00にチェックアウト。
もう1泊できなくもないのですが、
朝3:00には空港に行きたいので、
そこでタクシーを使うなら
公共交通機関がなくなる前に空港へ移動し
そこで夜を明かそうという魂胆。
幸いカザン空港は
深夜も離発着があるようなので、
ロビーにいても問題はないだろうと
予想しました。
地下鉄で5駅、観光に訪れた際に使った
クレムリンの駅から徒歩で15分、
鉄道駅まで。
寒さと荷物と…いろいろ障害はありますが、
でも、一度通った道だし、寒さ対策も万全。
ただ、治安がちょっと心配。
でも、この寒さで犯罪を犯そうとする方が
危険にさらられる気がする…
が、途中、マックで休憩していると
女性のみのグループや、
女性一人という客層が見られないことを確認し、
長居しない方がいいだろうと
すぐに店を出ることにしました。
やっぱり危険な冒険だったかも…
と反省しつつ、
セキュリティー万全の鉄道駅へと
逃げ込みました。
苦労した予習のおかげで、
空港までのチケット40ルーブル
約60円を難なく購入。
0:05発の列車、
まだ時間はたっぷりあります。
近くには大荷物を持った
家族連れやカップルなど
いかにも空港へ行きそうな乗客が見られ、
ちょっと安心の空気。
だけど、長距離列車移動の
乗客の可能性もあるので、
待合室でも周囲の観察は怠りません。
しばらくすると駅員さんが
空港行、もう来てるよ!と
直々に教えてくれ、ホームへ移動。
しかし、プラットホームの番号が
よく分からず、
それらしい列車に近づいても
扉は閉まったまま、
動く気配が全くしない。
ちょうど通りかかった駅員さんに
空港行はどれ?と尋ねると、
悩みながら、多分あれ!と適当な返答。
その列車に近づいてみても真っ暗で
動く気配はありませんでした。
なんだよー、みんな適当だなー。
15分くらい探しているうちに、
無駄なことをしている気分になり、
待合室へ戻ることにします。
ここでちゃんとプラットホームの
番号が掲示板に表示されてから
移動することにしよう。
まだ出発までは随分時間もあることだし。
そう決めて出発30分前、
番号が表示され、いざ出陣!
が・・・
プラットホーム移動すると
列車の扉は開かず、
またしても待機を強いられました…。
寒い…寒いよ…
入れてくれよ…
中の駅員さんに訴えても
ダメダメの一点張り。
といってもここで待機は自殺行為。
仕方なく、ガラスドアで仕切られた
エレベーター前の空間で
外気から身を守っていると
同じように青年と若い女の子も
寒さをしのぎにやってきました。
みんな空港までの乗客のよう。
間もなく列車のドアが
開くのを確認して、3人で移動し、
やっと乗れたね~と
喜びを分かち合ったのでした。
そして…
乗車して約30分後、空港着。
ふぅ…
ここまでくれば、もう安心。
セキュリティーもしっかりしてるし、
あとは飛行機に乗ればいいだけ
しばらくのんびりできる。
空港のWiFiに接続して
気温確認すると…
きたーっ、記録更新!!
-30℃。
なぜか私の滞在期間だけ、
気温が異常に低かったという、
アンラッキーな気候でした。
ん、いや違うな、逆に
これはラッキーだったのだ!
-30℃のこの体験こそが
自信になるはず。
もう、寒さに恐れることはない!
気が付けば寒さの度合いが増す度に、
喜びを感じるようになっていた私。
温度が下がる度に、
それに耐えている自分をみて、
どんどん強さを増しているような錯覚を抱き、
嬉しかったのです。
カザンを発つ今、思うこと。
このロシアでの経験は、きっと今後の旅に
自信と勇気を与えてくれる。
素敵なモスクや大聖堂、
親切な人たちとの思い出のお蔭で、
怖かったロシアがいつの間にか、
好きな国の一つになっていました。
39へつづく…
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