2018世界選手権観戦の旅14~第2ラウンド2、3日目
第2ラウンド2日目
第1試合セルビア対アルゼンチン。
これもまたセルビアにとって
とても価値のある一戦でした。
前日、ポーランドを
フルセットで下したアルゼンチンは
第1、第2セットをセルビアに奪われ、
後がなくなったところで
第3セット序盤から大爆発。
6点差を付け優位にたったアルゼンチンに
成す術なくなったセルビアは、
スタメンから大きく
メンバーを交代して対応します。
セッターはコスティッチ、
サイドはカティッチ、
オポはルブリッチと
いつものスタメンを下げて
挑むセルビア。
尽くす手がなくなって
雰囲気を変えようとメンバー交代しても
なかなか雰囲気が変わらなかったり、
多少変わったとしても
追いつくまでには至らなかったり、
これまでいくつもの試合を見てきて
その先のストーリーは
想像しやすいものと思われていました…
6点差という大きな壁は
崩すにはとても高く厚い壁に思えていたのです。
ところが、このメンバー、
その無謀な壁に食らいつき
徐々に崩し始めたのです。
5点差、4点差…
差は少しづつ縮まり、
3点差、2点差…とじりじり。
こ、これは…どこまでいく???
この逆転劇は見事なまでに
出来過ぎたシナリオで展開し、
20点前には早くも逆転に成功。
そして、最終的に25-22と
危なげなくストレート勝利を収めるに
成功したのです。
控えに甘んじることなく
実力を見せ切ったメンバーたち。
いつものスタメン選手が
十分な実力を持っているのは
十分わかっていましたが
控えの選手もここまで
技術メンタル共にできているとは
驚くばかり。
これこそ、本物のチームなのではないか!
2連勝を挙げたセルビアの前には
ファイナルラウンドの景色が
広がっていました。
第2試合、フランス対ポーランドは
フランスが3-1でポーランドに勝利。
アルゼンチンに負け、
フランスに負け、
後がないポーランドに
ここで敗退か…と油断させられましたが、
さすが、ベルギーとの契約を破棄してまでも
就任した敏腕ヘイネン監督。
第2ラウンド最終戦、
セルビア対ポーランドは
彼の策略(?)にまんまとやられました。
これまでの不調は演技?
クレクもクビアクも
出てないことがあったけど、
もしかしてファイナルに合わせて
温存しておいた!?
こんなにも完璧なシステムが
存在するのか…
ポーランドの守備・攻撃は
かつてないほどに穴のない
完璧なもの。
どこに打っても拾われ、
どんな無謀な2段トスでも
攻撃に繋がってしまう。
そして誰が打っても
セルビアの守備は崩されてしまう…
悪夢とはまさにこのことでした。
ポーランドが勝利しても
セルビアのファイナル進出は
決まっていましたが
あまりにも後味の悪い内容で、
ファイナルラウンド進出を
手放しに喜ぶ気分ではなくなってしました。
隙の無いポーランド、
隙を見せてしまったセルビア。
いや、もしかしたら、
セルビアがダメな部分を全面に出して
ファイナルRに合わせ
油断させる作戦に出た!?
・・・そんな複雑な策略をとれる
チームではないことは
よーくわかっていました。
15へつづく…
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