2016欧州+ブラジルバレー観戦の旅85~CZĘSTOCHOWA VS SKRA BEŁCHATÓW
本来だったら
ストレートで勝負がついてもいい相手。
だけどオポがリシナツだから、
ヴラズウィのようには決められず、
試合はもつれていきます…
きっとコートエンドのヴラズウィも
もどかしい思いで見ているんだろうな。
後半はあまりにもシャットアウトされて、
替えられる場面がありましたが、
セットが変わるとまたスタメン。
それだけファラスカ監督の
信頼を得ていることを感じました。
どんな思いで戦っているんだろうか…
そんなことを考えながら追う試合。
いつもならサポーターやら、
チームキャラの観察をしつつ、
試合を楽しむのですが、
この試合ばかりは
とにかくリシナツの動きを追うのに
いっぱいでした。
ついに第5セットに突入し、
運命が決まる瞬間がきました。
だけど…ここまでくると、
慣れてきたのか、
試行錯誤を経て
上手くいくようになったのか、
安定してきたように
見えたリシナツ&チーム。
第一セットからの紆余曲折があり
取って取られてを繰り返しながら
第5セットは余裕の差をつけて
無事にセットを獲得。
勝ててよかった…
ただただ、それだけを思うのでした。
終わった後のリシナツは
ぐったりしているように見えました。
ファン対応も、あまりしたくなさそうな
そんな雰囲気がムンムン。
それでも邪険にすることはなく、
頼まれた写真やサインには応じ、
去っていく心遣い。
控室へと向かう後ろ姿を見ながら
お疲れ様…と
遠くから見送りました。
思いもよらない状況に遭遇し、
最後をかみしめる余裕はなく、
思ったよりもさみしさは
感じられなかったポーランドリーグのラスト。
それよりもこんな場面を
見られたことの貴重さの方が勝り、
追いかけてきて甲斐があったと、
強く感じます。
熱い思いで行動を起こすと、
そこに何かが起こる…
何かの本で読んだことを
ここで実感していました。
でも…この期に及んで思うこと。
やっぱり、リシナツは
ミドルが似合っている!
最後に貴重なオポ姿を
見られて満足する一方、
そう実感している自分がいました。
基本、ウィングスパイカー好きな私、
サイドからの攻撃に萌えるタイプですが、
リシナツに関しては
それも確かに魅力的だっただけれど、
でもリシナツらしさは
ミドルだからこそ活かせるもの。
そう感じました。
一見大人しそうで
威圧感なさそうに見えるのに、
ブロックで仕留める時は
別人のようなオーラを感じます。
ナショナルチームを見てると
時々、
え?今のリシナツ?
ポドラスチャニンじゃなかったの!?
と思うことも多々。
フェイントのジャンプも
クイックの鋭さも、
その後の喜びの叫びの熱さも
リシナツの真骨頂。
そんなリシナツの姿を思い返していると
あぁ、もっとももっと、
試合を見たいーーー!!と…
でも、これが最後。
ようやく帰り道を歩く頃になって
心の中にぽっかりと
穴が開いたような気持ちを
感じ始めていました。
86へつづく…
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