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2016欧州+ブラジルバレー観戦の旅79~TIIKERIT(コッコラ) VS RAISION LOIMU

恐らく私の観戦史上、
最悪の天候だったかも…

猛吹雪の中、
傘も差さず歩くこと30分。
途中から吹雪が弱くなり、
なんとか無事に体育館へ到着。
コートの湿り具合も、
温かい室内にしばらくいれば
乾きそうな程で安心しました。

会場は小学校の体育館。
新しくてきれいな施設ですが、
会場として作られてはいないので、
エンターテイメントの雰囲気は
あまり感じられません…

なるほど、これがフィンランドリーグの
現状なのね…。
トップを走るチームでも
盛大な会場や設備が
用意されているわけではないようです。

ナショナルチームはヨーロッパの中では
上位に位置し、
国際大会では必ず年配の方々が
遥々他国の会場までやってくるので、
さぞかし人気なのかと思いましたが、
国内リーグは、日本の方が
人気がありそうでした。

試合開始1時間を切り、
間もなくして選手入場。

ウォーミングアップに始まり
ボール練習へと移ります。

ガラガラだった客席も徐々に埋まり、
開始前には賑わう会場。
そして、いよいよ開始の時を迎えました。

予想外にも、オープニングは
エンターテイメント性、大!
照明が落とされ、一度はけた選手が
名前を呼ばれると拍手で呼び込まれます。

小学校の体育館でも
ここまでやれるんだ~と、
チームの気持の入れ具合を感じる瞬間。
ドイツ一の盛り上がりを誇る
ベルリンをも思い出す演出が
施されていました。

初のフィンランドリーグ観戦へと
来たのはもちろん、
日本人の古賀太一郎選手が
今季ここでプレーしているから。

所属する豊田合成には3人のリベロがいて
なかなか出番がなかった古賀選手。
しかし、ここではスタメンです。

つい最近、ネットで
古賀選手のプレーを称賛する
フィンランドのTV番組を
見たところだったので、
そんなパフォーマンスを見られることを
楽しみに来たのですが、
その期待は裏切られることなく、
興奮のプレーを披露してくれます。
ナイスセーブ、ナイストス…
おー、これも拾うか!
ここに上げるか!!
いい意味で驚きの連続。

特に私の興奮が高まったのは、
TVでも取り上げられていた
乱れたところからの
サイドへの速いバックトス。
あの体の反り具合…
セッターならともかく
リベロであんな攻撃的なトスなんて
もう大大大興奮!!!

相手チームもまさかそこには、
まさかそんな速さで上げないだろうと
意表を突かれ、
ブロックも追いつきません。

場内アナウンスも
アタッカーとともにこの
古賀選手のナイストスを褒め称え、
観客も認めていました。

すごい、ヨーロッパで、
こんな活躍しているなんて…
日本人として嬉しい瞬間。
だけど、もっと嬉しかったのは
古賀選手がチームの中で誰よりも
声を出していたということ。

ポジション柄、指示を与えるのも
役目なのかもしれませんが、
コミュニケーションが
しっかり取れているだけでなく、
チームの中心になっているんです!

この日は若手中心のメンバーだったようで、
特に、指示が多かったのかもしれませんが、
コートの中でお兄さん的な役割を
しっかりと感じ取ることができました。

よって監督からの信頼も感じます。

仲間とも楽しそうに
笑いながらコミュニケーション。

そう、豊田合成は
アンディッシュ監督が就任して
通訳を介さず英語でのやりとりを
経験していたから、
スムーズなんでしょう。
ベネズエラの選手とは特に仲良しなようで、
試合中にじゃれ合う姿も見られました。

80へつづく…

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