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2018欧州+ブラジルバレー観戦の旅65~ベウハトゥフへ

せっかく帰国までに空き時間があるなら
やっぱり行くしかない!
ウッチ駅道路を挟んだ向かいのバス停から
バスに乗り込んで…

約1時間のバス旅。

田舎道を走ってたどり着いたのは
そう、ベウハトゥフ。
ちょっと早めについたので
カフェでお茶をして時間を潰し…

お馴染みの体育館へとやってきました。

というわけで、アンコールは
スクラの練習見学。
最後の最後、やっぱりバレーを
見納めておきたくてここへやってきました。

誰もいない体育館の客席…
だけど、途中おじさんが一人
ふらっと入ってきたことで
心細さが少しだけ解消。
静寂の中で練習は始まりました。

一昨日の延長かリシナツは
オポとミドルと兼任でコートに立ち、
起用にこなしていきます。
なるほど、こういう練習も
度々やっていたから
戸惑いなくあのパフォーマンスが
発揮できるのか…

表にはなかなか公表されないこんな
貴重なシーンを見せられると、
より一層コート上のドラマに魅了。
バレー観戦への思いが
どんどん増していくのでした。

練習後、チームの方とお話しする機会があり、
バスの時間まで談笑。
長崎出身ということで、なぜだか
原爆について話してくれと言われ
つたない英語で必死に説明。

これまで長崎出身だというと
とても悲しい顔をされてきて、
そこで話は終わることが常だったのに
突っ込んで話をしてくれとは…。

焼け焦がれた人の話
喉が渇いて池の水を飲んだ人の話、
そのまま熱い熱いと
亡くなってしまった人の話…
小学生の時に沢山見せられた原爆写真や
お年寄りから聞いてきた当時のお話が
ここで国際交流に役に立つことに驚きつつ、
これをちゃんと伝えることが
長崎県人としての務めなのかもしれない…
そう気付かされました。

奇しくも今日、3月11日は
東日本大震災の日。
彼らもそれを知っていて、
そのことについても付け加え、
自分の体験談も話しておきました。

旅の最後のアンコール、
バレーにどっぷり浸るはずが
なんだかちょっと離れてしまって
思い描いたものではなかったけれど…
でも、旅を続けることによって
人との関わりが密になってきたことで
話題が広がってきたという証拠なのかもしれません。

英語もほとんど話せない人見知りだった私が
旅を重ねながらちょっとずつ変わっていったのを
改めて感じつつ、
この先の旅でまたこういう話を聞かれても
ちゃんと話せる国際人になろう…
帰国を前に旅と現実が重なる瞬間でした。

帰りもバスで1時間
夜10時前にウッチのホテルに到着。

2ヶ月の思い出をすべて
スーツケースに詰め込んで
明日の帰国に備え就寝しました。

2ヶ月の旅の予定、これですべて終了…

あとは飛行機に乗るだけです。

66へつづく…


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