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VOLLEY TOUR 2019/20【29】~欧州五輪予選1日目SRBvsFRA

2020年1月5日(日)
Tokyo2020欧州予選大会開幕

全てはこのために…
ここで笑うために…

この大会に向け数か月前から
様々な準備をしてきました。
そして1ヶ月前に日本を発って
各選手のクラブチームを巡り
気持ちを高めてきました。
ここで最高潮の応援をすること…
それがセルビアサポーターとして
過ごしてきた8年間で最大の使命。
私はセルビアチームを日本に、
東京五輪に呼ぶために、ここに来たのです。

私の観戦ストーリーは
五輪でセルビアを見るために
組み立てられてきました。

そんな大会初日の朝…
起きた時からいつになく
鼓動が早くなっていた私。
緊張からの焦りもあって
試合開始1時間半前の開場よりも
はるか前に会場へ到着しました。
が、12:00には開場と記載されていたのに
結局入場できたのは1時間前の12:30。
待たされる時間はとても長く感じて
会場入りしたときにはもう
2~3時間待ったような気分でした。

それにしても13:30試合開始は早過ぎでは!?
遅い時間の試合が多い欧米選手には
かなり厳しい時間帯…
まだ体も頭も起きてないはず。
そんな新たな不安を抱きながら
会場へ入るとお客さんもほとんどおらずガラガラ。

間もなくして選手入場。
それでもまだ観客は微々たるもので、
盛大な大会という雰囲気ではありませんでした。

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それもあってか、
大きな大会の重要な初戦というのに
選手の表情は思ったよりも固くない印象。

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もしかしたら私の方が緊張しているのかもしれない…
そう思うと恥ずかしくなり、
なるべく平常心を保とうと努力します。

この体育館は荷物チェックが
厳しいので有名ということに加え、
きっと応援していたら
写真なんて取る暇ないだろうと
ミラーレスカメラは持ってこなかったので
自分の目でしっかり見届けることに専念。

何事もないようにチームに混ざる
コバチェビッチの怪我の具合も
ここでじっくり見ておきました。

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13:30 セルビア対フランス、
試合開始。

この緊張感もきっと試合が始まって
パフォーマンスがみられれば落ち着くはず…
そう思っていたのに・・・

セルビアのパフォーマンスが・・・

ひどい。

ファンとして「ひどい」なんて言葉で
片付けたくないのですが、
贔屓目に見ていいところを
拾いたいところなのですが、
ユーロ優勝の記憶が色濃く残っているからか、
期待値が高過ぎるのか、
そのレベルに達していない…
それどころかいつもやらないミスを連発。
やはり身体がまだ起きていない状態に見えました。

対するフランスだって、
決して良いわけではなく
苦戦しているのはよく分かります。

でも揉め事で崩れてしまったと思われた
チームワークですが、
ここぞという時に力を発揮できない
ボワイエよりは、
パトリーの方が背負うものがなくて
攻撃が決まる印象。
もしかしたらこっちの方が
チーム内は上手くいく…?
災い転じてなんとやら…
そんな様子も見られます。

とはいえまだ、セルビア同様フランスも
チームが出来上がっていない様子。
だからこそ、このフランスなら勝てる!
そう信じて疑わず応援をしました。

第1セット、
追いかけながら捉えることができず
21-25でフランスに奪われると
第2セットはリードしていたのに
逆転失セット。

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第3セットは接戦で中盤まで
持ちこたえましたが
最後には力尽きてしまいました。

結果、0-3…
あっさりフランスの勝利確定。

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フランスにやられたというよりは
完全自滅でした。

ここで勝って弾みをつけ
3連勝でプールBを一位抜けする
シナリオだったのに…

しかし、ここはあくまでも予選。
プール内2位までに入れば
準決勝へと進めます。
ということでシナリオを書き換え。
あとの2戦で勝利を収め、
2位抜けで準決勝へ!

まだ可能性は十分にあります。
だから落ち込んでもすぐに復活できます。
前だけをみて進むしかないのです。

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試合後インタビューに答えるキャプテンペトリッチ。

彼は低迷するチームの中で唯一
ミスも少なく攻撃も決まり
気丈に支えていました。
キャプテンらしいパフォーマンス。

でも、一人いい選手がいても
勝てないのがバレーボール。
一人一人のパフォーマンスに加え
チームワークによる相乗効果があって、
ひとつのチームができるのです。

あぁ、明日こそ「セルビアバレー」が見られますように…

セルビアの現状を知り、
夢への道が険しいことをここで思い知るのでした。

【30】へつづく…

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