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2017欧州バレー観戦の旅56~PlusLigaファイナル2戦目

やってきました、PlusLigaファイナル2戦目。
泣いても笑ってもこれが最後。
これで勝負が決まります。

この試合を観るために
ラトビアから駆け付けた
ポーランドバレーファンの友人。
彼の執念のおかげでネット発売直後に
最前列のチケットをゲットでき、
素晴らしい席で最高の試合を見られる機会を
与えてもらいました。
彼のバレー愛による引き寄せ力に感謝!

そんな試合前、
ケンジェジン・コジュレの体育館へ向かう途中、
雨上がりの空にはきれいな虹がお目見え。

なんだかいいことがありそうな予感!
明るいフィナーレを想像しながら
試合は幕を開けました。

2セット取られた時点で
ザクサの優勝が決まってしまう
背水の陣での戦い。
しかも前回の敗北を思うと
望みが薄く感じられてしかたありません。

でも、スクラは底力を見せてくれるはず!

その願いが通じたのか第一セット終盤
リシナツのサーブが効いて
なんと4連続得点で逆転!
それはもう私にとって最高の光景でした。

やっぱり彼には流れを引き寄せる力がある。
今シーズン通して何度も感じてきたこの思い、
それを集大成で見せてくれたこのシーンだけで、
私はここに来た意味がある!と
早くも満足してしまいました。
これならいける!という自信をも持てたのです。

第2セットも第3セットも
いい活躍を見せてくれました。
この大舞台でスクラという名門チームを
支えている姿はホントに力強くて頼もしくて
感極まりました。

でも…。

勝ちたかった。
優勝してほしかった。
笑顔でシーズンを終えたかった。

沢山、素晴らしいパフォーマンスを
見せてもらったけれど、
勝負の喜びはまた別もの。

2セット目を奪われ
第3セット拮抗しながらデュースに突入し、
最後に力尽きてしまったスクラ、
赤青白の旗をめいっぱいはためかせる観客前で
試合は幕を閉じました。

虹はザクサにほほ笑んだのでした。

ホームの会場で優勝を決め盛上るザクサに
ため息をつきながら
これがスクラだったら…と思いました。

だけど・・・
敗北の悲しさとは別に私の中には
大きな切なさがありました。

楽しかったこのシーズンが
終わってしまったんだという寂しさ。
そんな思いに押しつぶされそうで苦しくて…
今シーズンこれ以上、このチームでの試合が
観られないということがただ悲しかったのでした。

シーズン開始10月から
ネット配信のある試合は全部見てきて、
見れない時はライスコ観戦をしてきて、
このチームにリシナツに
どれだけ支えられたか分かりません。
仕事でボロボロの時、
癌疑惑で心が真っ暗闇な時、
試合を見ていた時間だけは暗闇に光が差し
人間らしい喜びを感じていました。

2月に旅立ち、
現地観戦するようになってからは
TVに映らないような
表情や行動までが見ることができ、
練習見学という貴重な姿を見る機会にも恵まれ、
リシナツの選手としてのストイックさを
沢山見せてもらいました。

水飲み休憩のときも練習する彼、
誰よりもボールに触れる時間が多い彼、
ミドルなのにレセプションの練習を進んで行う彼。

今、間違いなく彼は私にとって最高の選手!
大好きな選手を遥々追いかけてきて、
そんな選手の貴重な姿を見ることができて、
そしてシーズンの最後、ここまで見届けられたことが
ファンとしてサポーターとして最高の喜びでした。

最後、体育館の裏で
スクラのバスをお見送り。

バイバイ…
また来年…

去っていくバスを見ながら
ようやく、シーズンが終わったことを
受け止めるのでした。

57へつづく…

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