2016欧州+ブラジルバレー観戦の旅110~帰国
2ヶ月ぶりの日本。
出発した1月に比べすっかり温かくなり
ダウンコートではちょっと
恥ずかしい装いになっています。
浦島太郎状態ですが、
降り立ってしまえばいつもの日本、
あっという間に馴染みます。
悲しいかな、本当に2か月間
旅行していたのかなと
疑ってしまうほど…。
ここにいることが当たり前で
なんだか旅が夢だったような
気分にさえなるのでした。
到着したら荷物を受け取り
携帯の電源をON。
すると母から
こんなメールが届いていました。
「ジェットスターから連絡がありました。
今日の便について
連絡を取りたいそうです。」
この後、4時間のトランジットを経て、
ジェットスターで
福岡へと飛び立つ予定だった私は、
ちょっと嫌な予感を抱きつつ、
早速、ジェットスターへ電話。
すると、、、開口一番
聞かされた言葉…それは、
「この度はご迷惑をおかけしまして
大変申し訳ございませんでした。」
そんなお姉さんの謝罪でした。
え!?
どういうこと??
何も知らない私は
「ご迷惑」に思い当たる節がなく
聞き返します。
すると、焦りながらさらに
謝罪するお姉さん。
続けて、予約便が欠航になっていることを
告げられたのです。
欠航…
悪天候ならまだしも
ぽかぽか陽気の晴天。
納得できない気持ちの一方で
なぜかこみ上げる笑い。
いい加減だといわれる
海外、ヨーロッパ圏で、
フライトは順調だったのに、
定評のある日本でまさかの欠航とは…
ラッキーなのかアンラッキーなのか
一体どっちだ(笑)。
日本ということで言葉も通じるし、
何も問題がないけど、
これが海外で起こっていたら、
どうやって切り抜けたんだろ…
そんな想像をしながら、
不安よりも先に、
楽天的に捉えている自分がいました。
幸運にも明日の早朝便に
空席が1つあるということで、
なんとか席は確保。
帰宅後、急ぎの用事が
あるわけでもないので、
じゃあ、ちょっと東京で
のんびりしていこう…
そんな余裕な気持ちで受け入れます。
ただ、どこで夜を明かすかだな…
これがLCCじゃなかったら
宿泊のホテルも
手配してくれるのでしょうが、
残念ながらそんなサービスはナシ。
宿を取ろうか…?
いや、でも早朝出発だから
結局バタバタしてしまうなぁ。
ならば、空港に泊まろう!
最後の最後まで私らしい貧乏旅(笑)。
LCCが普及し、空港泊ができるようにと、
ターミナル内にスペースが
設けられていることを
耳にしたことがあったので、
それを探し出し、雑魚寝で
夜を明かすことにしたのでした。
夜が更け眠ろうと思っても
時差ぼけのせいで目はパッチリ、
頭は冴えまくっています。
今頃ヨーロッパは夕方。
みんな、何してるかな…
友人たちの顔が目に浮かびます。
眠れない長い長い夜。
その間中、考えていました。
今イタリアの友人たちは
何をしているのか…。
ポーランドのお友達は
元気にしているか…
ブラジルの友人たちは、
どんな風に過ごしているのか…。
時差を認識して初めて
日本へ帰ってきたことを感じます。
だけど、離れていても
想像できるんです。
きっとこんなことして
楽しんでるだろうな…と。
現地で彼らの生活を
見てきたからこそできる想像。
それがあるから、
距離や時差があっても
存在を近くに感じます。
旅の最後には号泣するな…
と思っていましたが、
これが全く正反対。
こんな風にふっと思い出すだけで
心が温かくなり笑顔になるんです。
自分のやりたいことをやり切り、
満たされた気持ち。
まさかこんな風に
旅の終わりに感じられるとは…
明け方4時、
真っ暗な中ターミナルを移動し、
6時に離陸。
20本目のフライトは
西の空へと無事に飛び立ちました。
・・・・・おしまい・・・・・
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