2016欧州+ブラジルバレー観戦の旅84～CZĘSTOCHOWA VS SKRA BEŁCHATÓW

多分これはオーロラよりも
目にすることが難しく
貴重なものだったんじゃないか…

バレーファンとして、
セルビア・リシナツファンとして
後になってプレミアムな価値をも感じる
そんな貴重なシーンを目撃することになる
この旅最後のポーランド観戦、
チェンストホヴァ対スクラベウハトゥフ。

試合開始1時間前には会場入りし、
ロビーに飾ってあるパネルや
ユニフォームに見とれながら、
満足いくまで写真撮影。
一通り終えて自分の席へと着席しました。

コート内には選手が入場し、
いつものようにウォーミングアップを開始。

この旅3回目となるスクラの観戦…
ですが、今回はヴラズウィの姿を
コートエンドのテーブル席で発見し、
ベンチアウトであることを確認。

どこか調子でも悪いのかな…
エースが欠けることで
試合展開が危ぶまれますが
でも、相手がチェンストホヴァなら
ヴラズウィがいなくても何とかなるでしょう。

私が見たいリシナツは
ちゃんとユニフォーム姿になって
整列しているし、
ここのところ、ミドルブロッカーは、
リシナツがほぼ固定で、
クウォスとヴロナが交互に出場。
きっと今日も、スタメンで出てくれるはず！

その願いを胸に、
スタメンの呼び込みを待ちました。

1番リシナツ！
真っ先にコートに呼ばれ、
スタメンでプレーすることを確認。
よかった、最後にちゃんと見届けられる。
それだけでホッとした私は、
この後呼ばれたメンバーに
異変を感じることなく
試合開始を待ちます。

違和感に気付いたのは
恥ずかしながら試合開始直後。
相手サーブを受けるときのメンバーと位置。

あれ？
リシナツが後衛にいる…
ん？？
リベロとともにクウォスの姿…
え？え？え？
もしかしてリシナツがオポジット？？

頭の中には「？」がいっぱい。
でも、どう見てもこの状況は
リシナツがオポのポジション。

えーーーっ！！

いつだったか…
クウォスのインスタグラムで
リシナツが練習でバックアタックを
打つシーンを見たことがあったけれど、
公式では初めてのはず。
うわーっ、これは貴重、
こんなの絶対生で見られない！！

妙な興奮とともに高まる不安。
ちゃんとプレーできるのかな？と
ドキドキしてしまうおせっかいなファン。
でも、そこはさすがのプロです。
しっかりと役目を果たしていました。

ウリアルテが上手くブロッカーを避け、
打ちやすく誘導して
気持よく決まった時のスパイクは
格別な感動！

ナイススプレーによくやったー！と
コート内みんなが讃えていて、
チーム力を感じます。
リシナツ自身も嬉しそうで、
見ている私も、もちろん笑顔。

さらに心ときめいたのは、
ブロックの効果。
リシナツとヴロナ、
この2人が並ぶとブロック力が増大！！
これはかなり手強い壁となってました。

そんなオポジットとしての
プレーシーン…

普段やらないポジションですから、
戸惑いが見えたり、
違和感がある動きもありました。
相手サーブ時の構えが
ミドルっぽかったり、
あー、やっぱり体に染みついた
動きやスタイルがあるんだろうなーと
感じる場面も。
ブロックに阻まれ苦戦するシーンが
沢山あったのも事実です。

リシナツの決定力を見ながら
ブロックに付かれたときの
ウィングスパイカーの決定力が
いかにすごいのかと実感したのも
正直なところ…

それでも、必死にチームを
引っ張ろうとしている姿には
ファンとして心打たれるものがあり、
この試合を何としても
勝利で飾りたいと願わずには
いられません。

オポジットがリシナツだったから
負けたなんて言わせたくない!!
変な意地がこみ上げてくるのでした。

85へつづく…