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VOLLEY TOUR 2019/20【1】~出発前に

2009年、初めてイタリアリーグを観戦して以来、クラブチーム+ナショナルチーム観戦へと毎シーズン海外へ出向くようになって、気が付けば11年目を迎えていました。その間、好きなバレーにどっぷり浸かれる旅を満喫しつつも、心の片隅に常にある不安との戦いの日々…。短期派遣の仕事で食いつなぐ毎日は決して穏やかではなく、こんな安定のない生活続けられるはずない…いつかは終わらせなければならない…そう思ながら、気が付けば終わりを探すようになっていました。

そして…2019年12月。
ついにその「終わり」を迎えようとしていたのです。

東京五輪を見届けて、海外バレー観戦にピリオドを打つ
これがこの旅出発前の、私の決意でした。
決して唐突に思い立ったものではなく、一時の気の迷いでもなく、必然のように徐々に移行してきた自分自身の気持ちから生まれたもの。ただし、その「最後」には大好きなチームセルビア男子チームがいなくてはこの思いは成就しない。ならば、セルビアをオリンピックに呼ぶために、いまこそ旅に出るとき!
これこそ、今回の旅の一番の目的だったのです。

2020年1月5日~10日にベルリンで行われる「東京五輪・欧州予選」。ここでセルビアの五輪出場決定の瞬間を見届ける。そして今まで訪れたことのない訪れたかった場所に行く。やりたいことやり切る! もう来季は各国クラブチーム巡りはできないから、これが正真正銘「最後の海外観戦旅」。でも、五輪でセルビアチームを見られれば、まだ海外バレー観戦自体は「終わり」ではない…
そう、私は信じて疑いませんでした…セルビアが五輪に出場することを。また東京で観られることを。

この時はセルビアバレーとの「別れ」を全く想像することなく、不思議なくらいハッピーエンドしか描けず、意気揚々と出発を迎えたのです。

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2019年12月9日月曜日
長崎空港を飛び立ち、
東京の妹の家で1泊させてもらって
羽田空港から憧れのJALでTake off。

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最後の海外観戦ということで
貯め込んだマイルを使いました。
一体何年ぶりの日本の航空会社なんだろう…
恐らく2010年以来…?
近年は安さを最優先にし
中東系の航空会社が多かっただけに
JALというだけで大興奮。

いやいや、もう快適!!
CAさんに日本語で対応してもらえるのは
もちろんのこと、
サービスの質が素晴らしい。
映画は日本語対応いっぱいあるし、
オーディオチャンネルには嵐の番組も。
(ここで大好きな「5×20」が聴けるとは!)
機内食は一昔前の保存食のかけらもない
有名レストランが出している
デパ地下のお惣菜のような
おいしさと細やかさ!!

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特に2食目のケイジャンチキンが最高でした!

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これ、普通にお惣菜として売られてたら
リピート決定!

あまりの喜びを堪えきれないのが
表情に出ていたのか(笑)、ベテランCAさん、
「お味はいかがでしたか?」と尋ねてくれました。
よくぞ聞いてくれました!と言わんばかりに
熱を込めて美味しさ満足感をアピール。
いやぁ、さすがJALです。
こんな美味しいものを提供できるのもですけど、
ちゃんとお客さんの表情を見て
必要な人に必要な言葉を掛けられるって…。

少し高くても航空会社を選ぶって
いいものだな…と
最後の旅になって気付くのでした。

あまりの楽しさに寝る時間を惜しんで
ここぞとばかりに映画も見まくりました。

アナと雪の女王
(何度も見てるけどまた涙…)
かぐや様は告らせたい
(紫耀くんファンとしては外せない!)
Hustlers
(実話なだけにいろんな衝撃…)
町田君の世界
(シンプルな心の町田くんに感銘…)
引っ越し大名
(時代を超えたコメディ、気楽に笑える)

さすがに13時間弱、
一睡もしないのはきついので合間に
嵐のオーディオ番組を聞きながらひと眠り。
実に有意義な時間を
過ごすことができました。

こんな素晴らしい始まりの今回の旅、
きっと全て上手くいくに違いない…
そう、雲の上ではこれから始まる旅の悲劇など
全く予想もしていませんでした。
海外観戦11年目にして
こんなに涙を流す旅になるなんて…

70日間のバレーツアー、
まずはフランス、パリからスタート。
降り立ったシャルルドゴール空港には
早速、混乱が待ち構えていました。

【2】へつづく…

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