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2016欧州+ブラジルバレー観戦の旅78~コッコラへ

1月18日(木)
早朝6時
民泊で2泊お世話になった
ホスト宅を出発。
残念なことにホストは昨晩、
帰宅しなかったようでお留守。
カギを指定の場所に置いて
メモを残して発つことにしました。

オートロックになっているので
セキュリティは問題ないけれど、
最後にお礼をちゃんと言いたかったな…

心残りはありますが、
6:40の列車に乗らなくては
今夜の試合が見られません。
雪道をまたもスーツケースを抱え、
歩き出しました。

早朝の列車に乗り込むと
東南アジア系の2人組の若者に
話しかけられました。

この列車○○行く?と。

○○という地名が分からなかった私は
分からないと答えます。
そこへ車内アナウンスが流れ、
○○という駅にも停車することを確認。
2人組は納得したようでしたが
まだちょっと疑問がありそうで、
続けて、チケットは車内で買える?と
聞いてきました。

チケットなら駅の自販機で買えるよ!と
教えてあげると、
自分たちは現金しか持っていないから
自販機は使えないとのこと。

あぁ、確かにクレジット払いだけしか
なかったかも…
早朝だし、相談したいのに
駅員がいないことは
私も経験済みでよく分かります。
残念だけど、
助けてあげられないな…

大変だろうなと同情していると
出発間際に乗務員さんが現れ、
無事にチケットを購入できた模様。
これで私も安心して
自分の旅に集中できました。

ここからコッコラまでは6時間。

途中から乗車してきた
お隣ご婦人は一人旅のようで
大荷物を頭上の物入れに
上げるのが大変そう…。
上げてほしそうに見えたので、
代わりに上げてみますが、
小さな私の身長ではやはり届きません。
そんな滑稽なやり取りを見て、
どこからともなく男性が現れ、
ひょいっと簡単に上げてくれました。

ご婦人はあぁ、よかった…という
安堵の表情を見せ、
私に向かって何か訴えています。
言葉ではなく表情で一生懸命
伝えていたこと、
私は耳が聞こえないから
言葉が話せないのよ…と。

それなら大丈夫、
私もフィンランド語が分からないから
ジェスチャーでOK。
微笑み合い、
和やかな空気が流れました。


コッコラには時間通り到着。
いやぁ、ホント、フィンランドの列車は
日本に負けず劣らず正確で、
安心感があります。

お蔭で、次の宿泊先のお宅にも
遅れることなく指定した時間通りに
到着できそう。
…そう、今回も民泊なのです。

ところが…
教えられた住所にある通りと番地が
全く分からず悪戦苦闘。

この辺りのはず…と思って探しますが、
それらしい建物と部屋番号が
全然合わないのです。
この建物かな?と思っても、
そんな部屋番号が存在しない…
うーん、困った…

電話でホストに確認したり、
通りすがりの人にも聞いたりしますが、
それでも分からず路頭に迷います。

ホストとは何度も
電話でやりとりするのですが、
お互い英語が苦手で
コミュニケーションが取れず、
もう歩いて探すしかないのに…

それにザクザクの雪道で、
通れる道と通れない道があり、
行きたくても遠回りしないと
行けなかったり
無理に行こうとすると、
ひざ上まで積もった雪に
ズボッとはまったりするのです。

絶望的に思えていたそんな時
通りを挟んで遠くから手を振る男性を発見!
おぉー、きっと彼がホストだわー!!

急いで横断歩道を渡ると、
ホストの彼…じゃなかった彼女が
良かったわ―と笑顔で迎えてくれました。

そう、ここでもミス…
男性だと思っていたホストが
女性だったという…
予約サイトの写真は
ホントにあてになりません(笑)。
でも、優しそうな年配の女性で、
お互い苦労して探し回ったことで、
初めてなのに出会ったっ瞬間、
感動の再会のような
親しみの気持ちが湧いていました。

そんな彼女にお借りする
今回のお部屋は…モダンな感じ。

ここのお宅でもまず靴を脱がされ、
土足厳禁であることを教わります。
続けて部屋のルールを教わりますが
前回に比べ、単純。
どうやら民泊は
ホストによって個性が表れるようです。


荷物を置いて一休みしたら
街へ繰り出すことにしました。
途中、仮装した学生さんが
トラックの荷台に乗って
盛大なパレードを披露。

5,6台は連なっていたでしょうか…
学生さんたちに手を振ると、
キャンディーを投げてくれました。
ちゃんと目が合って
私に向かってくれた可愛い女の子、
それだけでも嬉しくなります♪

お昼を過ぎ
希望としてはオシャレなカフェで、
ゆったりとお食事をしたかったのですが、
狙い定めたお店がなんと
定休日という不運な事態。

仕方なく別を探し回ると、
大型スーパーの一角に
ビュッフェスタイルのお店を発見!
最近ちゃんとした食事をしていなかったので、
ここでエネルギーをたっぷり補給しました。

メイン料理はオーダー制で
ミートボールのようなお肉料と
茹でたポテトと野菜のセット。

寒い地方のスープは美味しい率が高くて
常に「当たり」な気がします。

デザートも甘さ控えめで
ジャムとクリームで調節可。

お代わり自由のサラダとスープ、
デザート、飲み物のお蔭で、
よいランチタイムに恵まれました。

と、体が温まったのとは裏腹に、
天候が荒れ始めます…

外は猛吹雪…
とてもとても歩けない状況。

まずい…ここから徒歩30分歩いて
体育館に行かなければならないのに。

試合開始時刻が刻一刻と
近づき焦る心中…
外の景色の変化を気にしつつ、
収まりかけた吹雪を見計らって
体育館をめがけ歩き出しました。

79へつづく…

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