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2016欧州+ブラジルバレー観戦の旅46~マリンガからイグアスへ

1月31日(日)

夜に大雨が降ったとも知らず
熟睡・・・
日本では大雨や地震など、
夜中に起こると必ず気付くのに、
よほど疲れていたのか、
安心していたのか、
友人宅で爆睡していました。

そんな雨上がりの朝、
今日はすぐに次の街へ移動します。
わずか2日間の滞在でしたが
密度が濃くて、思い出いっぱいで
ここを離れるのが名残惜しい…

バスターミナルまで
見送ってくれた友人夫妻は
最後までいろいろ
お世話をしてくれます。
席はあの女性の
隣がいいんじゃない?と
安全のことまで気にしてくれ、
ホントに何と
お礼を言っていいのやら。

こんなにもよくしてもらい、
私はつくづく友人運に
恵まれていると感謝します。
いつか…今度は私が彼らのために
何かをしてあげたい。
再会を約束して、
こみあげるものを抑えながら
バスの中から手を振りました。

ここから次の目的地
イグアスまではバスで7時間半。
ポーランド以来の長いバス旅です。

冷房が効き過ぎて寒さを感じる車内。
お手洗いは済ませてきたのに、
早い段階でまた
行きたくなってしまいました。

途中のバスターミナルで
降りて行ってくるか…
でもどの位停車するのか分からない。
万が一置いていかれたら
どうしよう…

いろんな不安要素を考えていたら、
席を立ち後ろへ歩いていく人の姿。
そのまま最後列の横にある
扉を開けその中へ…
むむ・・・
もしや、そこはお手洗いなのか?

しばらくして戻ってくる男性。
どことなくすっきりしている!?
これはお手洗いに違いないと確信し
向かうと、まさしくその通り!

ブラジルのバス、なかなか
ちゃんとしてるじゃない!
これで安心して、
車窓の旅を楽しむことができました。

飛行機は時間に遅れるのに、
バスはまぁなんと正確。
時間通り16:30には
イグアスのターミナル着。

荷物を取り出しさて、
さー、ここからホテルへ!

が…どうやらここは
長距離専用のターミナル。
これから使おうとしていた
近郊ターミナルと別だとは思っておらず、
検索が甘かったことを反省します。

さて、行き詰まってしまった…
どうしよう…

多分、今までだったら、
泣きそうになるポイント。

ここはブラジル。
英語は通じないし、治安も心配。
初めての場所、不安がいっぱい。

だけど、これまでも
何とかなってきた!
というか動かないと進まない。
そう前向きに考えて
周囲を見渡すと、
ほら、そこにインフォメーション!

早速、電話対応で忙しそうな
窓口へと向かい、
空港近くにあるホテルを目指すため、
空港に行きたいということを
伝えます。
おねえさん、
忙しくて愛想はよくなかったけど、
今いる場所から
近郊バスターミナルの場所へ
ルートを記入してくれ、
その横にバスの名前も。
さらに近郊バスターミナルからの
バスの名前も記入してくれ、
一目瞭然の案内図を
ゲットすることができました。

これさえあれば大丈夫!
バス停は外だからと言われ外に出ると、
バスを待っていそうな人がちらほら。

優しそうなおぼさまに、
地図を見せながら
ターミナルに行きたいというと、
ここで待っていればいいわ、と
教えてくれました。
もちろんポルトガル語で…。
言葉は理解できないのですが、
表情がそう言っていた気がします(笑)。

15分くらい待ったでしょうか…
遠くにバスの姿が見えると、
おばさまがほら来たわ!と
教えてくれました。
そしておいで、と手招きをし
私を一緒に連れて行ってくれました。

運転席側の入口から入ると、
そこでバス代の徴収。
お金を払ったらレバーを押して
ゲートの中へ。
前の乗客を見ながら
その様子を観察し、
いくらかわからないけど、
とりあえず多めの金額を出しておこう
と私もお金を準備。

すると前に並んでいたおばさま、
お金はいらないから
ゲート入って!と手招き。

なんと、私の分まで
運賃を払ってくれていたのです。
急いでお金を返そうとお財布を出すと、
いいのいいの、と。

このさりげない優しさ…
なんて素敵なんだ!!
バスを尋ねただけなのに
こんなに親切にしてくれるなんて…。
初めての土地、心細かったこともあって
その温かい心遣いに涙が出そうでした。

20分ほどの乗車で
近郊バスターミナルへ。

最後まで親切に教えてくださった
おば様に握手して、
オブリガード(ありがとう)と
お礼を伝えます。
ホントは強くハグをしたいほどの気分…
おばさまは親しみのこもった優しい笑顔で
チャオ!と笑ってくれました。

近郊バスターミナルからは
事前調査通り、空港行のバスへ。

ここではターミナルに入る前に
運賃を支払うようで、
降り継ぎ時には、請求されません。
よっておばさまのおかげで
ホテルまで無賃乗車。

不安いっぱいの
ドキドキの冒険が一転
優しさに触れ喜びに満ちた
冒険へと変わっていました。

ブラジルって、治安が悪くて
怖いと思ってたけど、
でも、人柄はホントに素晴らしい。
友人然り、おばさま然り・・・

ロシアに続きここでも
思い込みで世界を狭めていた自分を
反省するのでした。

46へつづく…

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