VNLリュブリャナ観戦旅4~会場へ
ホテルをチェックアウトしたら、別の宿へと移動します。というのも今日は観戦後、深夜2:00のバスで再びウィーン空港へ戻り、復路へ着くのです。
という訳で、寝泊まりするわけではないので、ホテルはもったいないとホステルへと移動するわけですが、それでも5000円はするので、なかなかイタイ出費。昨夜の宿は3つ星で安めのところを探して、なんとか1泊2万円。意外と高いスロヴェニアの物価…それに輪をかけて円安傾向が続いているので、2泊5日の旅も過去のイタリア10日間に匹敵する価格です。ホントに、旅をするのに不利な現状のレートを恨みます…。
ホステルへと向かう道のりで発見したのは、デジタルビジョンに表示されたVNLの案内。
3試合のスケジュールが動画で流れ、ここへきてようやくバレーの気配を感じます。
体育館の近辺でもこのような看板を発見!
なんの宣伝のかは分かりませんが…なんとなく生活に密着した画でスロヴェニア代表を身近に感じました。
お昼は緊張の為、ガッツリと食べる気分ではなく、カフェでケーキとコーヒーで抑えめに。
リラックスムードでテラス席でぼーっと過ごすはずが、やはり試合のことを思うと悠長に構えてられません。ここから私がどう過ごそうが、セルビアの運命は変えられないのに…。
勝敗に関しては、不安95%、期待5%というところでしょうか…。期待の薄さにチームに対し申し訳ない気持ちになりますが、いやいや、結果は二の次で、私はただ彼らのパフォーマンスを見に来たのだと言い聞かせます。
そう、これが私が観られる最後の代表戦になるかもしれないのです。ただただ彼らの元気な姿を見られる楽しみを想いました。
試合開始1時間前に入場になるだろうと予想し、1時間半前にバスで会場へ向かいます。
リュブリャナのバスは、タッチ式のクレジットカード(VisaかMaster)でそのまま乗車可能なので、チケット買う手間がなくホントに便利。
これ、日本を始め他の国でもぜひ流通させてほしいもの。旅行者にとって各地域の交通事情の違いはひとつの課題です…。
会場へ到着すると、予想外に人の姿が見られません。ホントにこの会場?と疑ってしまうほど…
入口辺りに入場待ちの観客が押し寄せてるはずなのに…
どこだ?入口…。
ぐるっと会場を一周してみましたが、人の集まる入口が見当たらず、元の場所へと戻ってしまいました。
とりあえず、人は集まっていないけれど、入れそうな入口前に移動しようかな…。そう思い歩き出すと、壁沿いに佇む一人の女性を発見。彼女と目が合った瞬間、「Oh!!!」とお互いに笑顔に。彼女はイタリア人で筋金入りのバレーファン。海外観戦を始めてからホントにいろんな会場で会うので、いつの間にか顔見知りになった方でした。ヨーロッパ選手権やイタリアのリーグ、コッパイタリア…トレントの練習見学でも会ったことがあったり、ある時は会場からホテルまで1時間ほどの道のりを一緒に歩きながらいろいろ話したこともありました。
バレーファンの行動パターンは同じということかな(笑)。そんな偶然のお陰で入場までの時間も不安がなくなりました。
それっぽい入り口で待っていると、徐々に人が集まり始めました。試合開始1時間前になると、セキュリティーも動き出し入場の準備が整いました。
それにしても少ない観客数…。これがポーランドだったらどうなっていただろうか!?セルビアとキューバのサポーターも見られますが、2試合目のポーランドサポーターもすでに多く集まっていました。
今回の会場は市内中心部から離れた場所にある「Stožice Arena」というところ。場内はこのような造りとなっています。
入口は2ヶ所で、客席には通路から下っていく形でした。
ちなみに物販もひっそりと行われていました。
ホームのスロヴェニアチームがOff日なので、ほとんど人がいません…
Tシャツやパーカーなど種類豊富にありましたが、誰も寄り付かず、ちょっと寂しい状況でした。
ホームの盛上りが見れないのは残念ですが、でもその分、チケットも安くて取りやすかったから良かったのかも…。行くことを決断した3週間前でも、余裕でアリーナ席が取れたので、おかげさまで近くからしっかり見納められます。
さぁ、いよいよ会場へと足を踏み入れる瞬間…。
初めての会場ということもありますが、これからの戦いを思うと、もう心臓はバクバク…表情は強張ってチームを笑顔で見る余裕がありません。
アリーナ席に着きコートに目を向けると、こんな状況でも和やかに笑いあっているセルビア選手たち…。
あぁ、2020年のベルリンが蘇る…。あの時も緊張を見せずにセルビア選手たちは笑っていたっけ。そしてネットを挟んだ相手チームブルガリアは皆無言で集中し、そのチームにあっさりとやられてしまった…。あぁ、、、思い出したくないのに蘇る悪夢…。
どうしてこの試合を見ることになってしまったのだろうか…
ここへ来ていまだ、キューバとの戦いから逃げ出したい気持ちでした。
5へつづく…
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