今回のPayPayのキャンペーン騒動から複業に取り組む人が学ぶべきこと
「PayPayがすごい。」
PayPayのキャンペーンがいたるところで賑わっていますね。
職場でもTwitter上でもPayPayの話題があちこちで聞こえてきて、今回のPayPayのキャンペーンの話題性の高さには驚きます。
今回は、そんな話題性たっぷりのPayPayのキャンペーンについて、複業という観点でまとめておこうと思います。
今回のPayPay騒動によって起きたこと、そこから複業に取り組む全ての人が学ぶべきことをまとめておきます。
そもそもPayPayキャンペーンとは?
まず、キャンペーン内容をおさらいしておきましょう。
PayPayが利用できる店舗にて決済した場合
・25万円まで決済代金の20%がバックされる(上限5万円)
・1/40の確率で全額(10万円分まで)還元 ... 全員が対象
・1/20の確率で全額(10万円分まで)還元 ... Yahoo!プレミアム会員が対象
・1/10の確率で全額(10万円分まで)還元 ... ソフトバンク・ワイモバイルユーザーで初期登録済みで対象
...ん〜。改めてまとめて見るとすごい。
10万円のものを購入すると、20%キャッシュバックされて1/10の確率で全額返ってくるので最低でも2万円、最高だと10万円の得になるわけですね。
低成長で財布の紐を固く閉めた消費者に、ここまでお得なキャンペーンが投下された結果、どうなったのか。
このキャンペーンによって狂喜乱舞した国民・市場はどのように動いたのか、そこで複業に取り組む我々はどのように動くべきだったのかを順に見ていきます。
PayPayキャンペーンに続々参加、嬉々としてツイート
【起きたこと】
Twitterのシェア増加→注目増加
【すべきだったこと】
PayPayキャンペーン開始直後にPayPayを試し、Twitterや記事シェア
【期待できたこと】
Twitterや記事の注目獲得
PayPayの全額返金キャンペーンが開始した12/4から、PayPayで全額返金当選ツイートが激増しました。
全額返金される体験というのはめったにあるものではなく、当選画面をスクショにとってTwitterでシェアする人が増える。
↓
ツイートを見た人が興味を持って真似する。
↓
PayPay利用者数・PayPay取扱店舗(家電量販店/FamilyMartなど)での消費がどんどん増える。
という一種の社会現象となりつつあります。
「PayPay 〇〇」の検索流入増加
【起きたこと】
PayPay関連の検索数増加→検索流入数増加
【すべきだったこと】
サービスのリリース時にPayPayの紹介記事を書く
【期待できたこと】
記事の検索流入増加
Twitterで数多くシェアされたこと、キャンペーンの記事がバズったこともあり、PayPay関連の検索数が爆増しています。
(「PayPay」というキーワードの検索数の増減水院をGoogle Trendで確認)
このことから、「PayPay 使い方」「PayPay お得」などのキーワードで記事を書いていたブログの検索流入が伸びていることが容易に分かります。
PayPayは現在アフィリエイトとして紹介報酬が得られるサービスではありませんが、長期的に紹介報酬型のキャンペーンを始める可能性もあるでしょう。
その時に検索上位の記事を持っていれば、紹介コードを貼り付けるだけである程度の収益をあげることができてしまいます。
ここでの注意は、11/22のキャンペーン開始のニュースが公開されるよりも先に記事を書いておくこと。
11/22のキャンペーンに関してのニュースがバズってから記事を書いても、競合となる記事が多くて先に書いている人に勝てない。
※ちなみに、店舗側の導入に関しては紹介キャンペーンが行われています。
(画像:『スマホ決済を導入検討されている店舗様へ PayPayなら0円で導入いただけます | PayPay株式会社』)
PayPayで購入した商品の転売者増加
【起きたこと】
PayPay取り扱い店舗での購買→差額利益目的の転売増加
【すべきだったこと】
転売ターゲットにされやすそうな商品を仕入れない
【期待できたこと】
損失回避
PayPayで10万円までの決済に対して全額バックのキャンペーンが発生したため、10万円上限に近く・転売しやすい商品としてiPadが狙い撃ちされてしまいました。
この現象は、もともとiPadを転売商品として抱えていた転売ヤーからすると悲劇。
他の人がiPadを買って転売しているのをみて、「自分もやってみよう!」と思って真似した人も、同じ商品在庫が溢れかえったメルカリやAmazonで売れ残りを抱えるリスクに直面。
仕入先と販売先での価格の差分を利益に変える転売業にとって、多くの人が購買行動を取る(商品を仕入れる)タイミングは、競争が激化するということ。
転売目的でPayPayを利用するにしても、いかに他の人が販売しない商品を見つけて競争しないかが大事。
PayPay取り扱い店舗の株価上昇
【起きたこと】
PayPay取り扱い店舗での購買激増→売り上げ急上昇→株価上昇
【すべきだったこと】
キャンペーンのリリース時にPayPay取扱店舗の株を買っておく
【期待できたこと】
株価上昇の収益
これは複業とは少し違う話になりますが、PayPay決済対応の家電量販店の株価がキャンペーン記事が公開されて以降、軒並み上昇しました。
11/22のキャンペーン開始時点で、「これは、キャンペーンの対象になる取り扱い店舗の売り上げ伸びるな。ということは、取り扱い店舗の株価上昇するな。」と思考を巡らせることができれば、~1.15倍程度の利益が得られたということ。
これはPokemon Goが大反響を呼んで、子供から社会人から主婦まで多くの人がプレイし、任天堂の株価が直接的に上昇。外で歩く人が増えたことで、間接的にスニーカー・スポーツシューズ販売をしているアシックスの株価が上昇した動きに似ていますね。
歴史を見てみると、ゴールドラッシュ期に金を掘りに行った人よりも、巨額の利益を得たのはジーンズを販売したLevi'sの構造とも近しい。
「多くの人がこれまでにない行動を取るようになる」時には、「そこで人々が利用する・必要になるものの需要は伸びる」という法則は社会のあらゆるところに存在しているけど、他の人が気づかない段階でその構造を見出して、行動し始めることができるか。
まとめ
まとめると、今回のように大衆が動く時には以下のいずれかのチャンスがないかを瞬時に判断して行動することが大事ですね。
・その動きによって、多くの人が必要とするものは何かを見出す。
・情報が足りてなさそうなら記事やTwitterでのつぶやきをする。
・周辺領域で需要が伸びそうな株式銘柄を見出す。
今回のPayPayは、複業をするものとしては大きな機会を持っていましたが、もっと小さい機会の方が、社会に溢れているし競争が少ないから安定的に利益を生み出すことができる。
結局、社会の需要と供給のズレを見出せるかどうか。