潜在能力価値創造の理念
潜在能力価値創造の理念
潜在能力価値創造の理念は、社会的活動に関してソフトに一致した意思形成(ソフトな合意)を前提に、社会的活動を自由に行える社会の実現を目指すことです。そのためには、社会的活動に関する合意の際、前提事情(情報的基礎)に関して認識の偏差に基づいて生ずる「排他的」な意思の形成を避ける(克服する)ことが必要です。この価値認識は、健康で文化的な「よりよい」生活をする上で必要不可欠なものと考えます。
このため、法的観点及び経済的観点も踏まえ、統治主体が社会構成員に対して示す意思(政策)に着目して、社会と個人が享受できる意思の内容(政策の効果)を分析するのに必要な調査研究事業を行うこととしています。この対象は広範な社会空間に及びますが、例えば、以下のような事項があります。
1 貧困の克服に関する社会的合意に必要な意思の再形成(健康で文化的な「よりよい」生活の空間構成を踏まえた最低限度の生活空間の再構成)
2 就労成果の社会的対価の評価に関する社会的合意に必要な意思の再形成(就労の態様及び成果に関する評価観点の再構成)
3 仮想現実空間(メタバース空間)における社会的活動に関する社会的合意に必要な意思形成(現実社会との連動性・隔離性に関する技術的・制度的課題の再構成)
4 政策の選択肢の評価に関する社会的合意に必要な意思の再形成(政策の単位及び要素に関する評価観点の再構成)
調査研究に当たっては、同様の分野に係る法的分析や経済的分析は、政策(統治主体の示す意思と社会的構成員が享受できる意思の内容)に関する合意の前提事情(情報的基礎)となります。これらを含めた再検討により、よりよい政策構成を模索することが、責務と考えています。