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2024/10/7 「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」を読んだ。
自分の中で本屋大賞を読む謎のノルマがあるので勢いで買ってしまった。上下合わせて一か月くらいで読み切ってしまった。。。。。。
文字大きいし短編集的な本なので、普段あまり本を読まない自分でさえさらっと読めた。
この作品の一番の魅力は題名の通り、主人公成瀬あかりにあると思う。
成瀬は優等生ってキャラではないけど、あらゆることに興味関心があって、それをすぐに行動に起こすタイプの人間。自分とは真逆のタイプ。そんな成瀬の突飛な思い付きがいろんな人を巻き込んでいくのが面白かった。短編集なのに「この後成瀬は何をするんだ?!」という好奇心でどんどこ読み進めてしまった。成瀬は運動も勉強も絵もなんだってできて、いつも堂々としているが、たまに見せる人間味もまた魅力だ。特に上巻の「ときめき江州音頭」では成瀬が珍しく不安をみせるのだがこれがまた面白い。
成瀬の周りの人達も最初は成瀬を変な目で見るんだけども、なんだかんだ彼女を助けつつ、成瀬に手を引かれていたとも思う。成瀬に影響を受けて、周りの人も何か変わろうとし始める。そういった成瀬と周りの人間の関係値もこの作品の魅力の一つだと思う。どのお話も好きだが成瀬の親友である島崎みゆきが出てくるお話しがどれもおすすめ。
この作品の他の魅力として現実感があると思う。時系列的には2020年のコロナ禍から始まる。この時代を学生として生きた身としてはこの作品がどこか自分の身近にあるように感じられた。また、滋賀県民には嬉しい身内ネタが多く盛り込まれていたように思える。残念ながら私は滋賀に精通していないのでそこまで盛り上がれなかったので、いつか滋賀に行って聖地巡礼を楽しもうと思う。
先日見た映画「きみの色」といい、最近劇的な展開がない比較的日常的なお話が個人的なブームになっている。現実味を帯びているから共感しやすいのかもしれない。にしても本当に読むのが楽しい作品だった。後半は読み切ってしまうのが嫌で逆に読み進めるスピードが落ちました。それくらいにはずっと成瀬の生きざまを見ていたかった。続編が出たらうれしいけど出ないほうが成瀬の未来が自由に想像できて楽しいかもしれない。
私はこういった作品を見て簡単に影響を受けてしまうタイプで、案の定今回も影響を受けまくりである。私は成瀬みたいに頭がよかったり、あらゆるものへの興味関心だったり、無限のバイタリティがあるわけではないが、何かを極めようとしたり何かに挑戦する点は是非見習いたい。
とりあえずやりたいことに挑戦する!!!!!
何事も継続する!!!!!
沢山の種をまいて一つでも芽がでればいいな♪
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