「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」を語る
ごきげんよう!
VTuberのかとりーなです!
ディズニー映画が大好きな私が、大好きな映画を紹介するシリーズですが、今回はこちらの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」です。
どのくらい好きかと言うと、観すぎてセリフも歌パートも完コピできるくらいです。熱量を抑えてお届けします。
あらすじ
舞台は「ホリデーワールド」と呼ばれる場所がある世界。
その中のハロウィン・タウンの王様である骸骨男のジャック・スケリントンは、今年も無事ハロウィンを終え、来年のハロウィンをどんな恐ろしいものにするか悩んでいました。
ただジャックは、毎年毎年同じようなことばかりしていることに、少しずつ不満を抱き始めていたのです。
そんな中、森を彷徨っていたところ辿り着いたのが、さまざまな形のドアが掘られた木々。
中でも彼の目を引いたのは、色とりどりの飾りが付いた、いわゆるクリスマスツリーを模したドア。
文字通り吸い込まれるようにドアの中へと落ちていった彼を待ち受けていたのは、ハロウィン・タウンとは真逆でカラフルな街クリスマス・タウン。
そこで初めて「クリスマス」というものを目にしたジャックは、「これをハロウィン・タウンのみんなでもやりたい!」「今年の「クリスマス」は、僕らがやるぞ!」と意気込み、アイディアを地元に持ち帰ります。
ジャックの熱意に心を打たれたハロウィン・タウンの住人たちは、自分たちでも見よう見まねでクリスマスをやろうと準備を始めるのですが…。
圧倒的善意から成る「勘違い」とは
この作品、あえてものすごく俗っぽい言い方をするのであれば、「にわかが中途半端に手を出すと、大変なことになる」です。
いわゆる餅は餅屋ってやつですね。
ジャックは「魅力的なクリスマスを是非自分たちでもやりたい」と考えるのですが、如何せん彼らは「ハロウィン」タウンの住人たちです。
今までハロウィンしか知らなかった彼らが、見よう見まねで作り上げた「クリスマス」…。
ドアにかけられたクリスマスのリースは牙を剥き、
大蛇はクリスマスツリーを飲み込み、
びっくり箱のパンプキンは延々と子供を追いかけ続け、
プレゼントボックスの中には生首…。
でもこれが、彼らにとっての「楽しい」なんです。
彼らなりの「楽しい」を置き換えるとどうなるか…。
サンディー・クローズ(ジャックによる「サンタクロース」の間違い)に扮したジャックがプレゼントを届けた家々からは悲鳴が鳴り響き、警察には通報が殺到。
でもこれが、彼らにとっての「楽しい」なんです。(2回目)
みんなが楽しんでくれると本気で思って、準備したのです。
彼らも別に、子供たちを恐怖のどん底に突き落とそうとしているわけではありません。
その証拠に、クリスマスを準備している時の彼らはこう歌っています。
まあ、そこに悪意がないものほど厄介なことはないのですが…。
ジャックから学ぶポジティブさ
映画内における個人的なおすすめポイントは本当に多いのですが、ひとまず脳内に1人ジャック・スケリントンを置いておくことをおすすめします。
彼はハロウィン・タウンの王として立派に仕事をこなしていますし、町中の住人たち(本作のヴィランを除く)から尊敬されています。
物腰穏やかで常に紳士的、ちょっと夢中になると突っ走ってしまうところもありますが、それでもしっかり自制する時は自制できる男です。
愛犬・ゼロを大切にし、物事を論理的に考えようとし、背が高くて声が良くて歌も上手いけどちょっと鈍感。かーわいいね。
そんな彼から見習うべきポジティブさが、彼が歌う曲の歌詞には含まれています。
「クリスマス」というものが何なのか、日々研究を重ねるもののなかなか理解できないことが多く…そんな時に閃いた彼が歌った歌詞は
最後に大切なことに気付かされたジャックが大いに後悔し、何故あんなことをしたのか…と嘆いたあとの歌詞は
ポジティブの塊。
特に後者の歌詞、この切り替え方は大切にしていきたいですね。
一旦ちゃんと反省して後悔し、次は気を付けよう…となったあとのこの立ち上がり方。
皆様も是非、脳内にひとりジャック・スケリントンという男を置いておいてみてください。
ダークで魅力的なキャラクターたち
この作品、監督はあの鬼才ティム・バートン氏。
ちょっとダークな世界観が得意な方ですよね。
本作には、それはそれは魅力的なキャラクターたちがたくさん登場します。
ハロウィン・タウンの王で骸骨男のジャック・スケリントンはもちろん、
彼にこっそりと一途な想いを寄せるつぎはぎ人形のサリー、
サリーを作り出し、研究が行き詰まったら頭をパカっと開けて脳をダイレクトにいじるのが癖のフィンケルシュタイン博士、
感情の起伏が顔の前後を回転させ入れ替えることによって表現できる町長、
虫がたっぷり詰まった麻袋男の本作ヴィラン、ウギー・ブギー…。
見た目はちょっとだけホラーな彼らですが、愉快で楽しいキャラクターたちばかりです。
ちなみにこの作品はストップモーションアニメであり、1コマ1コマ撮影しては人形を動かし…という撮影方法の大作なのですが、ウギー・ブギーの人形はかなり大きく、毎回動かすたびに大変だったと制作陣が明かしています。
写真も以前見たのですが…たしかに…思ってたよりも…でかかった…毎回取っ組み合い…。
ハロウィンからクリスマスにかけて観てほしい映画
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」、直訳すると「クリスマス前の悪夢」です。
ハロウィンを終えたハロウィン・タウンの住人たちが、彼らなりのクリスマスを作り上げていくこの作品。
是非10月から12月の時期に観ていただきたい作品です。
私ですか?私は春夏秋冬観てんだよ。
余談ですが、本作ヴィランのウギー・ブギーの歌は、とにかくかっこいいので必聴です。
ヴィランの歌ってかっこいいものが多いんですが、地下賭博場でサンタクロース本人を拷問しながらサイコロを転がしまくって歌い上げる彼の歌…良い…。
ちなみに東京ディズニーランドにあるお化け屋敷、「ホーンテッドマンション」には、毎年サンディー・クローズに扮したジャックがソリで訪れ、屋敷内の幽霊たちに「今年もみんな、たくさん驚かすことができてえらい!」というプレゼントを与えにきます。
さて、今年も残すところあと3ヶ月ほど。
良い子にしていればきっと、サンディー・クローズが皆様の元にも来てくれるはずです。
生首入りのプレゼントボックスを持って。