「カーズ」を語る
ごきげんよう!
VTuberのかとりーなです!
さて、私はディズニー大好き人間として生きております。
以前はパークについて3回に渡ってご紹介いたしましたが、今回は私の大好きなディズニー映画をご紹介したいと思います。
それがこちら。
「カーズ」です。
ピクサー云々とかディズニー映画とは云々とかはさておき、やはりこの映画はご紹介したい!
何せこちらはただの「車が人間みたいに生活して喋ってる映画」ではなく、「大人にこそ観ていただきたい映画」だからです。
これは天才ルーキーの成長物語
主人公のライトニング・マックィーンは、天才ルーキーとしてレースに出場している選手です。
「カーズ」は3部作なのですが、1作目の彼は本当にびっくりするくらい調子に乗っています。
「ルーキーとして有名なレースでトップになれば、大人気になれる!」みたいなものです。浅はかで可愛いですね。
大都会を猛スピードで生きる彼が、ある日迷って辿り着いてしまったのは、田舎町「ラジエーター・スプリングス」。
個性豊かな住人たちが穏やかな時間を過ごすこの町で、彼が気付かされた大切なものとは…。
現代を生きる我々人間にも通ずる、「人生を駆け抜けるからこそ大切にすべきものと、見つめるべきもの」を教えてくれる映画です。
ね?車だからってただの子供向け映画じゃないんですよ。
繁栄と衰退は紙一重である
いや、どんな見出しだよ…。
でも実際、私が「カーズ」のシリーズを見て感じたことのひとつなのです。
これから映画をご覧になる方もいらっしゃると思うので多くは語りませんが、1作目で天才ルーキーだった彼は、3作目ではベテランレーサーに落ち着いています。
ただ、我々人間の世界同様、彼らの世界でも時代は進んでいるわけで…。
ベテランレーサーになったマックィーンの前に立ちはだかるのは、数々の天才ルーキーたち。
それも、科学技術の発展に伴い、よりスピードを出すことに特化した若手たちなのです。
1作目で数多のベテランレーサーを追い抜いてきた彼は、今度は追われる側どころか、追い抜かれる側になってしまうんですね。
さて、先ほどマックィーンが1作目で辿り着いた「ラジエーター・スプリングス」のお話を書きましたが、この「ラジエーター・スプリングス」もまた、繁栄から衰退を経験した町でもあるのです。
ここはもともと多くの車たちが行き交う町だったのですが、ハイウェイが近くに出来た結果、この町に立ち寄る車がいなくなってしまい、まさかの衰退…。
なんと地図からも消されてしまいます。
「少しでも移動時間を短くしたい」という願いに応えて作られたこのハイウェイのせいで、誰も来なくなってしまったのです。
「ラジエーター・スプリングス」と3作目のマックィーンに共通するもの。
それは「現代に受け入れられるものの影響で、衰退せざるを得なかった存在」ということです。
現代人が忘れている大切なもの
私もそうですが、日々仕事や勉強に追われて過ごすことが多くなった現代。
駆け抜けていると見落としがちなのが、そこら辺に咲いている花や季節の移り変わりなどです。
こういうものを大切に感じることができる心こそ、現代人が忘れがちなのではないかしらと思います。
マックィーンはとにかく「レースでトップになる」ということばかり追い求めて駆け抜けてきたレーサーです。
途中で「ラジエーター・スプリングス」に辿り着かなかったとしたら…
そこで出会う個性豊かな住人たちと出会わなかったら…
きっと「レースでトップになる」ことはできたかもしれませんが、なんだかつまらない空っぽな大人になっていたことでしょう。
たまには寄り道してみる、というのもなかなか良いものです。
もちろん寄り道ばかりだと何も進みませんが。
挫折と努力が成長させてくれる話
3作目が特にそうなのですが、マックィーンは数々の天才ルーキーたちになんとか追いつこうと、どのレースでも全力を出します。
ただやはり、現代技術で育ってきたルーキーたちには遠く及びません。
どんなに頑張っても頑張っても、絶対に追いつくことができない。
それでも諦めずにスピードを出し続けたマックィーンは、ついにある時のレースで凄まじいクラッシュをしてしまいます。
大怪我を負い、休養に入らざるを得なかったマックィーンは、かつて自分を育ててくれた師匠のような存在である、ドック・ハドソンという車のことを思い出します。
どれだけ足掻いても追いつくことができない天才ルーキーたちと互角に走るには、どうすべきなのかを考えるマックィーン。
「じゃあそのルーキーたちを育てた最新鋭のトレーニング施設でトレーニングすれば、速く走ることができるのか」と言われるとそうでもなく…。
切磋琢磨しながらトップを目指して走ってきた仲間たちも、ルーキーたちには歯が立たずに軒並み引退…。
では、マックィーンにできることは一体なんなのか。
挫折した時に何をするか、というのがその人の分かれ道だと思います。
「もう無理だ」と判断して何もしないのか、はたまた諦めず努力し続けるのか。
その努力の結果が必ず実るものであってもそうでなくても、「経験」は確実に残ります。
3作目は特に、それを気付かせてくれる作品です。
3作目こそ大人に観てほしい…!
3作目のタイトルには「クロスロード」という言葉が加えられています。
人生の「分岐点」に立つ大人にこそ、本当に観てほしい…。
きっと子供達は「車かっこいい!」と思って観ることができる映画かもしれませんが、大人の目線で観ると気付かされることの多い映画です。
あとCG技術の発達がとても素晴らしいので、レースシーンなんかは特に「実写か…?」と思う場面もあります。
圧倒的スピード感を堪能することができますので、是非ご覧ください。
余談ですが3作目公開時、最高の推しを堪能すべく4DXで観に行きました。
クラッシュシーン、私も一緒にクラッシュしました。
4DXはやっぱすげえや。