側音化構音(い、き、し、ち、じ)が言えない原因とは?
側音化構音でお悩みの方が、改善をするために多くオンラインレッスンにお越しになります。
側音化構音とは、い段(い、き、し、ち、じ、に)が言えないことです。
病院では側音化構音障害と呼ばれていますが、大人の方の側音化構音は、発音の誤りを治すことで改善することができます。
そもそも側音化構音とは?
側音化構音とは、「いきしちに」のい段が言えないことを指します。
例えば、7時(しちじ)や1時(いちじ)など、い段が入る言葉に発音のしづらさがある状態です。
発音する時に力が入ったり、唾液の音が混ざったり、片側で発音している感覚があるなどします。
日本語の中の「い」を含んだ音、「い、き、し、ち、に、ひ、み、り、ぎ、じ」等が該当し、言いづらさが起きます。(i ki shi chi ni hi mi ri gi ji …)
もちろん、拗音(小さい「やゆよ」)を含む、きゃ、しゃ、ちゃ、じゃ、にゃ...なども、言いづらさが出る発音です。
皆さん「子供の頃から言いづらかった」と仰る方がほとんどで、「言えない言葉は別の言葉へ変換します。」と仰います。
子供だけではなく、大人の方で「いきしちに」が言えない場合が多くあり、自然に治ることは少ないため、子供の頃に治していないと、大人になっても言いづらさが残ります。
側音化構音を治したい大人の方へ でも詳しくご紹介しています。
側音化構音の原因とは?
側音化構音の原因は、舌の偏りです。
発音する時に、舌に力が入り、舌が立ち、極端に曲がって、空気が右側から漏れたり、左側から漏れたりします。
下顎が左右にずれて、舌の位置もずれて発音することで、唾液が混ざるような音が入るなどします。
見た目では、口や頬の左右どちらか一方が、引っ張られているため、真っ直ぐ発音することができません。
鏡を見て、「し、ち、じ」と言ってみると、口の片側に明らかなひっぱりが確認できる状態です。
「イ段」が言いにくい、発音できない理由とは?もご参照ください。
どのような発音の間違いが起きるのか?
生徒さんから、下記のような発音の間違いをよく聞きます。
「し」と言いたいのに、「ひ」「じ」に聞こえる
「ち」と言いたいのに「き」と聞こえる
「き」と言いたいのに「ち」「ぎ」と聞こえる
「り」と言いたいのに「ぎ」と聞こえる
唾液が混ざった音になったり、空気が漏れる音がしたり、発音時の違和感が多くあります。
似た音は出ているけど、根本的に治っていない
他のお教室や病院等で言語聴覚士の方からトレーニングを受けたことがあるが、発音のしづらさが治りません、とお越しになる方が多くいらっしゃいます。
舌を拝見すると、発音時に正しい音に似た音は出ているが、母音の「い」の段階で、舌が曲がったままの状態で発音してる、ということが多くあります。
これは、似た音は出せているが、舌を根本的に治すことができていないため、発音時に口の片側だけが引っ張られてしまったり、音が不明瞭に聞こえてしまう状態です。
舌を真っ直ぐ、空気を真っ直ぐ出す、とイメージするだけでは、舌は整うことはないため、発音時の舌の位置を根本的に改善する必要があります。
言語聴覚士の方へ、発音のトレーニングすることもあります
言語聴覚士の方へ、発音のトレーニングをする?と聞くと、不思議な感じがすると思います。
なぜなら、本来は、言語聴覚士の方が、病院で患者さんに発音のトレーニングを行うことがあるからです。
いきしちにが言えない場合、言語聴覚士の方が、病院や教室でトレーニングをすることがありますが、言語聴覚士の方も「いきしちに」が言えない方がいらっしゃいます。
言語聴覚士の生徒さんにお話を伺うと、「自分は、いきしちにが言いづらいですし、治すのも苦手です。」とのこと。
もちろん、人間ですから、得意不得意があることは自然なことです。
側音化構音は、正しい舌のトレーニングで改善することができる
側音化構音は、正しい舌のトレーニングで改善することができます。
舌の動きづらさは、舌に力が入ることで起きています。正しい舌の動かし方がまだ身についていないだけで、母音の「い」を整え、子音を整えることで、真っ直ぐ発音できるようになります。
側音化構音の治し方は、どのような方法ですか?でもご紹介しています。
また、ジャス発祥の舌トレーニングは下記の「滑舌を良くする方法【Lesson1】舌トレーニング」でご紹介しています。
2024年に16年目を迎えた、東京・渋谷の滑舌教室 です。
側音化構音や日常会話でお困りの方や、声優、俳優、アナウンサーの方へ滑舌矯正トレーニングを行なっております。
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