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4/14(日)皐月賞【GⅠ】出走馬情報

サートゥルナーリア

牡3歳
調教師:角居勝彦(栗東)
父:ロードカナロア
母:シーザリオ
母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!
2005年度のJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した母シーザリオは繁殖牝馬としても優秀で、エピファネイア、リオンディーズのGⅠホースを輩出。本馬も無傷の3連勝でホープフルSを優勝した。今回は約3か月半の休み明けになるが、主役の座は譲れない。

約4か月半の休み明けとなった前々走のオープン特別・萩S(京都・芝1800メートル)は、直線で軽く促されると、並ぶ間もなく先頭を捕らえて快勝。断然の1番人気に支持された前走のホープフルSは、好スタートを決めてスッと先行策。スローペースで馬群が固まり、直線でしばらく進路がなかったが、ラスト200メートル付近で抜け出すと、最後は馬なりで1馬身1/2差の勝利を収めた。中間は、本レースに照準を合わせて3月13日に栗東トレーニング・センターへ帰厩し、順調に乗り込みを消化。グレード制導入後の1984年以降、年明け初戦で皐月賞を制した例はないが、計り知れない能力を秘めており、前走で見せた勝負根性もセールスポイントだ。未対戦の強敵はいるが、あっさり勝っても不思議はない。

アドマイヤマーズ

牡3歳
調教師:友道康夫(栗東)
父:ダイワメジャー
母:ヴィアメディチ
母の父:Medicean
ここに注目!
無傷の4連勝で朝日杯フューチュリティSを制し、2018年度のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。ダイワメジャー産駒は3月31日終了時点でJRA重賞33勝を挙げているが、最長の距離は芝1800メートル。ここは芝2000メートルの距離への対応が鍵になりそうだ。

昨年11月のデイリー杯2歳Sは、好スタートを決めて先手を奪うとスローペースに持ち込み、直線の追い比べを制して快勝。前々走の朝日杯フューチュリティSは、断然人気のグランアレグリア(3着)を前に見ながら3番手を追走。ラスト400メートル付近で先頭に躍り出ると、追いすがるクリノガウディ―(2着)を力強く振り切ってビッグタイトルを獲得した。前走の共同通信杯は、瞬発力勝負でダノンキングリー(1着)に軍配が上がり、0秒2差の2着に敗れたが、勝ち馬より1キログラム重い斤量を背負いながら3着以下は4馬身引き離しており、“負けてなお強し”を印象づけた。操縦性に優れており、コーナー通過4回の中山・芝2000メートルなら、200メートルの距離延長も克服可能だろう。

ダノンキングリー

牡3歳
調教師:萩原清(美浦)
父:ディープインパクト
母:マイグッドネス
母の父:Storm Cat
ここに注目!
前走の共同通信杯で、アドマイヤマーズ(2着)を撃破して優勝。一躍クラシック候補に名乗りを上げた素質馬だ。過去10年の皐月賞馬のうち4頭が、共同通信杯から直行するローテーションだった。本馬も本レースに照準を合わせて、仕上がりに抜かりはない。

デビュー2戦目の500万下・ひいらぎ賞(中山・芝1600メートル)は、直線で豪快に突き抜け、後続を3馬身1/2引き離して1分33秒7の好タイムで快勝。前走の共同通信杯は、アドマイヤマーズ(2着)が先導役を務めて、レースの前半1000メートル通過タイム1分01秒5のスローペース。本馬は最内枠を生かして好位のインに収まると、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒9(推定)の瞬発力で鮮やかに抜け出し、1分46秒8の好タイムで無傷の3連勝を飾った。母マイグッドネスの産駒は1400メートル前後での良績が多く、今回は200メートルの距離延長に少し不安はあるが、非凡なレースセンスに加えて父譲りの瞬発力を兼ね備えており、主役候補の一頭だろう。

ヴェロックス

牡3歳
調教師:中内田充正(栗東)
父:ジャスタウェイ
母:セルキス
母の父:Monsun
ここに注目!
昨年8月のメイクデビュー小倉(芝1800メートル)で8馬身差の圧勝劇を演じて、クラシック候補の呼び声も高かった一頭。今年に入ってリステッド競走2連勝を飾り、充実を示している。ここでもポテンシャルの高さは引けを取らないだろう。

昨年秋の東京スポーツ杯2歳Sでは、直線で他馬に寄られるシーンがありながらも、勝ち馬からハナ+アタマ+ハナ差の4着。3歳初戦となった前々走の若駒S(リステッド。京都・芝2000メートル)は、4番手追走から3コーナー過ぎにじわっとポジションを押し上げると、直線で鮮やかに抜け出し快勝した。断然の1番人気に支持された前走の若葉S(リステッド。阪神・芝2000メートル)では、道中スローペースの3番手を追走。残り200メートル付近で先頭を捕らえると、後続を3馬身突き放して2連勝を飾った。現役時代に世界の頂点に立った父ジャスタウェイは、現3歳世代が初年度産駒。父の評価を高めるためにも、本馬がここでGⅠタイトル獲得を目指す。

サトノルークス

牡3歳
調教師:池江泰寿(栗東)
父:ディープインパクト
母:リッスン
母の父:Sadler's Wells
ここに注目!
リーディングサイヤーの父に、母はイギリスのG1馬。全姉には2015年のローズSを勝ったタッチングスピーチがいる良血馬だ。本馬は重賞初挑戦がGⅠの大舞台となるが、キャリアを重ねるごとにパフォーマンスを上げており、ここも目が離せない。

メイクデビュー阪神(芝1800メートル)は、瞬発力をそがれる重馬場が合わなかったのか2着に敗れたが、続く未勝利(京都・芝1800メートル)を3馬身1/2差の快勝。前々走の500万下(阪神・芝1800メートル)では、直線で狭いスペースを割るように抜け出すと、後続の追い上げを力強く振り切って勝利した。3歳初戦となった前走のすみれS(リステッド。阪神・芝2200メートル)は、直線でホープフルSの2着馬アドマイヤジャスタを楽に振り切って3連勝をマーク。均整の取れた馬体や、柔軟性に富んだフットワークから、ポテンシャルの高さは相当だ。今回、一線級とは初対戦で、関東圏への長距離輸送も未経験だが、ここまで能力の底らしい底を見せておらず、未知の魅力を秘めている。

メイショウテンゲン

牡3歳
調教師:池添兼雄(栗東)
父:ディープインパクト
母:メイショウベルーガ
母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!
母メイショウベルーガは、現役時代に牡馬顔負けの末脚で重賞2勝をマーク。本馬は母同様に晩成型の印象も受けるが、前走の弥生賞を制しており、地力強化は明らかだ。両親から受け継いだ瞬発力を発揮できれば、ここでも侮れない。

初勝利に4戦を要したが、昨年暮れの未勝利(阪神・芝1800メートル)では、直線でソラを使って外へ逃避したものの、豪快に差し切って待望の初勝利をマーク。重賞初挑戦となった前々走のきさらぎ賞は、スタートで後手を踏んだものの、直線でしぶとく脚を伸ばして5着に入った。8番人気の低評価だった前走の弥生賞は、スタートを決めて中団を追走。重馬場のタフな芝コンディションのなか、外を回る正攻法のレース運びで先行勢を力でねじ伏せ、後続の追い上げも1馬身1/2振り切って快勝した。デビューからコンスタントに使われているが、ここにきてさらに状態が上向いている様子。前走で関東圏への長距離輸送も経験済みで、今回も上位争いに食い込むシーンがありそうだ。

シュヴァルツリーゼ

牡3歳
調教師:堀宣行(美浦)
父:ハーツクライ
母:ソベラニア
母の父:Monsun
ここに注目!
ジャスタウェイなど数多くの一流馬を輩出する父ハーツクライに、母が独オークス(G1)2着馬と、血統背景は優秀。デビュー2戦目で約4か月の休み明けだった前走・弥生賞で勝ち馬から0秒2差の2着は素質の成せるわざで、GⅠでも遜色のない競馬が可能だろう。

11月4日のメイクデビュー東京(芝1800メートル)は、スタートを決めて、離れた4番手で折り合いに専念。直線半ばでエンジンがかかると、レースのラスト2ハロンが11秒1、11秒0という加速ラップを豪快に抜け出し、2馬身1/2差で快勝した。前走の弥生賞は、スタートダッシュがつかず、後方2番手を追走。3コーナーから進出を開始するも、4コーナーでは外に振られるロスがあった。それでも、メンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークして2着に好走。スムーズさを欠いたことを思えば、レース内容は中身が濃かったはずだ。テンションが高く、心身共に成長の余地を残すが、非凡な能力を秘めていることは明らか。休み明けを1度使われた上積みも見込めるだけに、GⅠでも注目だ。

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