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締め切りと向き合う
こんにちは。エンジニアの坂本 たすくです。
今回は社会人なら避けられない、締め切りについてのお話です。
制作の仕事をしていると、納品や一次提出といった締め切り間近は毎回バタバタしている気がします。
その度に「スケジュールにも進捗にも余裕があったはずなのになあ。」と思います。
何度も経験してわかっているはずなのに、何故いつもギリギリまでやってしまうのでしょうか?
締め切り、守れていますか?
個人的に締め切りに追われるのが苦手です。以下の理由から、何事にも余裕を持って期日を迎えたいと思っています。
時間を理由にクオリティを蔑ろにしたくない
焦ってやったものはミスが多い
一緒に動くチームに安心感を与えたい
無理なスプリントによる代償(疲労、体調不良)
とはいえ、現場はこんなに綺麗な状態で回っていないのが現実です。
複数の案件が並行していたり、不測の事態が起こったり、差し込みの対応が入ったり。日々変わる状況の中でみなさん頑張っていると思います。
締め切り、守らないとどうなる?
ところで、締め切り締め切りと言いますが、守らないとどのような影響があるのか考えてみましょう。
信頼を失う
「この人は締め切りを守れない人だ」という印象を持たれ、仕事において信頼関係を築くことが出来ません。仕事は信頼で成り立っているので仕事を任されなくなってしまいます。
クオリティが下がる
人間はミスをするもの。締め切り間際(または後)に焦って作業を進めると、どうしてもミスをします。また、チェックや調整の時間が取れず、クオリティの低い物を提出することになります。
チーム全体に悪影響を及ぼす
複数人が関わるプロジェクトでは、一緒に動いているメンバーにも影響を及ぼします。Aさんの作業が遅れると、次に控えるBさんの着手が遅れます。Bさんは予定していた期間に作業ができなかった分を、後ろにずらすか、頑張ってスケジュール通りに対応しなければなりません。1人の遅延から、チーム全体の負担を増やしたり、不要な調整の作業が発生してしまいます。
当たり前のことばかりですが、怖い内容ですね。
提出日になって「まだ出来ていません!」というような事故が起きないように、チームで動く体制ではありますが、気を抜くとこういう状況になる可能性があるということです。
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ギリギリも悪くない
とはいえ、締め切りギリギリに取り組むことが悪とは言い切れません。
「追い込まれた状態」で発揮できる力があると思います。締め切り直前の切羽詰まった状況では、驚くほどの集中力で最短距離で効率よくこなせます。
そして終わったときに疲労感と共に思うのです。
「やれば出来るじゃん」と。
時間はあるだけ使ってしまうもの
調べてみるとパーキンソンの法則というものがありました。
パーキンソンの法則(パーキンソンのほうそく、[英語]: Parkinson’s law)とは、ある資源に対する需要は、その資源が入手可能な量まで膨張するという法則である。
…
具体的な法則としては、
第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する。
第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。
以上の2つから成る。
「人は時間やお金といったあらゆる資源をあるだけ使ってしまう」
ようです。
例えば、1日で終わるはずの作業であっても、3日の作業時間を与えられると、完了までにまるまる3日を費やしてしまう。というような状況です。
与えられた時間をすべて使ってしまうというのは、人間の自然な思考なのですね。
さらに、実務に当てはめると2つの場面が想像できます。
提出までに余裕があると、ギリギリまで着手せずに先延ばしにしてしまう場面。
早めに仕上げたとしても「より良くしよう」と、結局締め切り直前まで作業してしまう場面。
どちらも身近で起こっている気がします。
自分は後者のパターンでギリギリまで作業をしてしまうことが多いように思います。既に及第点であろう成果があるのに、まだ時間があるからと新たな課題を見つけて、取り組みがちです。
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程よい締め切りを
これからも制作者として「より良くしよう」という心意気は変わりませんし、時間が許す限り良いものを作りたいと思っています。
同時に、時間も予算も有限というのも事実です。
重要なのは、課題に対しての
長すぎず短すぎず、程よい緊張感と余裕のある、ちょうどよい締め切り
の設定のようです。(それと、決めた締め切りを守る強い気持ちも。)
締め切りは与えられるものではなく、自分で設定するもの。そう考えると締め切りとも仲良くやっていけそうです。
坂本 たすく