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1週間日記 昨日の続き

2024/11/02 (土) 「思い出せる言葉がなくて」
あめ
冠婚葬祭のしきたりが全くわかっていない。そろそろ大人として恥ずかしいな、と思う。黒いコートも持っていなければ黒い傘も持っていない。友達の置いて行った黒い折り畳み傘を拝借して、コートは祖母が亡くなった時に譲り受けたグレーの物でお茶を濁した。わたしの人生はずっとお茶を濁して進んでいるような物だ。
御香典は通夜や葬儀の時だけではなく、四十九日でも必要らしい。みんなは一体いつそのことに気づくのだろうか。わたしは全く知らなかった。一般常識も教養もなくて恥ずかしい。
人前に出て話すのも苦手でわたしの話にはオチがなくて、こんな話、と思いながら話すから余計に苦しい。祖母との思い出を聞かせてと言われたところで特に何を話していたわけでもないのだ。祖母はただ隣にいてわたしを見守っていただけで、わたしも積極的に話す子供ではなかったから。祖父とは五目並べをして、その時によく満州の話をしてくれた。祖母はいつも寝ていた。わたしの実家に来てくれた時、あれは小学生だったけど、一緒に家の周りを散歩したのを覚えている。祖母がその時やけに気に入っていたチェキを持って、なんの変哲もない写真を撮って練り歩いた。あの時どんな話をしたんだっけ。
祖母から見たわたしはどんな人間だったのだろうか。人付き合いが滅法苦手なこんな子供を、どうしてあんなに温かく見守っていてくれたのだろうか。わたしにはきっと踏み入れられない領域で、申し訳なくなる。

2024/11/03 (日) 「思い込みは幸せの条件」
はれ
1日中2.5のライブイベントに浸かった。昼公演で横の人が推しに確定どころか触れる距離でのファンサもらって崩れてた。良いね。
夜公演の客降りの時、ブロックの反対側の端っこに推しが来たけど、ペンラ3本を推しのカラーにしてて、こっちの方面を見て手を振ってくれたから絶対に気づいてくれた!と思い込むことにしている。キャラ単体でも中の人単体でも推してないけど中の人×キャラの時に抜群に推したくなっている、悔しい。

2024/11/04 (月) 「家計管理」
はれ
昨日の記憶を引きずりながらも買い物に繰り出した。以前だったら4千円以内で収まっていたと思われる量なのに、5千円をゆうに超していた。そろそろ食費の予算を見直さないとどう頑張っても無理そうである。

2024/11/05 (火) 「そこかしこにある呪い」
はれ、寒い
ここ1週間忙しくてできなかったが久しぶりに図書館に寄った。図書館の横のそこそこ背の高い木に、白い星のような花が咲いていてとても綺麗なのだけれど、あいにくこの時期は暗くて写真が撮れないため画像検索ができない。あの花は何という名前だろう。
そういえば、恋人と別れる前に花の名前を一つ教えておくと、その花が咲くたびに自分を思い出す呪いをかけられる、というような文章をどこかで見かけたことがある。多分花に限らず香りとか、音楽とか、味とか、そこかしこに誰かを呪った跡があって、世界は成立している。かくいうわたしは恋人ではないが仲の良かったもう会うことのない人に、とある歌詞の空耳を伝えたことを思い出す。しょうもない空耳で笑い合ったあの時間はなんとも素敵だったなと、傍観者のように思う。

2024/11/06 (水) 「自分に合った方法」
はれ
急に株式投資と積み立てNISA(NISA積み立て投資枠)についてちゃんと読めるようになった。何となく始めた積み立てNISAが結局なんなのか、どうすればいいのか、と思いながらも放置していたのだが、急にちゃんと調べようという気になった。今までも何度かそう思ってトライしていたのだが、「簡単にわかる!」と書いてあっても途中で訳のわからない単語がたくさん出て来て結局全体的によくわからない、に終わりやすかった。そして原因に思い至った。わたしは「簡単にわかる」ではわからないのだ。つまり、「簡単にわかる」で要約や重要な点だけを読んでも、瑣末なことが気になってわからない、に陥りやすい思考回路をしているのだ。
思えば学校の勉強でもそうだった。「こうすればできる」では結局よくわからなくて、自分で1から全部を調べて初めて納得理解して進めたのだった。わからないことがKだとしても、Aから順番にやっていかないとわたしはKを理解できないのだ。
それから、いちいち具体例が書いてないとだめだ。そこで自分の理解が合っているのかを確認しているのだろう。それがないと合っているかがわからないのだ。自分に合った勉強方法がいかに大事かがわかる。
と、いうことで、なるべく初歩の初歩から全てを書いてあるサイトを探し出し、そこでやっと一通りを読めたのである。おかげでSafariのスクリーンタイムが2時間を超えた。

2024/11/07 (木) 「いつも通り」
はれ
深夜の推しのテレビ出演は見逃して、目が覚めたら3時だった。相変わらず寝落ちの日々である。結局録画で番組を見て、お風呂に入って、もう一度寝たら家を出る20分前で結局バタバタ準備をして家から転がり出た。そんな毎日である。

2024/11/08 (金) 「昨日の続き」
はれ
仕事終わりに前の職場の同期とおでんを食べに行った。会うのは半年ぶりだったが久しぶり、の言葉もなく昨日の続きみたいに話し始める。急に寒くなったから着る服がないとか、楽しいことはあるが変わり映えのしない毎日に対する不安とか、ひとり焼肉/寿司/居酒屋をした話とか、最近見てるドラマとか。わたしたちは相変わらず何も成長していなくて、時間は相変わらず一定で進んでいってて、怖いなぁと思いながら大根が美味しくてまぁいいか、と飲み込んだ。
わたしは死ぬ間際、後悔すらできないかもしれない。

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