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ボートレースについて

『基本的なルール』

・6艇だから当たりやすい
ボートレースは6艇で競われる競技で、これは公営競技のなかでは最も少ない出走数になる。
そのため着順を的中する確率も、公営競技のなかでは最も高いといえるだろう。
単勝=1/6、複勝=1/3、2連複=1/15、2連単=1/30、
3連複=1/20、3連単=1/120、拡連複=3/15

・6艇のカラー
レースに出場するボートは6艇で、それぞれのボートには番号(艇番)と色が決められている。
1号艇=白、2号艇=黒、3号艇=赤、
4号艇=青、5号艇=黄、6号艇=緑

・1周600mを3周する1,800mの競技
ボートレースはスタートラインを通過後、第1ターンマークと第2ターンマークを順番に旋回し1周600mのレースコースを3周(1,800m)して、入着順位を決める競技である。

・独特なスタート方法
ボートレースのスタートは、陸上競技のように「よーいドン」というスタートとは違い、決められた時間内にスタートラインを通過する「フライングスタート方式」が採用されている。

・フライング(F)と出遅れ(L)
ボートレースのフライングスタート方式では、スタートラインを他艇より早く通過すれば有利になるが、大時計が0秒を示す前に通過すると「フライング(F)」、1秒以上遅れて通過すると「出遅れ(L)」となり欠場となる。

※ 欠場艇に関する舟券は全て払戻し(返還)される

『さまざまなレースの存在』

・SG、G1、G2、G3、一般戦の、5つのグレード
レースにはいくつかのグレード(格付け)が存在する。その最高峰はSG(スペシャルグレードレース)と呼ばれる高額賞金のレースである。このレースを走れるのは厳しい条件をクリアした一握りのレーサーのみとなり、まさにハイレベルな競走である。G1は優勝賞金が450~1,200万円のレースで、原則としてA1級レーサーが出場でき、SGやG1のタイトルを取ることが大きな勲章となっている。G2には秩父宮妃記念杯やMB大賞があり、G3は企業杯やオールレディースなどがある。そして、一般戦は365日毎日、全国どこかのボートレース場で開催されている。(2017年10月時点)

・SG競走
現在のボートレース界では、1年単位でSGシリーズが組まれている。3月のボートレースクラシックに始まり、ファン投票で出場レーサーが決まるボートレースオールスター、夏から秋にかけてはオーシャンカップやボートレースダービーを戦い、年末のグランプリ出場に向けて熱戦が繰り広げられているのである。このグランプリには、11月に行われるチャレンジカップ終了時で獲得賞金18位までのレーサーしか出場できず、優勝者には、なんと賞金1億円が贈呈されるのである。(2017年10月時点)

・グランプリ
毎年、年末に行われるグランプリは、その年の獲得賞金上位18位までのレーサーが出場でき、優勝者には賞金1億円が贈呈されるボートレース界の最高峰のSG競走である。全レーサーは、このグランプリへの出場資格を獲得し、そこで優勝して、念願の賞金王になることを最大の目標としている。(2017年10月時点)

・ナイターレース
「桐生ボートレース場」「蒲郡ボートレース場」「住之江ボートレース場」「丸亀ボートレース場」「下関ボートレース場」「若松ボートレース場」「大村ボートレース場」の7つのボートレース場でナイターレースが開催されている。「住之江」は一部のレースを除き通年ナイター、その他の6つのボートレース場は1年中ナイターが開催されている。最近はナイター開催のSGやG1レースも増えてきた。どのレーサーも、昼間はもちろん夜でもその実力を発揮できるようでなければ、上位に残っていくことは難しい。 (2018年9月時点)

・クイーンズクライマックス
女子レーサーの祭典とも呼べるプレミアムG1競走。当該年の1月1日からチャレンジカップ及び、レディースチャレンジカップが終了する日までの獲得賞金上位12名の女子レーサーが出場。優勝賞金1,200万円をめぐり、熱い戦いが繰り広げられる。
平成26年度より大晦日に開催されている。(2017年10月時点)

『レースの流れ』

・展示航走
本番レースの直前に、レースに出走する各レーサーが、予想の参考やボートやモーターの調子をお客様に見てもらうために、コース取りとスタートの練習を行い、全速力でレースコースを2周する。これが展示航走である。展示航走には、スタート展示と周回展示と呼ばれる2種類の展示がある。

・スタート展示
スタート展示とは、次のレースに出場するレーサーたちが本番のレースを想定したコース取りとスタートを行うことである。ボートレースの場合、艇番と進入コースが異なることも少なくないため、予想には欠かせない直前情報になる。

・周回展示
展示航走ではスタート展示で全艇がスタートを切った後、「周回展示」に入っていく。周回展示とは、主に旋回の調子や直線の走りを本番レース前にお客様に見せる展示のことで、競馬でいえば「パドック」のようなものである。周回展示に参加しなかった艇は本番レースにも出走できないため、レースに出場するレーサーは必ず2周(荒天候時は1周もある)の周回展示をすることが義務付けられている。

・ピットアウトからスタートまで
レースに出場する6艇が、ファンファーレとともに待機している「ピット」から一斉に飛び出していく。これがピットアウトである。
その後、自分が得意なスタートコース、あるいは勝てそうなスタートコースを狙って駆け引きが行われる待機行動に移る。モーターは止めることが禁止されているため、有利といわれているインコースに無理に入ろうとすると艇が進み続けて助走距離が短くなるため、逆に不利になってしまうことがある。
スタートコースが確定すると、全艇はスタートラインへ助走を始め、規定のスタート時間内にスタートラインを通過することでレースが始まる。ボートレースでは、大時計の針が12時から1時の間でスタートしなくてはならず、0.01秒でも早いとフライング(F)、1秒以上遅れると出遅れ(L)となり欠場とされる。
※欠場艇に関する舟券はすべて払戻し(返還)される

・1周・第1ターンマークの攻防
ボートレースの醍醐味の一つは、スタート後の1周第1ターンマークの攻防である。他艇より早く旋回して「イン逃げ」を企てる艇、また、アウトコースから全速の「まくり」を狙ってくる艇、さらには、先行艇の内側を鋭く突き抜けようと「差し」を仕掛ける艇など、全艇が得意技を駆使して誰よりも先に1周第1ターンマークを回ろうとするのである。なぜなら、1周第1ターンマークの攻防はレースの勝敗を決する最も重要なポイントになるためだ。

・1周・第2ターンマーク以降の攻防
ボートレースの場合、どうしても後ろを走っている艇は、先行艇の引き波の影響を受けてしまうため不利になってくる。しかし、1周第2ターンマーク以降も熾烈な2、3着争いや、時には1着の逆転も見られ、最後まで気の抜けない勝負が繰り広げられている。

・1節は3~7日間
ボートレースは最大7日間(通常4~6日間)、連続でレースが開催されており、その期間全体のことを節という。
1節は、予選から始まり、予選を勝ち進んだレーサー達による準優勝戦、そして優勝戦が最終日に開催されるというのが、基本的な流れである。

・グランプリまでが1シーズン
ボートレースは、1月から12月までの1年間が1シーズンで、毎年年末にその年の獲得賞金上位18位までのレーサー達によって、グランプリが行なわれ、シーズンの幕を閉じる。全レーサーは、このグランプリへの出場を目標に1年間熱い戦いを繰り広げているともいえる。

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