「仮面ライダーレジェンド」の感想と考察
はじめに
特撮ヒーローで仮面ライダーの一人である仮面ライダーレジェンドと彼を取り巻く世界の感想と考察をしたいと思います。
概要
仮面ライダーレジェンドはオーロラカーテンシステムが開発され、次元移動が可能になった世界(レジェンドの世界)に突如現れた敵組織ハンドレッドと戦うヒーローです。
ハンドレッドはジオウに登場した敵であるカッシーン軍団を従え、ダークライダーに変身する能力を人員に与える事ができます。
そんなハンドレッドに対抗するレジェンドには歴代ライダーの技を使用する能力、歴代ライダーへの変身、召喚能力があり、それを使って、ハンドレッドに対抗します。
レジェンドは仮面ライダーディケイドに助けられた事で彼に憧れを持つゴージャスな青年「鳳桜・カグヤ・クォーツ」が変身します。
感想と考察
仮面ライダーレジェンドの考察
仮面ライダーレジェンドは私が知る限りの歴代ヒーローの力を使って、戦うタイプの東映の特撮ヒーローの集大成であり、改良版であると言えると思います。
まず、変身能力は海賊戦隊ゴーカイジャーと仮面ライダーディケイドから、召喚能力は仮面ライダーディエンドから、技の行使は機界戦隊ゼンカイジャーから採用したと思います。
このようにレジェンドは歴代の力を使う既存のヒーロー達のいいとこ取りしたヒーローと言えます。
また、1つのライダーに変身して、能力を発動するのに複数のカード(カメンライド、アタックライド、ファイナルアタックライド)を使う仮面ライダーディケイドに対し、それをレジェンドは1つのカード(レジェンドライダーケミーカード)でこなし、煩雑さを解消しています。
そして、仮面ライダージオウの歴代ライダーの変身であるアーマータイム(ジオウ素体に歴代ライダーモチーフのアーマーを纏う)と違い、レジェンドの歴代ライダーへの変身は歴代ライダーを素体にレジェンド特有の装飾を加えるというものでレジェンドの個性を出しながら、歴代ライダーのスーツを使い回せる利点があります。
レジェンドは歴代仮面ライダー、ヒーローの力を彼らに許可せずとも、影響を与える事なくカードに写し取る事ができます。それはレンジャーキーやライドウォッチという形での譲渡されるゴーカイジャーやジオウに比べて、デメリットがない方式と言えましょう。
そこからレジェンドは歴代の力を使う既存のヒーロー達の能力を改良したヒーローと言えると思います。
仮面ライダーレジェンドの敵と彼を取り巻く世界の考察
仮面ライダーレジェンドは仮面ライダーディケイドをベースにしながら、ディケイドの分かりにくい部分を分かりやすくしています。
例えば、レジェンドの世界にはディケイドと共通した要素として世界を移動できるオーロラカーテンが登場しますが、ディケイドにはそれには名前が付けられず、位置付けも不明でした。しかし、レジェンドでは名前も付けられ、人工的な次元移動装置として位置付けられてます。
また、レジェンドの敵組織であるハンドレッドも歴代主人公ライダーに敵対した強大なライダーであるダークライダーに変身する能力を人員に与える事ができ、それはハンドレッドの強大な技術力と強敵と戦わなければならない緊迫感を演出し、スーツを使い回す事で予算を節約する事ができます。
それはディケイドの敵が不明瞭であった事に比べて、ハンドレッドは分かりやすく、明瞭な敵と言えます。
このように仮面ライダーレジェンドは仮面ライダーディケイドと世界観やデザイン、変身システムが似通っているものの、ディケイドでは不明瞭な部分が分かりやすくなっています。
おわりに
これで仮面ライダーレジェンドの考察は終了します。