新宿エリアディフェンス崩壊事変の犯人についての考察
はじめに
アサルトリリィLast Bulletのメインストーリーの内で起きた新宿エリアディフェンス崩壊事変は人為的である事が明らかになりましたが犯人の正体は分からずじまいでした。
それを考察していきたいと思います。
犯人についてわかっている事の整理
犯人の能力
まず、犯人は人為的に強力な特型ヒュージを造り出し、それを操作したり、人為的にケイブを作り出し、特型ヒュージを送り出す事ができるのがわかります。なぜなら、エリアディフェンスが破壊された途端に自然発生的ではない強力な特型ヒュージとケイブが現れ、偶発的ならタイミングが良すぎで、人為的であると考えざるを得ないからです。
また、それが人間の手で可能である事はケイブに関してはイベント「超越のアーセナルハート」で、ヒュージに関してはアニメでの川添美鈴とメインストーリー第三章でのゲヘナの行為によって証明されています。
そして、それはメインストーリー第一章のエピローグで明言されています。
犯人の目的
目的としては一柳梨璃のラプラス発動の観察、実験が考えられます。根拠としてはメインストーリー第一章エピローグでの白井夢結と楓・J・ヌーベルの推測です。
この推測は正しいと思います。なぜなら、一柳梨璃は入学するまでリリィとしての経験がないのに関わらず、入学早々の初陣で仲間と共にヒュージを撃退し、短期間で優秀なリリィを隊員にし、彼女達から慕われるレギオン隊長となり、由比ヶ浜ネストから生み出された超強力なヒュージが百合ヶ丘を襲撃した際には彼女のレアスキルが要になって不可能に近い9人以上の大人数でのノインヴェルト戦術で撃退に成功というアムロ・レイのような活躍したからです。つまり、彼女は特異的な急成長を遂げ、特異的なレアスキル「ラプラス」を取得したスーパーリリィだからです。
このようなリリィが注目され、実験の材料になってもおかしくないと思います。
犯人の計画続行
犯人の計画は新宿エリアディフェンス崩壊事変の後も続いていると思います。なぜなら、事変後のメインストーリー第二章でも事変の時と同型の特型ヒュージは相変わらず東京にだけ出現しており、もし特型ヒュージが犯人しか造れないなら、犯人が送り出していると考えるのが自然です。
また、事変の時とは違うタイプの特型ヒュージが出ており、それが事変の時と同型の特型ヒュージとノインヴェルト戦術をする程に連帯しており、それも犯人が送り出した物の可能性は濃厚です。
そして、メインストーリー第二章でも、一柳梨璃がラプラスを使用せざる状況下に追い込まれており、それを犯人の思惑と考え、犯人の計画がメインストーリー第一章以後も継続している証と考える事ができます。
まとめ
まとめると犯人は「ヒュージを作る事ができ、それを使い一柳梨璃のラプラスを実験する計画を事変という形で実行して、事変後もその計画を続行している」という特徴を持っています。
この特徴を踏まえ、犯人を予測してみたいと思います。
仮説 過激派G.E.H.E.N.A.である「TIL」の仕業
根拠
根拠として、TILには独自のヒュージを開発する技術がある事がメインストーリー第三章の一柳隊編の実験体ヒュージの登場で判明しており、これは推定した犯人の特徴と一致します。
また、決定的な根拠として、メインストーリー第三章の完結編にはTILの計画によって製造されたアルトラ級ヒュージが登場しており、そのヒュージは今までのメインストーリーに出てきた特型ギガント級ヒュージの復活個体か同型個体が融合した物です。TILは綿密に計画を立てており、外野にあった物を偶々使うとは思えず、外野にあった物が偶々TILの作戦に適応するとは思えません。それがその特型ギガント級ヒュージがTILに造られた物の証拠になり、その特型ギガント級を使った新宿エリアディフェンス崩壊事変の犯人である証拠だと思います。
TILは全ての諸悪の根源
TILはメインストーリー第一章、第二章だけではなく、第三章全体の黒幕であると考えられます。
メインストーリー第三章一柳隊編で安藤鶴紗がTILに植え付けられた異能「魔眼」が覚醒した理由としてTILはネストの活性化を挙げ、それがTILの手の内にあるシナリオと明言されました。そのネストがメインストーリー第三章グラン・エプレ編の神庭の地下にあったネストを指すなら、TILが安藤鶴紗の覚醒為にそのネストを活性化させ、副次的にグラン・エプレ編の事件を起こしたと考える事ができます。なぜなら、安藤鶴紗は緻密な計画で造られた強化リリィで偶発的なネスト活性化に頼るとは考えにくいからです。
また、そのネストから生まれた「グンダイアリ」というヒュージはメインストーリー第三章完結編のアルトラ級ヒュージとの決戦舞台となったTILの実験施設がある島にも現れており、TILとそのネストとの関連性は濃厚だと思います。
「二川二水@アサルトリリィ原作公式」というXの公式アカウントのポストからヘルヴォルの実験データはTILに引き継がれた事が分かり、ヘルヴォルの実験データはゲヘナの一派であり、メインストーリー第三章ヘルヴォル編の敵である西村乃恵美の一味によって採集されており、彼女達から実験データが渡されたと考えるのが自然な流れだと思います。
想像を逞して、西村乃恵美の一味を操り、ヘルヴォルで実験し、ヘルヴォル編での凶行を裏で画策していたのがTILだと勘ぐる事も不自然な発想ではありません。
このようにTILをメインストーリー第一章、第二章、第三章の黒幕と考える事は可能です。
欠点
この仮説の欠点は明確な証拠がない事です。TILが事変などで使われた特型ヒュージを製造、コントロールするシーンはありませんし、西村乃恵美に指示を出すシーンや、神庭の地下にネストを設置するシーンもありません。
また、この考察では一柳梨璃のラプラスの観察と実験という仮定を立てました。しかし、もしこの仮定が正しければ、一柳梨璃に対して誘拐などのアクションをしてもおかしくないのに、実際にはそれがないのは不自然です。
おわりに
この考察では、新宿エリアディフェンス崩壊事変の犯人及び第三章までのメインストーリー全体の黒幕として、証拠に乏しいものの推定に推定を重ねて、TILの犯行と推定しました。
参考資料
二川二水@アサルトリリィ原作公式
https://twitter.com/assault_lily