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息子の誕生日とは
6年前の10月20日、息子を産んだ。
計画出産だったので、本当は19日に産まれる予定だった。
入院したのが17日。陣痛促進剤を使って産みましょうと出産が怖かったので計画出産にしてもらった。
促進剤を使い始めた最初の頃はツムツム(当時流行っていた)をする余裕くらいはあった。
「産まれた?」のLINEに「ツムツムしてる〜」と返信するくらいの余裕はあった。
だんだん痛くなってきて、子宮口も開いたし分娩台に乗りましょう、という事になり
分娩台に乗った。
ついに産まれるのかなぁと思ったら
看護師さんの様子が変だ。
「○○さん、子宮口が閉じたから降りて」
子宮口って閉じることあるのかよ〜
そこから陣痛室で一晩苦しんだ。
陣痛室で私は「腹を切ってくれ〜」と叫んだ
人格が豹変した。
元旦那は眠さに耐えきれず私のベッドで寝ていて助産師さんに「起きなさい!」と叱られていた
産んでから両親には連絡してねと伝えてあったのに
元旦那が分娩台に乗った時に母たちに連絡していたものだから
陣痛室で痛みと戦っているときに母と祖母はやってきた。
「帰ってくれ〜」とさっさと帰した。
なんで連絡したんだよ元旦那めと思いながら怒るのも面倒くさかったので放置した。
朝になって先生が来て
「帝王切開しますか〜」となった
手術室ではほぼ放心状態だった。
そして産まれた。
おめでとう息子。
ちょっと抱っこしたあと息子はどこかに連れていかれた。カンガルーケアってもう少し優しいものかと思ったぜ。
傷口を縫って病室に戻ったら元旦那と息子がいた。
私より先に元旦那が息子を抱っこして写真を撮っていたことに腹が立ったけれど無事に私も抱っこできた。
小さかった。
そこから1週間は息子と病室で過ごした。
泣いたらどうしたらいいのかわからなかった6年前。
今は泣くこともそんなになくなった。
はじめてのしゃっくりしたときの息子の動画をときどき見返す。
そのくらいには愛しい存在になった。
出産に関しては「お産のフルコースだったね」とよく言われるがそんなフルコースいらないんですけど、と毎回言われる度に思う。
息子はどういう大人になるのか楽しみだなぁと思っているけれど
元気で人の道を外さないのであれば正直どんな道に進もうがいいと思っている。
5歳最後の日は相変わらず壁ドンをしてきて、私の乳をもみ、風邪ひいた私に「風邪ひいてぶすぶす人間だ」と生意気な口をきき、ハンバーグを食べ、スプラトゥーン3をやっていた。
新しい息子の発言が
「ってか」だったので
「ってかとか言うんだ〜笑」と笑った。
眠る前にあと1時間半で6歳かぁ〜と大変喜んでいたので
君が産まれたのは朝の9時40分だから正確にはまだだけどね
と言いながら息子が赤ちゃんの時の写真を見たいというので見せたりしながら5歳最後の日を噛み締めた。
6歳最初の日は遠足なので
お弁当をとびきり美味しいやつにしようと思い早起きをした。