Dear Memory,
Sexy Zoneのマリウス葉くん、お誕生日おめでとう。
活動休止中の今、何をしているのかは詳しくはわからないけれど(噂は色々流れてきてはいるが、極力シャットダウンしているので)、まずは今日という日を幸せに過ごしていてくれればいいなあと思っています。
最近、アイドルの人生について個人的によく考える。アイドルの色々が報道されるたびに、時には称賛、時には批判の言葉が各々から発信されて、それは拡散される。
その言葉に理解はしつつも、上手く咀嚼できないなんてことは度々ある。
アイドルの人生について考えるとき、特に少し煮詰まったときに、私は武道館/朝井リョウ著を読み返す(武道館は武道館に立つことを目指すアイドルの女の子たちの話です)。
その中でもグループのセンターでありエースである碧の言葉はアイドルファンである自分に刺さるものが多い。
段々と人気が出てきたときに碧はこう言った。
“「もしかしたら、いつか本当に、武道館とかに立てるかもしれない感じだよね、今」「だけど、私たちって、武道館に立ったあとも生きていかなくちゃいけないんだよね」「アイドルじゃなくなったあとも、生きていくんだよ、私たちって」”(武道館P164より抜粋)
もちろん女性アイドルと男性アイドルとではまた違う部分はあるけれど、アイドルにも人生がある。私に自分の人生があるように、アイドルという職業に就いている一人の人間である、彼、彼女たちにも人生がある。それはファンという立場では到底干渉できないもの………と、理解はしているけれど、まあ、どうしても気になってしまうことはある。それはそう。難しいのだ、ファン心(ごころ)というものは。でも、幸せを願っているのは本当の気持ち。干渉はしないけれど、気にしてしまうくらいは目を瞑ってほしい。
そして、クライマックスで碧が愛子に電話を掛けるシーンはもう何度読み返したかわからないし、何度この話をしたかもわからない(くらいこの話はしつこくしている)。
“【私、これまで正しい選択をしようってずっと考えてた】【アイドルとして間違ってないかかとか、ネットで叩かれないかとか、マネージャーに怒られないかとか、とにかく正しい選択をしなきゃっていっつも思ってたの】【正しい選択なんてこの世にない。たぶん、正しかった選択、しか、ないんだよ】【何かを選んで選んで選び続けて、それを一個ずつ、正しかった選択にしていくしかないんだよ】【私、今から菅野さんに会いに行くことが、ずっとずっとあとに自分の人生を振り返ったとき、正しかった選択になってる自信がある】
【正しかった選択にする自信がある】”(武道館P276〜278より抜粋)
最近、私は自分がどう思ったか?よりも「今の発言、大丈夫だったかな?叩かれないかな?」と、考えてしまうことが多々ある。精神衛生上よくないな〜とは思っているが、多分、そういう人もまあまあいると思う。
ただ、やっぱりアイドルは一人の人間であって、こちらが発言や行動をコントロールできるものではない。
いくら私が考えたって本人の意志を曲げることなどできるものではない。
だから、私はアイドルの行動を、言動を、信念を、信じるしかない。アイドルが選んで選んで選び続けてきたものが【正しかった選択】になるよう願い続けるしかない。
私の今の正直な気持ちを言うならば「早く5人が並んで笑っている姿を見たい」ではあるけれど。
ただ、今は、冒頭にも書いた通り、今日という日を幸せに過ごしていてくれたらそれでいい。今はそれで十分だ。
今、この瞬間の【正しい選択】をしなくてもいい。今すぐには形にならなくても、いつか振り返ったときに【正しかった選択】になっていればそれでいい。それがいい。
22歳も実りのある年になるよう日本から応援しています。