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バニラ・エアをきっかけに考えてみる。

News Picksでは
kimito k【タンクトッパー】
https://newspicks.com/user/538449/
のユーザー名でコメントしております。

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それでは早速ですが…
そのNewsPicksで以下の記事のコメント欄が盛り上がっております。

「車いす客にタラップはい上がらせる バニラ・エアが謝罪」
https://newspicks.com/news/2333796

しかし、そもそもなんですけど近年障害者に冷たく当たる航空会社現場職員なんかいますかね?
今回の件もキャビンアテンダントが手伝おうとしたわけですし。
もちろん冷たくあしらわれた例がないとは言いませんが近年障害者に対してはかなりナーバスになっており丁寧な対応を意識しているように思います。

さて今回の問題についてはあくまでも規則の問題でありその部分についてもバニラ・エアは規則を改善し良い形で話しは終わっています。

嫌な思いをしたけど結果としては良かったね。

そういった話ではあるのですが現状そうならず特にネットでは賛否両論の殴り合い状態となっております。

原因は車椅子生活をしている木島さんのアプローチによるものと考えられます。
自らの意思で敢えて事前連絡調整をせず自力でタラップを乗ることとなり、その後行政や新聞等を巻き込み炎上上等で対応を変更させようとするものだったからです。

そのような強硬な姿勢でそれこそ社会へ闘いを挑むかのような強烈なアプローチが必要であった時代もありました。
そして、戦い続けて障害者の権利、理解を勝ち取ってきたことが正しい時代があったからこそ今があることに間違いはありません。

自分がお付き合いのある障害者団体の会長さんもかなりご高齢なので過去の闘争の歴史について色々語って教えてくれますが本当に内容が壮絶で自治体職員を拉致監禁しているかのような交渉も続けてきたとのことでした。

しかしながら近年はそのような交渉をする時代ではない、障害者にたいして上部だけでない真の理解を得るための穏やかな話し合いこそが必要であるとも言っておられました。
障害者の自立についても強く内外部に訴えておられた強い人でしたが…

障害者が権利を強く押し出しすぎると健常者のみならず他の障害者にも反発心を植え付けかねません。
(誰でも発信できるネット時代においては障害者だけでなくどのようなジャンルにおいても権利を主張しすぎると反発を買ってしまいがちなので元々注意が必要な部分ではあるのでしょうが。)

今回の例においても先に書いたようにネットの世界では木島さんの正当性を主張する側とそれに反発する側とでバチバチやりあっております。
同様の障害のある人のなかにも反発、落胆している人もいます。
結果、障害者理解という面では進歩よりも大きな禍根を残すことで後退しているのではないかとさえ感じます。

ネットが当たり前の現代においては今回のようなアプローチは対立構造を深めてしまうというデメリットは計り知れないものがあるのだと思います。

また、更なる問題としては新聞として今回の報道の在り方は如何なものかという点です。

バニラ・エアとしては6月14日対応済みであるのにも関わらずなぜ6月28日のタイミングで世間を煽るような書き方の記事として報道するのでしょうか?
改善された例としてもう少し前向きな書き方は出来なかったのでしょうか?

これでは木島さん同様対立構造を深めて理解しあえる環境作りを阻害することにしかなりません。
とにかく「悪」を定義して殴ることが新聞報道の目指すやり方なのでしょうか?

理屈を持った穏やかな話し合いによる理解というのが綺麗事かも知れませんがいま最も求められているのではないでしょうか?

そのアプローチで全てがすぐに改善されるものではありませんが長い目でみて対立構造を深めるなど大きなデメリットをなくしていけるのではないかと感じております。

もちろん障害者に限ったことではなく全てのことに当てはまるのでしょうが…

イノヴェイション!

追記
今回の問題についてはいわゆる「障害者差別解消法」制定後で「LGBT差別禁止法」制定の気運が高まってた時に僕が以下の通り問題提起していた事象そのものなんですよね。

「差別解消法は是か否か?」
https://newspicks.com/news/1766242

こういった合理的配慮を欠いている場合であってもあまり「法律」を振り回して強引に一転突破していくやり方は今でもあまりよしとは思いません。
もちろん「差別解消法」の周知・理解を促すために丁寧な説明は必要だとは思いますが基本は主旨をしっかり理解してもらったうえでの共感・共有が長い目で見ても大事なのではないのかと思っております。

重ねて言いますが、正しければ正しいほど怒りではなく丁寧なアプローチによる共感こそが真の共存を生み出すのだと信じておりマッスル!

イノヴェイション!

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