みんなが書き手になる時代の新しい文章入門 読書感想 +面白いについて考える
著者:古賀史健さんの
「みんなが書き手になる時代の新しい文章入門」(出版:泰文堂)を読みました!
本投稿では、本の概要、好きなフレーズ、好きなフレーズを書いています。
また、好きなフレーズをを出発点として「おもしろいとは?」ということについて考えたので、それについても目を通していただけると嬉しいです。
1.どんな本?
著者は大ベストセラー「嫌われる勇気」の古賀史健さん。
読者の心を動かすための文章術が学べます。
特に、何か書きたいけど、どう書けばいいかわからない"文章迷子さん"にはピッタリの本です。
内容は、とてもシンプルでわかりやすい!
そして、読んでいる途中から、「これ試して、書いてみたい!」という気持ちが湧き起こりました。
〈特に…こんな方にオススメ〉
→何か文章で表現したいけど、書き方がわからない方
→書いてはいるけど、もっとおもしろい文章を書きたい!と思ってる方
→これから文章で何か表現したいと思ってる方
2.心が動かされたフレーズ
3.好きなフレーズの要約説明
本書の中で、私が特に好きなフレーズは以下です。
文章をおもしろくするためには、正しいことを並べるだけではなく、"自分事"として読者に捉えてもらうための工夫が必要。
そのためには、読者に疑問=「?」を投げかけてから、自分なりの主張や解答=「!」を出す。
キャッチボールをするように、相手とやりとりをすることが大切ということを説明したフレーズ。
4.おもしろいとは何か?〜好きなフレーズから出発した疑問について考える〜
この3.↑で取り上げたフレーズから、浮かんできた疑問…
そもそも、おもしろいって何?
"おもしろい"って、どういう心の状態?って。
私は"おもしろい"という気持ちが起こった時、そこには
想定外の"驚き"
+
"もうひとつの心の動き(納得or共感)"
という要素が存在していると思っています。
本書の「?」「!」という表現をお借りすると…
私たちが何かしらの情報をキャッチした時に起こる疑問「?」には、
「前はこうだったけど、今回はどうだろう?」と前提、前例、想定が含まれていると思います。
なので、その想定からズレた「!」に出会うと、そのズレに対して驚くという心の動きが出てくる。
更に、それを自分事として「そういうのもありかも〜」「そういう感じか〜でもわかるなー」って納得や共感という、
もう一つの心の動きがプラスされることで、
「おもしろい」と思うのではないか?と。
例えば、私はお笑い芸人さん、特にオードリーさんが好きなんですけど、
ラジオでオードリー若林さんが、ぺこぱさんの"ツッコまないツッコミ"の漫才について、
M-1で「最後に出てきたからさー、それまでがフリなるしさー。漫才の歴史自体をフリにしてる」みたいなことを言ってたんです。
その言葉と今回の私が思っている”おもしろい”の定義をリンクさせると…
(私なんかが、勝手にリンクさせて、ファンの方、気を悪くさせたら、すみません。)
ツッコミは、相手を否定したり、正したりする役割という歴史(=前提)があって、
その前提とは違う、ズレた想定外の要素が入っているから驚きが生まれる。
しかも、そのツッコまないツッコミの内容もめちゃくちゃではなく、ちゃんと納得・共感できるもの。
視聴者の心に"おもしろい!"が生まれたと言えるのではないか?と思うのです。
(M-1で本当に初めて見た時、笑いながら、「ほんと、そう!」って思ったのを今でもはっきり覚えています。)
どのくらいのズレが面白いと思うかは、その人の前提によって変わってくるので、おもしろいに個人差が生まれるのかな?と。
また、オードリー若林さんは「笑いは反射神経」って語ることもあり、もっと感覚的なものという面もあるかもしれません。笑いって深い…
5.おもしろいの要素を考えだして変わった日常
このおもしろいの要素について考え始めてから、少し日常が変化しています。
というのも、長男といつもする「これなんでしょうか?」クイズに、ズレを加えて「これは誰に電話しているでしょうか?」クイズに変えるだけで、
なんか新鮮でおもしろかったり…
こんな感じで、ほんのちょっとのことなんです。
でも、そのほんのちょっとを考えるだけで、いつもと変わらない日常は、自分でわくわくさせることができると私は思っています。
(人がおもしろく感じるかではなく、自分がおもしろいと思うか?が正解だから、それでOK)
今後も日常に落ちているタネを見つけて行きたいと思います。
最後に、ここまで読んでくださったあなたは、おもしろいにはどんな要素があると思いますか?
自分なりの”おもしろい”の定義を探してみてください。きっと、見える世界が少し変わるはず♪
感想等をコメントでシェアしていただけると嬉しいです!
お読みいただきありがとうございました。