リケジョがア◯ウェイを聞いたなら
まえがき
ぶっちゃけ、前の投稿の絡みです。
ネタにしようと思って参加したんですがねぇ。
結果、最悪だったので(笑)
私の素敵なお友達各位には、いろいろアドバイス頂きまして、やっぱこのネタもノートにしたいと思います。
英会話教室での出来事
前の投稿でも話しましたが、英会話教室ではお題に基づいてグループディスカッションする場があります。その時は、「感謝について」だったと思います。教義についてなので、かなり抽象的なことでディスカッションするんですよね。
その日は感謝どころか最悪の日だったんですが。カレーたくさん作ったのに腐らせちゃったし。だけど、一冊の「起業」の本を読んで感動したので、それを英会話で話ししたんですね。
そしたら、1人の女性が声かけてきました。なんだか私を褒めてくれます。「起業とか考えているんですね、たくさんお勉強されて素敵です。」こんな感じです。
そしてこう言います。
「もし、起業とかに役立つなら、経済の話聞きませんか?私たちのコミュニティで講師を呼んで経済について毎月お話していただくんですよ。どうですか?」と。
この話を聞いた時、正直なところ「FPで金融経済については勉強してるし、日頃から投資もやってるしなぁ。それでもってさらに経済について私は何か得られるものがあるんだろうか」と偉そうなことを考えてました。専門家でないにしても、一般的な主婦に比べたら勉強している方だとは思うのです。
そして、「興味がある」と伝えると、会場と時間そして会費を教えてもらうと同時に「ア◯ウェイのコミュニティなんだけど、そういうのどうですか?」と聞かれました。
正直に、ア◯ウェイは好きじゃないと伝えました。すると彼女は「そういう人多いんですよね。でも、起業されるなら経済の話だけでも役立つと思いますよ!」と言います。
会場も近かったですし、ここで波風立てるのも嫌だなぁと思ったので快諾しその日を待ちました。
コミュニティへ潜入、まずは鍋
当日です。ぞろぞろと会場に若い女性が集まってきます。あちこちで談話が始まります。誘った彼女は私に気を使ってくれて話しかけてくれました。
この日はランチ会もありました。ご飯を持ち寄ると会費が安くなるようでした。私は渾身の肉じゃがを持って行こうか悩みましたがやめました。(後々、持って行かなくてよかったと心底思いました笑)
まず始まったのは鍋の紹介でした。誘った彼女が紹介します。元々知ってましたけど、ア◯ウェイは鍋をよく売るんですよね。無水調理の素晴らしさを訴えてきます。
無水調理の良さを知るために、りんごを煮て食べ比べしてほしいとのこと。方や無水調理鍋とIH調理器、方や雪平鍋にガスコンロ…
雪平鍋は当然焦げ付くので水をたっぷり入れます。無水調理鍋には大さじ2杯の水。
いやいや…実験系が違うでしょそれ。リケジョは心の中で突っ込みます。
実験系が分からない人にざっくり説明するとですね。何かの優位性(この場合、鍋の良さ)を調査するためには、他の条件を均一にする事が大事なんです。
この実験は
鍋の構造の違い
加熱方法の違い
材料(水の量)の違い
と、3つも違うところがあります。つまり、この実験結果はどの違いによる優位性なのか分からないという事です。
結果は見えていて、雪平鍋の方は水っぽく無水調理鍋の方は甘みがありました。
この実験を正しく評価するならば、加熱方法や水の量を揃えて、鍋もル・クルーゼとかの無水調理鍋で比較すべきなのです。
でも参加者からは「全然違う!すごい!」みたいな声が上がります。この辺りでかなり頭痛がしてきました。
化粧品は正直言って分かりません
リケジョでも、化粧品はあまり得意ではありません。化学と生物の境目のような領域なので。肌に浸透とか、どういう成分が効くとか、正直分からないのです。実験で結果を得る分野なので(つまり、理論が無くても結果だけで商品化出来る)良い結果と言われればそうなのか、と納得せざるを得ません。
私は母親に紹介されたド◯ホルンリンクルを愛用してます。ネックはかなり高いんですね。今まで不満は無かったので使い続けてます。
ア◯ウェイの化粧品は魅力的に映りました。効果は分かりません。ですが、ド◯ホルンリンクルよりは安かったので心が動きました。
いよいよ経済の話、と思いきや自慢話?
そしていよいよ経済の話をしてくれる人が登壇します。
ですが出だしで挫かれました。
「ホワイトポイズン、つまり白い砂糖・小麦粉・牛乳…良くないですね」
「胎児のとき、お母さんの食生活でお子さんのI.Qが既に決まってるんですよ」
「手遅れではありません。私の子供はキレたことのない穏やかな子なんですよ」
と、脅し文句が並びます。これらのセリフはネットで散々聞き飽きたものです。特に、私が妊婦だったとき。ネットで真贋も分からず、情報漁っていると必ず出くわすキーワード達でした。
でも、これらのセリフは全て「母親に対する脅し」なんですよね。根拠も特になく、単に煽ってるだけのことです。
この時点で私は聞く気が失せました。わたしにはその講師が傲慢で愚かに見えました。
聞く気が失せた頃に、ア◯ウェイのMLM(ビジネスのこと)についての説明がありました。
「ア◯ウェイを買うこと自体が、未来の投資なんですよ!」と言います。もう、訳が分かりませんでした。
この講師の方は、年間2000万円稼ぎ出しているそうです。次はドバイに招待されるそうで、最後の締めくくりはドバイの豊かな映像を見せられて締めくくりました。
ところで経済的な話は?それらしい話で思い当たるのは「仕事がAIやそういう類に取って代わる」「年金が無くなる」と言った話です。もはや、常識と言えるレベルの内容でした。
ランチ会はもはや無理、問題点?
聞く気のない話を延々とされて吐き気がして、その後のランチ会でまた情弱商法に付き合わされるのかとか思うともう無理で。
誘ってくれた子に簡単に理由をつけて、帰ることにしました。
すると彼女は追いかけてきてこう言います。
「どうでしたか?役に立ちそうですか?何か意見があればお願いします!」と。
実に謙虚で前向きな質問をされました。
私は正直に「説明が足らない、穴があるのが分かる」「実験が間違っている」「化粧品は正直分からないから興味がある」「インセンティブの話は正直聞きたくなかった。」と言いました。
彼女自身、「なぜア◯ウェイが嫌われるのか」が分からないでいました。
はっきり言いました。「本当に勧めたいなら、商品力で勝負しなさいよ。ア◯ウェイが投資だとか不労所得になるとか、そういうのは要らないことでしょ?」と。少し彼女は納得していたように思えました。
でも、私に追い打ちをかけてきます。「あなたには日用品にこだわりはあるの?」と。正直無かったけど、商品の裏書きは理解してるからと適当にごまかしてしまいました。
ア◯ウェイ購入者の友達に聞いてみた
この話を、2人のア◯ウェイ購入者である友達に聞かせました。
というのも、勧誘主がLineで「次いつ会える?」とすぐ誘ってきたためです。
2人が2人とも「おかしいグループ」と言ってくれました。やはり、ゴリゴリにMLM の話をしてくるのは異常みたいです。
ちなみに、この人の経験談にそっくりでした。エリアが対して変わらないので、同じ一派かもしれません。
やっぱり、縁を切るか距離を置くか、はっきり誘うなと言うか、いずれかの対策をしようとは思いました。
つまりこれは情弱ビジネス
コミュニティの中でも「夫には反対されてます」と言っていた人がいました。
このコミュニティから逃げたすぐ後、私の夫に話ししたらこう言ってました。
「長く人生を共にする夫に、自分がやりたいビジネスについてちゃんと説明できない事がおかしい。納得出来るまで商品について勉強しないといけないのでは。」とのこと。
私も同感でした。商品の説明、特に根拠のない実験なんかで納得してしまうようでは、恐らく旦那様は「おかしい、やめろ」と言うでしょうね。男性の方が女性より圧倒的に論理的な生き物ですし。
商品力があるなら、商品について深く知り、論理的に説明すれば自然と買う人が出てくるのではないでしょうか。
なのに、論理をなおざりにした上に、根拠のないことで煽りたてるやり口は本当に「情弱ビジネス」そのものです。
今回のターゲットは若い主婦たちでした。私は彼女にはっきり言いましたけどね。「私は主婦じゃなく、この道の専門家だからね。」と。
私は、メーカー勤務で且つ研究開発を10年以上しているプロです。貴方達がやってることは「フェアなビジネスではない」と、プロが言ってるんですよ。
まとめ
商品には多少興味がありましたが、このコミュニティグループのスタンスは好きになれそうにありません。
ちょっと使ってみたいなと思うものは、友達経由で入手することにします。
親の代からア◯ウェイの彼女には申し訳ないけど、もっと世間を知って欲しいです。あなたの好きなア◯ウェイは、あなたのコミュニティで評判落としてるんですよ、と。
グループにならなければ儲からない商売は、決して「起業」に成り得ません。ただの搾取する側とされる側の関係ですよ。
このようにバカにされないためにも、主婦はもっと世間を知り勉強すべきだと、私は思います。
もちろん、コミュニティの外でお願いしますね。