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大正ロマンを都心で感じる|旧朝倉家住宅(東京 代官山)

 代官山から近くにある大正ロマンな建物を観てきました!天気も良く、素敵な写真が撮れたのでご紹介します。

●写真を撮ってみたら、こんな感じ

 重要文化財に指定されている建物だそうで、東京府議会議長や渋谷区議会議長を務めた朝倉虎治郎さんによって、大正8年(1919)に建てられたものです。

 今が2021年なので、築102年!地震も多い日本で一般住宅がここまで残っている時点ですごいです。

 主屋の外観。春先なので樹木の肌がみえてますが、秋になると紅葉やイチョウが綺麗に色づくそうです。

 中は二階建て。観覧は建物のおよそ半分できました。個人的には奥にある茶室が一番気になるポイントです。


 渡り廊下に差す光が綺麗。木造は冷えるイメージがあるけれど、湿気を吸っていくにつれて艶感が出てくるのが好きです。マンションでは味わえない良さがあります。

 広間の書院造。歴史の授業で習った言葉は、つい100年前までは家屋にあったものなんだなぁと考えると、不思議な気持ちになります。土地面積の狭い日本でも、こうして物を飾るスペースを作っているところから、日本人の美意識を感じます。

 格式のありそうな畳敷き。良い香りがします。

 障子の雰囲気もいい感じでした。太陽光を柔らかく捉え、畳に下ろしてくれています。

 円窓の部屋。自分の時間を作る時には、この部屋で正座して風の音を聞いていたのかなと感じました。

 茶室。真ん中に火をおこすための穴があけられています。外は灯篭や庭園も見えて、喧騒から離れ自分のもとに帰るにはちょうど良い場所だなと感じました。

茶の湯とは 只湯を沸し茶を点てて飲むばかりなるもとを知るべし

 利休の言葉が聞こえてきそうです。

 杉の間。この部屋は柱の木目が特徴的で、かなり縞模様が見えるようになっていました。杉材の木目を「板目」で見せる一風変わったもので、木目を強調した座敷はとても珍しいそうです。

 外観。青空と合いますね。

 現代の方が便利で住みやすい住宅ですが、大正の住宅を知って現代の生活スタイルにも取り入れてみるのも面白いかもしれません。

 古きを訪ねて新しきを知る、そんな機会を作るにもおすすめな場所です。

●旧朝倉家住宅とは

旧朝倉家住宅は、東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏によって、 大正8年に建てられました。
大正ロマンの趣のある2階建ての建物内と回遊式庭園を見学することができます。
重要文化財 旧朝倉家住宅 | 渋谷区公式サイトより引用ー

●観覧情報

住所:東京都渋谷区猿楽町29-20 (郵便番号:150-0033)
時間:10時~18時(11~2月は16時30分まで)
   ※月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)は休館
料金:一般100円、小中学生50円、年間観覧料500円
交通:東急東横線「代官山駅」5分
   ハチ公バス(夕やけこやけルート)「代官山駅」5分
   東急トランセ「ヒルサイドテラス」3分

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