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技の作り方・考え方

 フリースタイラーとしての自分は、「新しい技を作る」ことに秀でていると自負しています!!ありがたいことにそういった評価をもらうこともあります。
日ごろの創造に再現性を持たせるためにも、またこの考え方を伝えていくためにも 書き記していこうと思います。
「 この技はこういう風に作った」 と言うだけでなく、このような道筋をたどれば新たなものが生まれる!というものを残していきたいと考えています。

 技の作り方と言っても様々なアプローチがあるので、何シリーズかに分けて伝えていきます。また、シリーズの後半では、そのために必要な技術や考え方をまとめていきます。

その1 ~ミスから産まれる~

思いがけないところから新たなものが生まれるパターンです。不意に生まれたものを拾い上げられるかを重要視しています。技を一連の流れとして大きな枠で見るのではなく、細かい違いに目を向けます。

例.

エアードラゴンフライがたまたま足に挟まった。

その2~既存のものの要素を細分化する~

動きを言語化していくつかの要素を出す。その一部分を変えるやり方。じっくり考え込むパターンです。

例.

エクリプスは、、、
・軸足で飛び越えるもの
▶︎飛び越えなければどうなるか?
・最後にインサイドで跳ねあげる
▶︎上げなければどうなるか

その3~今のシルエットとボールの場所から何ができるか~

ムーブのどこかを切り取りそこから次に何ができるかを洗い出します。逆にこのシルエットとボールの場所にはどうやってたどり着くか考えることも。
ただシルエットを切り取るといってもその瞬間の身体とボールの動きもあります。これらに影響を受けながら作っていきます。


例.

右膝でボールを踏んだ状態から考える。そこからボールを触る場所を変えたり、左足の動きの可能性を探っていく。


今回はこの3点です。自分はその1で産まれたものをキッカケにその3で練り上げていくことが多いです。

自分がココ最近興味を持って学んでいる生態心理学にアフォーダンスという言葉があります。これは「ある物事が与える行動の可能性」です。
身近なものでいうとドアノブは扉を押すか引くかを示唆します。
それと同じように、丸いボールとその動き、そして自分の身体と周りの環境から何が産まれるのか?これが新たなものを創造する上での根底であると言えます。

グリップの強いボールは挟んだり踏んだりする動きを、テンポ早い音楽はステップの多い動きをアフォードします。環境面だけでなく、右に早く飛ぶボールや高く上がったボール、かかとで片足立ちしたり膝を床につけてみるなど、、 様々な制約が新たな可能性を提供します。

身体だけでなく、ボールというアイテムがある点、そして足で扱う難しさから生まれる動作のバラツキから探し出すというのが今回紹介したい自分の発想の1つです。




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