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過去のネガティブ体験がポジティブ体験に書き換わる瞬間【ポジウィル体験記#02】

第2回の面談が終了。
結論、過去の体験の意味付けが変わった、私にとって大きな意味のある90分でした。

前回はこちら。



取り上げたのは、高校時代の演劇祭

私のネガティブ体験の中で、今回の面談で取り上げたのは、高校3年生の時の演劇祭の体験だった。その時のクラスは、本当にいいメンバーが集まったクラスで、舞台監督というクラスをまとめるポジションだった私は、選ばれた2クラスだけができる最終公演にまでみんなを連れていきたいと奮闘していたが、本番当日クラスのBESTを引き出しきれず、最終公演に選ばれなかった、という経験だ。

心にモヤモヤと引っかかっているのは『何が原因だったのか?』が特定できていないのかも

トレーナーの果奈さんにそう言われて、本番が不完全燃焼となってしまった原因を深堀していくことになった。

モヤモヤからありたい姿を体現していた過去に気付く

まず、私が今の引っかかっているところは、リハーサルで「これこそBEST!」という公演ができたのに、本番は「あぁ本番だ…!」とみんながドキドキしているうちに流れるよう終わってしまったことだった。舞台監督として、クラスのみんなBESTを一番大事な時に引き出せなかったことを悔いて、「あの時こうしていれば変わったかも…」という”たられば”に囚われていたのだ。

本番とリハーサルの時に何が違いましたか?

そう問いかけてもらってものの、なんだかしっくりした答えが出てこない。確かにクラスの雰囲気が全然違っていた。リハーサルの時は、みんな伸び伸びと楽しくやれていて、すごく一体感があった。でもそれはなぜ?本番は緊張してしまうものだから?

ここで別の角度からの問いをもらった。

リハーサルの前に、うずらのたまごさんは何をしましたか?

特段何もしていない気がする。。でもあのリハーサルの雰囲気に「もしかしたら寄与できていたかもしれない行動」くらいのレベル感で振り返ると、クラスのみんなと、とにかく沢山話していたかもしれない。真面目な話でなく、どちらかというと「どうよ最近」的な雑談。そういえば、明るい性格の子たちが集まったキャストチームと、どちらかというと静かな子たちが務めていた演出チームで揉めて、演出チームの子と夜な夜なメールしたなとか、大道具チームのやんちゃ男子たちが訳わからない大道具を仕入れてきて一緒に笑ったなぁとか色々思い出してきた。いろんな子がいたけど、皆が皆それぞれに違った魅力を持っていたからこそ、それぞれの良さを生かして、演劇を楽しんでくれてたらいいなぁと思って、いっぱい話をしたなぁ、と。

そんなことを思い出しながら話していたら、

それ、「個別化」っていう、一人一人の個性に目を向けて活かせるという、うずらのたまごさんの持ち味です!
心の底からそうありたいと思ってるんですよね!めちゃめちゃ素敵なことじゃないですか!!

と果奈さんが全肯定してくれた。
そういえば、今もそうありたいと心の中で思っているけれども、なかなか今の職場でできていない自覚があって、そんな中だからこそ、過去の自分でも認めてもらえる言葉をかけてもらえるのは素直に嬉しかった。

そして、本当に求めていたのは「結果」ではなく「楽しさ」だった

その上で、果奈さんが「私が感じたことを伝えてもいいですか?」と前置いた上で伝えてくれたことは、結果主義思考とべき思考が強い傾向にあるということ。
これは、本当にその通りだなぁと思って、確かに当時、目指すべきゴールは「最終公演に残る」という一つしかないだと思っていたし、そのゴールが達成できなかったから、私にとってネガティブ体験になっていた。
でも、今思えば、クラスの雰囲気があんなに最高だったあの時なら「みんなで楽しくやり切った」という別のゴールだってあったはず。そうか私は「最終公演に残ることがみんなの努力が報われる証」=「最終公演に残らないければ失敗」という思考に囚われていたのだ。

そして、ここで終わらないのが、posiwillのすごいところで、

うずらのたまごさんにとって楽しいって何ですか?

と更に深ぼる質問が飛んでくる。
そして、私は「自分で『これやりたい』と思って、皆が主体的に取り組んでいる雰囲気」と答えた。複数の人の前向きなエネルギーが重なる感じが大好きなのだ。「やって」と言われてやるのではなく、夢中に取り組んでいると、「私もやるよ」「私もやりたい」と仲間が集まるイメージ。これが私にとっての「楽しい」の具体像だった。
(後から振り返ると、この深堀りは超重要だったと思う。)

そう、私は、そのたくさんの人の多様なエネルギーの波長が重なり合う瞬間を、本番に求めていたんだと気付けた。それがリハーサルにはあったということも。

足りなかったのは、本音を周りにいうこと

では、どうすれば当時の自分は、本番にその「楽しさ」を持ってこれたのだろう。
確かに、本番のとき、私自身が楽しめていなかった。「舞台監督としてみんなを引っ張らないと」というべき思考や、みんなの努力が最終公演進出という結果で報われてほしいと思う結果主義思考が強く出てしまったのだと思う。
「どうすれば楽しめていたのか?」という問いに対して、私から「クラスの子に、『明日だよ〜どうするよ〜?』と軽くぼやいていたら変わっていたかも」という言葉が出てきた。
これは、今書いていても本当に意外。「自分が課題を解決すべき」と、それこそべき思考で普段考えがちなのに、自然と周りを頼る選択肢が出てきた。でも、あの時そうしていたら、周りの友だちが絶対に私を引き上げてくれるという確信があった。そうすると、本番も変な思考に囚われずに、純粋に大好きなクラスメートと楽しむことができ、「青春した!やり切った!」と感じたであろう、と自信を持っていえる私がいた。

もっと自分の気持ちを周りに言ってもいいのかもしれません^^

そう言われて、すぐに今の仕事のシーンでできるイメージが湧かなかったのだけど、「自分はこう思っているけど、皆はどう?」という同じ目線に立つ話し方だったり、役割を脱いで個人としてのスタンスで伝えるとgoodとのこと。
ここはまだ頭では理解をしたものの自分の血肉になっていない感じがするので、宿題としてオススメしてもらった本を読んで、少しづつ咀嚼・消化していこうと思う。

過去の認識を書き換えて見えてきたもの

最後に、この演劇祭の経験について、果奈さんが

大人数背負って、本当に頑張りましたね!

と言ってくれた。
この言葉で、この体験が、「最終公演ができなくて(=結果が出せなくて)自分の能力の限界を感じたネガティブ体験」から、「クラスの皆のエネルギーを引き出せてた、自分の強みを遺憾無く発揮できてたポジティブ体験」へと明確に書き換わった。

ちなみに、面談の最後に、元夫とのネガティブ体験についても少し触れてもらって、その中でも学びがあったけど、それはまた別で書きたいと思ったら書こうと思う。

ちょうど、今の仕事でチーム組成だったり周囲の巻き込みが上手くいかなくて悩んでいたけれど、まさか自分に上手く周囲を巻き込めてた過去の実績があったなんて、驚きだった。その過去の良い経験を今に生かすために、どう行動すればいいのかというところまではまだ落とし込めていないけれど、「昔の私にできたのだから必ず今の私にもできる。」という自信だけはめきめきと湧いてきた。
そして、きっとそのアクションプランも、これからのposiwillの面談で見つけていけるという確信があります。

次の面談も楽しみだ!


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