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おとぎ話になるまで

1曲ずつコメントしていきます
ほぼネタバレなしです

1.眠れない子どもたち

小さい頃、寝る前に「死んだあとはどうなるんだろう」なんてことを考えてしまう夜がよくあったのですが、意外と自分だけでなく周りの友達も同じようなことがあったみたいで、何かそういった「得体の知れないもの」に対しての恐怖を誰しもが持っていて、誰もが眠れない子どもだったのかもしれない、と考えながら書いた曲です。

2.white lie

今回のアルバムのテーマを考えた時に、この曲は絶対入れたいなと思ったので入れました。去年の夏にふと悲愴的な物語が書きたいと思って作ったのを覚えています。活動を本格化し始めて最初の曲なので割と気に入っています。

3.七七日記

ポストロックとエレクトロニカを組み合わせようとして出来ました。
死んだ後に幽霊になって、行ったことのない場所を旅したり、長らく話していない友人に会いに行ったりする、人生のアディショナルタイムみたいなものがあったら嬉しいなと思ったところから生まれた曲です。残酷にもその続きには同様に終わりがあって、きっとどこにも永遠は無いのかもしれないです。

4.駅舎、追憶

このアルバムはインスト曲によって3つのブロックに分けられます。この曲は第2ブロックの一曲目です。あの夏のような景色を表現しました。珍しくギターがいません。

5.葬列

割と反響の良かった?去年の夏にshortとTwitterにあげた短い曲のフルバージョンです。どっかで言ったかもですが、山川方夫の「夏の葬列」を題材にしています。この辺りからクリーンギター+ピアノ+ドラムマシーンの親和性に気づき始めました。

6.帰路が反射する

他の曲に比べるとかなりシンプルな曲になりました。多分余裕でコピーバンドができます。
晴れの日に散歩していた時より、雨の中を逃げ回るように走っていた時の方がすごく綺麗な記憶として残っています。まだ憶えてる?

7.星の消息

第3ブロックの1曲目です。アンビエントを作ろうとして、気づいたら壮大になっていました。マイクラのBGMを少し意識してます。

8.Into The Blue

ドラムがだいぶ大変そうな曲です。
自分という存在の記憶が誰かの骨となるなら、その人の身体を支え続けて、死んだ時に燃やしても残ってくれるのかもしれない、という呪いです。

9.おとぎ話になるまで

シューゲイザーとか轟音を鳴らす曲が結局1番好きなので最後に置きました。
おとぎ話の登場人物は実は遠い昔に実在していた人たちで、普通に暮らしていただけだった彼らが、長い年月をかけてロマンチックな物語になったのだとしたら、それは何よりもずっと美しいことなのではないのかな、と思います。

ということで1st Mini Album 「おとぎ話になるまで」を末永くよろしくお願いします。


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