ファインマン・テクニック:最速で理解し、成果を出す勉強法
物事を効率よく学びたいと思ったことはありませんか?そんなあなたにおすすめしたいのが、「ファインマン・テクニック」です。
この学習法は、ノーベル物理学賞受賞者であるリチャード・ファインマン氏が編み出したもので、さまざまな分野に応用可能です。
この「ファインマン・テクニック」は私がパソコンインストラクター時代、新しいことを学習し、その知識を生徒さんに伝える前に「足りていない情報はないか」「自分の知識はどのくらいなのか」を確かめるためによく使用していた方法です。
今回、第一回となるこの記事では、現代における「ファインマン・テクニック」を紹介したいと思います。
ファインマンとは?
リチャード・フィリップス・ファインマン(1918年5月11日 – 1988年2月15日)は、アメリカ合衆国出身の物理学者で、1965年に量子電磁力学の発展に大きく寄与したことで、ジュリアン・S・シュウィンガーや朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を共同受賞しました。
彼のユーモラスな逸話集『ご冗談でしょう、ファインマンさん』は多くの読者から好評を博し、彼の生涯を通じて抜群の人気を誇りました。彼はどんな大物であろうとも、意見が変だと思えば「いや、違う、違う。君は間違っているぞ」や「気でもふれたか」と、とんでもないことをつい言ってしまう癖がありました。また、彼の喋る英語は、知識層とはかけ離れた労働者階級が喋るような野卑な言葉遣い(下町言葉)であったことも特徴的です。
教育の名手としてのファインマン
ファインマンは教育の名手としても知られています。彼の父親は物理や科学の知識を持っていたわけではありませんでしたが、子供の「なぜ?」という質問に対して説得力のある説明を与えることが得意でした。この経験が、後のファインマンの教育法に影響を与えたと言われています。
ファインマンの編み出した勉強法とは?
本題、「ファインマン・テクニック」は、以下の4つのステップから成り立っています。
自分の学びたいことを紙に書き出す:まずは、あなたが学びたいテーマを真っ白な紙の冒頭に書き込みます。
自分の知識の欠けを「徹底的に復習」する:1つ目のステップで、自分の知識に欠けている部分を見つけることができます。欠如しているとわかったら、改めて教科書や資料に戻って「再学習」し、改めてわかったことをノートに書き込んでいきます。
自分の考えをシンプルに編成する:白紙の冒頭に書いた「概念」について、「誰かに教えるときのように」自分が知っていることを紙に書き出していきます。このとき、教える対象は生徒、あるいは子どもを想定します。
理解したことを他人と共有する:人に教えようと知っていることを書き出していくと「自分が知っている範囲」というのが見えてきて、知識の欠如に気付くことができます。あなたの知識をはかるための最終テストは、自分の考えを他人にきちんと伝えられるかどうかです。
この学習法を通じて、楽しみながら効率的に学ぶことができます。
ファインマン・テクニックの現代への応用
現代を生きる我々は、この学習法をどのように応用すればよいのでしょうか。「誰かと共有する」というのは意外と難しいかもしれません。
しかし、「情報は受け取るだけではだめ」ということを念頭に置き、それぞれのニュースに対して自分の頭で何が本質であるかをその都度考えることが大切です。
そのために、Xやnoteなどを利用して情報をアウトプットすることも一つの手段となります。
ファインマンの名言
最後に、ファインマンの名言を紹介します。
「できるけどやらないだけだ」と自分に言い聞かせている間は、「できない」ということを別の表現で言っているに過ぎない(リチャード・P・ファインマン)。
以上、ファインマン・テクニックについての解説でした。
この学習法を活用して、効率的に新しい知識を身につけることにつながればいいなと思います。それでは、楽しい学びの時間を!
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