あるがままに生きている猫と暮らして

居間にスチールラックを改造して作った　猫の寝床がある

狭くてうす暗くて隠れることができる

ベッドじゃなくて　寝床　というのがぴったりな　猫の隠れ家

猫が若くて　しなやかで

いくらでもジャンプして　じゃれつき

すぐにバテて　くたびれなかった頃

わたしは室内で　猫じゃらしを使って遊んであげた

おもちゃも　手作りしたほどだ

けど猫はすぐに飽きた

どんな猫じゃらし　けりぐるみでも数回使うと満足し

それを過ぎると嫌がり怒り　最終的にはそれらに見向きもしなくなった

わたしはその光景を見ながら考えた

何があそこまで猫を飽きっぽくさせているのだろうか…と

猫は気分がコロコロ変化する

瞳孔のかたちもコロコロ変化する

さっきまで狩りモードだったかとおもえば

3分後にはすっかり忘れて　ゴロゴロ毛づくろいをして

眠ってしまう

そんな猫を見ていると

いま一瞬一瞬を　生きているんだなとおもう

猫には猫の　心配事があるんだろうけど

何だか　とてもしあわせそうだ

猫は今日も　変化しながら輝き続けている