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YOAKE収録から半年経ったのであの時を振り返る【太鼓の達人】
こんばんは、久しぶりの更新です。
雑多文①にこんなコメントが来ていました。
Capchiiさんコメントありがとうございます。このコメントに1か月以上経ってから気づいたことを許してください。いつかどこかで喋ろうと大事に大事に温めて置いた結果公開から1年と5か月、収録から半年経っていました。というか本当ならこういうのは2人で生放送とかするべきでは…?とも思うのですがこの際なので書いていこうと思います。
ちなみに以前にCapchiiさんが天泣の律やYOAKE、Hello, Worldooon!!といった太鼓の達人収録楽曲について語った配信があるのでよかったら→こちら←もご覧ください。
本記事は僕視点でCapchiiさんとの出会いやYOAKEの話を書いていきます。
出会い
Capchiiさんと初めて会ったのは2020年初頭のことです。流行り病が猛威を振るおうとしていた頃、自分は音楽とは全く関係のない学生のイベントに参加するために東京に来ていました。数日間のイベントが終わり、他の学生から「参加者を集めてお疲れ様会をしないか」と誘われました。このまま解散しても宿に戻るだけだった僕は快諾して彼に付いて行き、他の参加者の学生達と合流し居酒屋へ行きました。
広めの部屋に通され皆で席を囲み、出席者の自己紹介タイムが始まります。適当に聞き流しながらフライドポテトを貪っていると「曲を作ったりしています」という話が聞こえました。Capchiiさんでした(インターネットの集まりではないのでCapchiiさんと知ったのは後になります)。「なんかバンドやってるとかそういう感じかな」と考えていると「この人、まじすごいっすよ!!」と彼の近くにいる人が自慢げに言いました。お前が言うなとは思いつつも太鼓の達人等の音ゲーに楽曲が入っているということを聞き、凄い人だ~~~~となっていました。
他の参加者も「スポーツで全国大会に出た」「こういう特技がある」「こういう経験をした」とパンチのある自己紹介をしていき、自分の番が回ってきました。何を言うべきか迷った僕は、他の人と被りたくないという逆張り精神から、淡泊な自己紹介に加え「最近ボイストレーニングに通っている」という話をしました。これは本当に偶然だったのですが、来た居酒屋が「カラオケボックスを個室居酒屋に改装しました」みたいな居酒屋だったためカラオケの機器がそのまま残っていました。他の学生から「じゃあ歌ってよ」となったので歌うことになりました。
こういう初めましての人が集う場で歌う1曲目に何を選ぶかは本当に難しい問題でしたが、自分が歌いたい曲とみんなが分かりそうな曲の丁度中間くらいに位置していたOfficial髭男dismの「ノーダウト」を選択、めちゃめちゃ緊張しながら歌い切りました。歌い終えてほっとしているとCapchiiさんから声をかけられました。
「僕曲とか作ってるんですけど良ければ今度なんかやりませんか?」
びっくりして何を答えたか全く覚えていませんが「やりたいです!!」的な感じでがっついたような気がします。残りの時間はその言葉がずっと頭の中を駆け回っていたので正直あまり覚えていませんが丸の内サディスティックとCQCQを歌ったこと、隣の人とスマブラの話をしたことを覚えています。
会が無事終了して解散になった後もCapchiiさんに「就活落ち着いたら是非お願いします!」的なことをしつこく言っていたような気がします。なんなら別れて宿に戻った後も追い打ちでDMでメッセージを送りました。というのも「なんかやりましょう」で動き出した話は基本的に動かないと思っていたのと、このチャンスを逃したら二度とこんな機会は巡って来ないという気がしていたからです。その日はあまりに嬉しくてこの喜びを一番仲のいい友達に電話で伝えて眠りました。
そこから数か月経ち、自分の就活が落ち着いたので活動を始めるべくおすすめの機材を聞くために改めてCapchiiさんに連絡を取りました。今では色々録音などしていますが、それまではカラオケに行ってツイキャス配信をしたりスマホアプリで歌を録ったりする程度でちゃんとした録音をしたことがありませんでした。一通り機材を教えてもらった後、「4月頃にやりたいことがある」と言ってもらえて小躍りしながら機材をぽちりました。
制作
4月になりCapchiiさんから連絡がありました。通話をしてそこで初めて太鼓の達人公募の存在を知りました。その公募に僕をボーカルとして起用した曲を応募したいということを伝えられ、快くOKしました。むしろこちらからもお願いしますといった感じでした。YOAKEのデモ音源を聞かせてもらい、いやもう出来上がってるやーんと思いつつも、ここに自分の歌が乗るとどうなるんだろうというワクワクで胸がいっぱいでした。
数日後の昼頃、音源やテキストファイルが送られてきました。テキストファイルには歌詞に加え、YOAKEを作るにあたっての思いが書かれていました。
「オリンピックも開催してまさに新時代の幕開けとなるはずだった2020年が流行り病によって波乱の年となってしまった。この危機を乗り越え新たな時代の夜明けを迎えよう」
そんな思いと歌詞を見ながらひたすら音源を聞いてると、どんどん気持ちが高まってきました。本来録音は曲をよく聞きこみ、曲全体、それぞれのフレーズをどのような発声・声色・表現で歌うか吟味し、喉の調子を万全に整えた上で取り組むべきだと思います(普段はそうしています)。ですがこの気持ちは今すぐ形にしなければいけないと思い、急遽準備をして録音に臨みました。初のオリジナル楽曲の録音は思った以上に順調に進み、2時間かからずに終えて、音源を送りました。
そこから数時間経ってCapchiiさんから完成版の音源が送られてきました。こんなに早く出来るもんなの!?と思いつつもできた音源を聞いてあまりの完成度に圧倒されました。その時点では応募も公開もしていませんでしたが、「この曲なら絶対に大丈夫」という絶対的な自信がありました。一晩寝かせて翌日に応募し、その数日後にYOAKEが公募サイトに公開されました。皆様から沢山反応をもらえて嬉しかったです。
ここまで読めばお判りでしょうが、YOAKEの制作はありえないレベルのスピードで進みました。このスピード感をもって普段の仕事もできたら良いですね(まだ続きます)
まっさらな状態のプロジェクトファイルから始めて、作詞や歌入れ含めて実質3日でこの曲完成したの本当に気が狂ってるhttps://t.co/X3LJFnUFMe pic.twitter.com/sVJ187BbWn
— Capchii (@Capchii) September 17, 2021
発表と収録
応募から結果発表まで2か月ほど本当に毎日公募のことを考えていましたし、合格する夢を3回くらい見ました。一回本当に合格したと思って、朝起きて「やった~!」って言った後に夢であったことに気づくくらい頭の中は公募でいっぱいでした。それ故に落ちたらどうしようという不安も同じくらいありました。YOAKEは間違いなく全力を出した曲なので、もし落ちたらもう同人音楽では自分はやっていけないだろうとすら思っていました。色々な思いでぐちゃぐちゃだったので、結果が出て採用が決まった時は本当に嬉しくて研究室でひとしきり暴れまわりました(他に誰もいなかったので)。その日の夜遠方に住んでいた母に電話し、音楽の活動を始めたことと、公募に合格したことを伝えると母も喜んでくれましたし、ママ友にも報告していました。
そこから収録まで社会情勢の影響もあり9か月ほど待つことになりましたが、その間も、というかほぼ毎日YOAKEを聞いていました。自分の声を聴くことに抵抗があるという人は沢山いると思いますし、僕も話し声についてはまだちょっと厳しい時がありますが、この曲に関しては一切そんな気持ちは無く、素直に良いなあと思って聞いていました。それに自分の歌をここまでいい感じにまとめてくれるCapchiiさんの技術はとんでもないなあと感心していました。
「YOAKE」なので年始一発目に来たりするのかなとワクワクしている自分もいましたが年始の収録曲は星河一天でした(この曲も本当に本当に好きです、God of 打打だいず)。結果としてYOAKEの収録は公募曲の中で一番最後となりました。この曲が次の時代の始まりになることを信じてこの順番にしていただいたのだと思います。エトウさんをはじめ、太鼓チームの皆様本当にありがとうございます。
YOAKEの公開日を決めた時には、その日にはとっくにYOAKEを迎えているといいなって思っていた。
— TTエトウ (@Yeto69) March 19, 2021
現実はそうはならなかったけど、その日が訪れるのを祈りながら、みんなでがんばろう!
最後に
収録されてから今まで、沢山の方にYOAKEを遊んでいただき、本当にありがとうございます。Twitterでの反応のツイートやYoutubeに投稿するプレイ動画、どれも本当に嬉しいです。今後も長く楽しんでもらえるととても嬉しいですし、ツイートなどは全部見てます。
自分は今まで気ままにカラオケなどで歌っているだけの人間でしが音楽とは全く関係のない所でのCapchiiさんとの出会いをきっかけにとても貴重な経験をさせてもらいました。今では他にも数曲音楽ゲームに携わらせてもらえていますし、ずっとやりたかった歌ってみたの活動も始めることが出来ました。あの時の出会いに本当に感謝していますし、「なにかやりましょう」の言葉を何でもないただのやりとりで終わらせなかった自分もよくやったなと思っています。今後もバリバリ歌っていくつもりですので何卒よろしくお願いいたします。依頼もお待ちしております。
そしてYOAKEについては今後どこかで絶対バンドカバーもしたいしライブもしたいしフル尺も歌いたいな~なんて思っています。その辺どうなんですかね!Capchiiさん!!!(まだそんな話は何も出ていないので気長にお待ちいただけると嬉しいです。)
絶対にいつかバンドカバーしたいhttps://t.co/X3LJFnUFMe
— Capchii (@Capchii) September 3, 2021
それでは、長文になりましたがこの辺で失礼いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。