UZUMAKIメンバーインタビューvol.4 エンジニア 橋本千尋さん
UZUMAKIにはどんなメンバーがいて、どんな思いで仕事に取り組んでいるのかにフォーカスするUZUMAKIのメンバーインタビューvol.4。
今回はUZUMAKI立ち上げの当初からエンジニアとして在籍している橋本千尋さんに、お話を伺いました。
インタビュアーを務めたのは、UZUMAKI広報担当のmarinaです。
エンジニアとしての基礎を培った数々の経験
marina:
橋本さんのこれまでのキャリアについてお話いただいてもよいですか?
橋本:
大学では心理学を専攻し、情報処理などのアカデミックな学習経験はなかったのですが、卒業後ソフトウェアの受託開発会社に未経験で飛び込み、設計・開発・テスト・納品などシステム開発を一通り3年経験しました。
次にオイシックスに入社し、開発の経験を活かしつつ、やってみたいと思っていたシステム運用の仕事に携わりました。会社のシステムがまだ弱かった時代で、既存システムのバグ修正やオフショア開発のほか、業務改善やメインサイトのスマホ対応など、社内のシステム整備に貢献しました。
その後、退職し1年ほどフリーランスでいくつか仕事をしていたのですが、フリーランスに孤独を感じ、エムスリー社に入社してRuby on Railsを経験。それほど長くは続けずフリーランスに戻り、家入一真さんの都知事選のお手伝いのような形で選挙ポスター管理システムの制作に携わったり、車両管理サービス開発会社で保険関係のクライアント向けのダッシュボードを作ったり、その他いくつかの仕事をこなしていました。
また同時期に、産業技術大学院大学に通っており、ヒューマン・コンピューター・インタラクションについて学び、超音波を利用した通信の研究などをして修士号を取ったりしていました。
チームで楽しいことをする、UZUMAKIの原型のようなプロジェクトに携わった経験が今に繋がる
marina:
UZUMAKIにジョインしたきっかけを教えてください。
橋本:
2017年頃、フリーランスになって知り合った方から、深センのテクノロジーについて”楽しい”という話をよく聞いていました。だんだんと僕も興味を持ち、「プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション」の著者である高須さんが企画してくれた現地視察ツアーがあったので参加したら、そこに現UZUMAKI代表工藤さんとその後UZUMAKIの立ち上げに携わるメンバーも参加していたんです。現地で何かあったわけではないのですが、それが出会いでした。
marina:
そうなんですね!UZUMAKIができる前からお知り合いだったんですね。
橋本:
はい、そうなんです。実は帰国後、深センのツアーで繋がりのできた人との飲み会で工藤さんと同席したとき、開発で困っているという話を聞きました。ツアーの参加をきっかけに、工藤さんたちは、親しくなったエンジニアとグループを組んでIoTガジェットの開発を始めていたんですよね。
ちょうど相談を受けたのがESP32開発ボードとスマホを繋ぐ通信に関連する不具合で、知見があり、少し手助けをしたのがきっかけで、その開発チームに誘ってもらいジョインしました。
今思うとこれが“会社ではなくプロジェクト単位で仕事をする”初めての経験であり、顔見知りのメンバーが役割分担してチームとしてこなす、というUZUMAKIの雛形となるようなプロジェクトだったんでしょうね。この時の開発は報酬をもらう仕事というより、興味のあることをチームで楽しんでやっている雰囲気が強く、それが面白かった。またフルリモートでやり取りが成り立つ点も、これまでの仕事とは違いました。
その後、そういった楽しい経験をしたメンバーと同じような座組で新しい開発に取り組んでいくことには安心感がありましたし、そこに居ることに迷いはなかったです。
marina:
UZUMAKIの起源のようなお話が聞けてとても面白いです!
※UZUMAKIの創業秘話についてはぜひこちらもご覧ください
知恵の共有をしながら仕事ができるのは、チームならでは
marina:
UZUMAKIで仕事をしていて面白いと思うことは何ですか?
橋本:
メンバーそれぞれが得意分野を持っており、うまく相互補完しながらプロジェクトを進められるのは、チームならではで面白いです。あるメンバーはRubyの基本をしっかり押さえていたり、またあるメンバーはRubyやRailsの最新のことや深いこと・細かいことに詳しかったり、そういったメンバーと知恵の共有をしながら仕事ができるのはありがたいです。今後、UZUMAKIメンバーでも新しい言語やWeb3なんかに興味を持っている人がいるので、今話題になっている技術やサービスを絡めてみんなで仕事ができる機会があると面白そうだなと思います。
また、フリーランスの時に感じていた孤独を感じないところも良いですね。フリーランスとして一人で仕事をしていると、重要な会議に参加できないなどで物足りなさ・寂しさを感じたりしていましたが、プロジェクトをまるっと請け負うUZUMAKIでは、チームとしてメンバーと話し合いながら仕事を進めていくことができる点に面白みを感じます。
開発にあたっては、常に"使う人の目線"を忘れない
marina:
仕事をする上での橋本さんのこだわりはなんですか?
橋本:
実際に使う人がどういう人なのか、何に困っているのかという点に配慮した設計を常に意識しています。あくまで開発は課題解決の手段なんですよね。開発することだけに集中するのではなく、”使用される場面で発生する課題を解決する”という目的を見据えて、使う人視点で開発することを心がけています。
UZUMAKIで請け負った案件でいうと、ポータルサイト運営企業様からは、特に評価いただけていたのではないかなと感じています。請け負ったリファクタリングや追加開発は、仕様が複雑だったため、内部的な背景についてもできる限り自分で調べて掘り下げ、理解した上で、意図を汲み取って取り組むようにしました。そういった心がけを評価していただけたのか、元々依頼されていたお仕事が終わった後も、自分を中心としたUZUMAKIチームに引き続き仕事を任せていただけたのは特に嬉しかったです。
和気藹々と、肩肘張らないような空気感はUZUMAKIと似ており、良い関係でプロジェクトを進められたのもよかったのではないかと思っています。
marina:
橋本さんは、もともとそういったことが得意だったのですか?
橋本:
得意だったというよりは、以前務めていた会社で実際に大変なシステムの運用を経験し、さまざまなケースを想像できるようになったというのが大きいと思います。毎日発生するバグと戦ったり、社内メンバーへ何に困っているかヒアリングを行いつつシステムの改善を行なったり。そういった仕事をこなす中で、使う人が喜んでくれたのは嬉しかったですし、実績を社内で表彰してもらったこともありました。
そんな過去の経験から培われたのではないかと思います。
雰囲気は変わっても大事にしたい、UZUMAKIの”良さ”
marina:
初期メンバーとして、UZUMAKIのこれまでの変遷はどのように見えていますか?
橋本:
顔見知りのフリーランスが集まって立ち上がったという経緯もあり、はじめの頃は仲のいい人達がわいわいとしている感じで、今よりもコミュニティとしての側面が強かったかもしれませんね。仕事しているのも一部のメンバーでしたし、Slackでも仕事関係ない雑談が多かった気がします。
年々会社の事業規模が大きくなり、新たなメンバーも増えてくるにつれて、ここ1〜2年はやはり以前よりも仕事をこなす組織という雰囲気は強まっているように感じます。
UZUMAKIにお任せいただける仕事が増えたことはありがたいですし、それらを責任を持ってこなしていくことはもちろん大事です。だけど、元々の良さであるコミュニティの部分はこれからも大事にしたいですね。
それこそ、コロナであまり外出ができなくなった時期、なんかちょっと遊びたいなーというメンバーの雰囲気の中「Airbnbとか借りてみんなで泊まれば良いんじゃない?」と言ってみたら、本当に実行されたことがありました。今ではそれが毎年恒例のワーケーション文化として根付いているのですが、そんなふうに、メンバー同士で気軽にわいわい遊びに行ったりするようなのがまた増えたらいいなと思いますね。
marina:
確かに、オンラインで人狼をやったり観劇やカラオケに行ったり、過去のイベントのお話を聞くととても楽しそうです。橋本さんの好きなアーティストのライブ鑑賞会ぜひ企画してください!笑
優しい人の多いUZUMAKIは安心できる居場所
marina:
橋本さんから見たUZUMAKIの魅力はなんですか?
橋本:
特に昔は仲の良いメンバーからスタートしたこともあり、和気藹々とした雰囲気、また若い人も多くフレッシュな雰囲気が楽しかったですし、最近は少し落ち着いた雰囲気のメンバーも増えてきました。
一貫してUZUMAKIにジョインする人はみんな元気で優しく、丁寧なコミュニケーションの取れる人が多い気がします。例えば、マサカリを投げるような人はいないですね。仕事でも普段のコミュニケーションでも、自分の正義を押し付けたりせず、相手に配慮し、話をきちんと聞く人ばかりです。
UZUMAKIの魅力はそういった”人”だと思います。
marina:
マサカリ…!そんな言葉があるのですね!
橋本:
はい、業界用語かもしれませんね。笑
また個人的に感じている魅力ですが、人は社会に居場所がいくつかある方が心理的に良いという話もあるように、会社に属さないフリーランスという働き方をしている僕にとって、UZUMAKIは大事な居場所の1つになっています。
一般的な会社よりも「信頼」を大事にするため、そこに揺らぎがないかや、所属していることがお互いのメリットになっているかなど、メンバーの気持ちやUZUMAKIとの関係に工藤さんはいつも気を配ってくれるので、安心して過ごせる居場所になっています。
“全体を見渡し、サポートをする”そんな立ち回りが自分らしく、楽しい
marina:
UZUMAKI内での橋本さんはどんな立ち位置ですか?
橋本:
僕は輪の中心にいるタイプの人間ではありませんが、話をするのは好きで、コミュニティ内での交流を楽しんでいます。あとよく工藤さんをいじりますね。いじれるネタはたくさん手元に持っています。笑
一方で、対外的ないざこざで工藤さんが迷ったり挫けそうになっている時に叱咤激励したり、時に悩みを聞いたり。工藤さんの大事な時の相談役にもなれているんじゃないかなと思っています。
仕事面では、僕がメインとなって最初の設計から携わる仕事もしてきましたし、中心となって動くメンバーがいるなら視点が足りないところを補ったりといったサポート役も担ってきました。
marina:
橋本さんが物事を大局的に捉えられる方だからこそ、中心となって動く案件はもちろん、サポート役として立ち回る際も力を発揮され、様々な角度からチームを支えられているのですね。
“コミュニティ”を大事にするUZUMAKIでこれからも”楽しい”を広げていきたい
marina:
これからのUZUMAKIに期待することはありますか?
橋本:
メンバーが他でやってる仕事や趣味のスキルをUZUMAKIの中で重ね合わせて膨らませていく、ということができたら、UZUMAKIの可能性も広げられて面白いんじゃないかなと思ったりします。
技術面で言えば、それぞれのメンバーがUZUMAKI外でもいろんな開発を行っているので、そこで得た技術や知識をUZUMAKI内でも活かせたら面白いだろうと思います。
もちろん仕事にとどまらず、趣味や現在興味のあることをメンバー同士でシェアできたら、自分の視野が広げられたり、刺激を受けてちょっとだけ人生が豊かになって良いのではないかと。
僕は今、健康や栄養に興味があって勉強していますが、そういったことについてメンバーと話すのも楽しいと思いますし、それが誰かの新しい発見につながると面白いなと思っています。工藤さんたちはUZUMAKIをきっかけに身体つきが変わりましたしね。笑 仕事とは違う部分でそういった交流がもっと広がると楽しそうだなと思います。
旅行・料理・健康など、UZUMAKIみんなが共通して持っている趣味を深めたりもできたらいいですね。
それは、組織の”コミュニティ”という側面を大事にするUZUMAKIだからこそ、期待できる点ではないでしょうか。
marina:
なるほど。私も、UZUMAKIがUZUMAKIらしく、新しいことを取り入れながら”楽しい”を積み重ねていけると良いなと思いました。
本日はお時間をいただきありがとうございました!
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