【FF16】ゴリ押しお兄ちゃん回遊録08
56時間の旅が終わった
ドレイクスパインのクリスタル神殿突入から、物語の最後まで。
思い出シアターするならふかふかの席とポップコーンとコーラを用意して欲しい
アルテマによる、よくわかる世界の成り立ち! のコーナー。
わざわざ人間の檻だかなんだかってところで石板投影シアターするならもっと快適な座席をご用意するべきでは。
そんなんだからよくわからん攻撃とかで人間の自我を削れるなんて発想に至ってしまうんですよ。
聞いてると「二時間ドラマ終盤、崖の上に追い詰めた犯人が饒舌に犯行を自白するのを聞いてる探偵役」みたいな気分になってきた。
アルテマ、自我がなんなのかよくわかんないまま断罪してるから聞いてるこっちもなんだかよくわかんないね。
どうして人間が自我を持つと黒の一帯が広がるのかとか。魔法を使うからって言うならそもそもの設計ミスなきもする。
あと気になってる外大陸の話(無垢なる大地ヴァリスゼアっていうけど船で行き来できる距離の外大陸は???)とか空の一族の話とか全然出てこなくて混乱する。
ハルポクラテスのところでロアを読む方が理解できるのはどうかと思う。
アルテマくん、先生役向いてないよ。ヴィヴィアンを見習い給え。
ここのシーンとても良かった。
でもアルテマはこんな三文芝居でよくクライヴの自我をなんとか出来ると思ったな。いやまあちょっと成功しそうになってたけど、クライヴにはジョシュアがいる。
正直ここまでくると、ジョシュアが胸にアルテマを封印してる意味なくない? と考えてた。
アルテマは、クライヴの自我をメッタメタにしたかったらバルナバスにエンタープライズぶった斬りさせた上で隠れ家も強襲して斬鉄剣でベンヌ湖の藻屑にするのがたぶん最短確実ルートだったと思う。
支えるものを崩していくのがいいって途中そのルートに入りそうだった気もするけど、何故か斬鉄剣でタイマン勝負ルートに入った……アルテマの考えはよくわからない。
アルテマは自我を自覚してないし、自我って何かもよくわかってないし、バルナバスは自我を殺して従順な駒になってて「ミュトスの大切なものを一気に潰しましょう」とか提案しないからこそのルート選択か。
といったところでオリジン出現。
最後のクエスト祭りだ
ディオン、初登場時はめちゃ強な高潔王子様やっててちょっといけ好かない感じ出してたけど話が進むに連れてどんどん不憫になり、絶望のどん底まで落ちて、それでも贖罪のために這い上がってきた。対プレイヤーへの好感度調整っぷりがすごい。
ダメ押しでお出しされた「老師の想いを胸に」で無事に泣きました。
どうやら召喚獣名で他人を呼ぶ癖があるみたいなんだけど、ジョシュアとは友好度を深めて名前呼びしてた。
ちょっとうらやましいお兄ちゃんです。
最終決戦行くぞーーー! ってなってから、実際に突入できるまで半日かかった。
これを全部終わらせたら最終決戦か……と思うとちょっともったいなく思ったり。でも全部終わらせた。
言葉はいらない、ボロ泣きしたよ。するよ。
トルガル、いつもありがとう。
リスキーモブも全部はっ倒しましたわよ。
こいつは死体が消えないタイプだったのでスクショで遊びました。
ストーリーフォーカスモード&オートスローでまあまあ危なげなく勝てた。
キャロット(くさい息で一発死)とでかい竜(レベル差ありすぎて回復間に合わず)以外はポーション使いつつも一発で殴り殺せた。
ところで最後までトルガルの変身トリガーが分からなかったんだけども……。
リスキーモブと戦ってても、フェンリル化するときとしないときがあって……可愛くて強くて頼りになるのでどっちでもいいか。
さあ、最後の旅へ
雪月花の誓いもして、いよいよオリジンへ。
姫君のお針子伏線回収もしてくれたけど他の選択肢も気になるからこれ3周しなきゃダメなやつですか?
ファイナルファンタジーモードはキツそうなんだけど……。
この、陽キャ女子の突然のハグに対応出来ず思わず助けを求めたらにっこり笑顔を返されてしまった、の図がめちゃくちゃにほっこりした。いいね。
クライヴとジョシュアがオリジンへの乗り込み方を算段してたときにディオンが運搬役を買って出て「あそこまでならなんとか持たせてみせる」みたいなこと言ってたけどさぁ、君たちクリスタル自治領で大気圏突破してるからね?
それ考えたら大気圏内のオリジンなんかちょっとそこまで位の距離でしょ? というツッコミが浮かんでしまった。いや、クライヴに吸われて弱体化してるもんね。そうだね。
最後の最後、ジルとの別れのシーン。
雪月花のクエストでもそうなんだけど、ジルからクライヴは好きとか大好きとか言うけどクライヴは全然ひとことも返さない。
令和の主人公がそんなことでいいと思ってるのか、とコントローラーを握りながらちょっと憤慨していたんだけどここへ来て愛してるって言ったね。偉いね。
でもその濃厚なキス、衆人環視だからね。
そういうのは部屋で済ませておこう。
最終決戦、トルガルついてこれないの痛すぎる……分かるよ、オリジン崩壊したらトルガルは無事には済まないって。
でもさぁ、残りの三人、みんなみんな死亡フラグ立てまくってるからさぁ……。
兄と弟と神と
最終決戦、いろいろなことがあった。
バハムートでの突撃、召喚獣3体合体HPゲージ、でっかい光球に「ここは俺に任せろ」するディオン……(それ避けたら駄目なの? と思ったけど駄目なのかな)。
満足げな顔で落ちていくディオン。
謎空間に落ちた兄弟。
兄を癒やす弟。
肩を貸して、歩き出す。
神を名乗るものたち。
封印していたのは、ただのアルテマの一欠片に過ぎなかった。
それが、ジョシュアの命にとどめを刺した。
いつも「兄さん」と呼ぶジョシュアが「クライヴ」と呼ぶのは真剣に話を聞いて欲しいとき。
アルテマの欺瞞を暴き、兄の素晴らしさを喜び、兄に託し、そして逝った。
深い慟哭。
止まらない嘆き。
これから最終決戦なのにどうするクライヴ……!! と思ってたらアルテマの方で空気読んで謎空間でバトルだ!!!
戦闘難易度は、48までレベルが上がってると正直ヌルいくらいで楽勝ってほどではないけど負ける気はしない、くらい。
歯ごたえとしてはあんまり、でもBGMと演出で盛り上げてくるので飽きはしなかった。
最後の最後、アルテマの繰り出してくる攻撃に同属性カウンターするとき仲間がクライヴを呼ぶのがいいよね。
ガルーダでガブの声がしたときめっちゃテンション上がった。
でもタイタンとオーディンのときの声誰だったんだろうか(声の聞き分けに自信がない人)。メンバーとしてはオットーか? トルガルを入れてほしかったね。ずっとイフリート、って読んでたディオンが名前読んでくれたのもアツいね。
思い出ボム
ここまで50時間以上プレイしてきてからの逆走馬灯、もしくは思い出ボムはめちゃめちゃに効くから!!!!!!
フェニックスのナイト叙任式、すごく良かった。
クライヴがジョシュアにウィンクするやつ、かっこよさと可愛さと愛嬌と頼もしさ全部入ってる。
赤ん坊のジョシュアと始めて会うシーンの子供クライヴもめちゃ可愛かったですね。砂漠で帰り道気もそぞろで急ぎすぎて落馬したやつだね。
絶対に守ると誓っていて、あの夜に殺されたと思っていて、その復讐を誓ってそれだけを考えて生きてきたのに、殺したのは自分の手で、でも、ジョシュアは生きていた。
それから5年会えずにいて、でもジョシュアは教団を通じて兄を見ていた。
そしてあの夜、クリスタル自治領でようやく抱きしめられた。
それから一緒にカンデラへ行き、灰の大陸を歩き、クエストもリスキーモブも一緒にこなした。
守ると誓ったのにまた守れなくて、兄さんを守ると言ってくれた弟に、アルテマが準備していたレイズを使った。
全ての召喚獣とアルテマの力を取り込んだクライヴは、器から溢れ出るほどのその力を拳に込めて、アルテマが定めた世界の理をぶっとばした。
かっこいいけどさぁ!!! 生きて帰ろうよ!!!!
マジモンの鉄砲玉になってんじゃないよ!!!
クライヴ生存説と死亡説はどっちもあると思いますが初見の印象は「全部を使い切って魂を燃やし尽くして去った人」です。
テーマソング
いつの間にか夜になっていて、月が登っている。
静かな海岸に横たわるクライヴ。
そして流れるテーマソング。
この瞬間まで、FF16にテーマソングがあることをすっかり忘れていたので不意打ちクリティカルくらった。
もう一生「月を見ている」を聞いたら泣く体にされてしまった。
朽ちていく命の一方、隠れ家では新しい命が生まれる。
そのさなか、クライヴの最後を感じ取って泣きながら走り去るジル、それを見て察してしまうガブ、ジルとならんで遠吠えをするトルガル。
すばらしく精密なエンディングでもう情緒がぐっちゃぐちゃになっており、その一方で生存フラグを諦めない心もある。
だって片腕石化してるだけで(なんか髪も白っぽくなってる気もするけど)あとはでかい怪我なさそうだし。
ジョシュアが近くに打ち上げられていたとしたらジョシュアが探してくれそうだし。
なんならディオンも打ち上げられててくれていいし。
もし駄目でもDLCで生存ifやろうよ!
(DLCの発売は決定してるけど内容はまだ未定でクライヴの話はやらなさそう)
そしてファイナルファンタジー
遠い未来、おとぎ話になった彼らの物語。
著者:ジョシュア・ロズフィールドでもうこんなのずるいじゃんと言うしかない。
ジョシュアは病気がちな体質も治っただろうからもめっちゃ長生きして欲しい。
ハルポクラテスは教え子をひとり失い、新しい教え子を迎えたのかもしれない。ハルポクラテス、便利キャラにとどまらない本当に好きなキャラです。
最後に残るのは、物語だ。