ノリコ✕時間
人目も憚らず、頭を揺らす。
音楽にはそんな力があると思っています。
音楽を聞いている人々が皆頭を揺らしていたならば、さぞ滑稽な絵ずらになると思うのだが、それはそれで安寧の象徴でもあると思う。
好きな音楽を聞くと、自然と頭が揺れる方、幸あれ!!
はじめに
時間の使い方は人ぞれぞれで、他人様がどのような一日を過ごしているかは見当もつかない。訳でもない。
限られた時間、限られた出来ること、広がらない思考。
これら自らの線引きにより、ぼくは知らぬ間に縛られ、見当のつく時間を過ごす。
ノリコはそのようなことを考えることがあるのだろうか。
二人の時間
今日はノリコと外出先で二人の時間を過ごした。
町を歩き、買い物などをして、お茶をして間食を楽しんだ。
罵りあい、首を絞められ、「こう言ってみろ」と迫られ、肩を組んで歩いた。
ぼくにしてもふざけた夫婦に見える。
のりこはどうだか知らないが、ぼくは面白い。
お互いを思いやり、労わり、尊重することを第一に夫婦のあり方を考えるととても窮屈になりそうで、ぼくには今のこの距離感が好きだ。
最後に
ぼくは満足のいく時間を過ごせているだろうか。
と、自問する時点、満足とは程遠いのかもしれない。
のりこはよく「今日は楽しかった」と嬉しそうに呟く。
これが答えなのだと本当は解っているだと思う。
「日日是好日」なのである。
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