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ノリコ✕旅行

ゴロゴロゴロ。
随分長い間雷鳴が響いていました。
まだまだ、雷が恐ろしい存在である息子は「何事?」と身を寄せてきます。

咄嗟にお臍を隠してしまう方は、おばあちゃんの知恵を授かった方ですね♪♪

はじめに

20代に「深夜特急」を読み、放浪に憧れ、思い切ってアジアに飛び立った。
言葉もわからず、何の下調べもせず、一番安いオープンチケットで向かった異国の世界は「?」だらけであった。
習慣・文化・宗教への考え方が違う世界は、文字通り異世界であった。

無計画

ノリコは旅行好きを公言している。
事あるごとに「○○行かない」である。
いくら身近かなものになったとは言え、かなりの出費を伴う一大イベントであることは間違えない。

家計はノリコが見ているが、間違えなく番頭さん向きではない。
底をついてから困り果てるタイプの人間である。

非日常

まったく計画性のない家計であっても、何とか毎年家族旅行に出かける。
「沖縄」「北海道」「新潟」「福島」「大阪」「台湾」・・・
家計の心配をして、あまり”ぱぁー”とはいかない僕をしり目に、二人は”ぱぁー”と満喫する。
昼間からお酒を嗜み、好きなものを食べ、散策し、ゆっくりする。
生活習慣が一変するこのイベントは、ノリコをえらく高揚させるもののようだ。

想い

ぼくは一度も家族旅行の経験がなかった。
それに引き替えノリコの幼年時代は家族旅行が当たり前だったようだ。
それが大層良い思い出なのか、息子にも同じ思いをしてもらいたいと思っている。

ぼくのことは、「かわいそうな子」である。

最後に

残念なことに、放浪をして”自分のすべきこと”を見つけることが出来なかった上、アジア人がことのほか日本に興味があり、根掘り葉掘りと日本文化についての質問を受けるにつけ、日本のことを何も知らないと実感し、
「外国を放浪している場合ではないな」と思い知った次第である。

カラテの経験がなくとも、それなりのポーズをすれば、人気者だ。
まぁ、稀にカラテ経験者が混じっており、痛い目をみるのだが(;´Д`)

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