アザミ 3rdワンマン配信ライブ 「猫と杓子とエトセトラ」 を観て
2ndワンマン配信ライブ「行かないでメロディメイカー」からほぼぴったり一年。
アルバム三部作の最終章「プラトニック・オーバードーズ」も発売されて色々と区切りがついた節目のライブ、猫と杓子とエトセトラ……最高のライブでしたね……。
パワーアップした映像演出(カオグルさん🙏)、圧倒的なアザミさんの歌唱とSGギター、林田さんのダイナミックかつ精緻なドラム、バッキバキな音でフレットレスなとこも最高にかっこいいみことさんのベース、そして我らがギターヒーロー サカモトさんの最強ギター。すべてが完璧に噛み合った集大成のライブ、観られて本当によかったです。ありがとうございました……!
ここまで「ロックンロールは人知れず」→「行かないでメロディメイカー」→「猫と杓子とエトセトラ」とライブを観てきて、自分が辿り着いた結論は
アザミはライブバンドである
ということです。
アザミさん自身はソロのシンガーソングライターですが、3rdライブを観て確信しました。これは持論ですが、世の中には生のパフォーマンスにおいて真価を発揮する”ライブ映え”するタイプのバンドやアーティストが居ます。
このタイプの方々はCDで聴く完成された音源ももちろんよいのですが、ライブで聴くアレンジや現場でのパフォーマンスによって同じ曲でもまったく感じ方が変わりますし、様々なバフが特盛になってものすごい破壊力を生み出します。
元々バンド編成での初ライブとなった2ndワンマンの時点でライブバンドとしてのポテンシャルの高さは感じていたのですが、あれから一年、完成されたものを目の前に突きつけられて抱腹絶倒、驚天動地、世界が変わる音をバンドが聴かせてくれたのが本当に嬉しかったです。
セットリストもこの3年間の集大成でした。初っ端から10曲ぶっ続けで演奏してからやっとMCに入る視聴者殺し<リスナーブレイカー>には興奮しました。ツイッターでも言ったんですが、ライブではとにかくたくさん曲を演りたいからMCは最小限にするスタイルのバンドが僕は大好きです。アザミバンドがそういう意図でMCを少なめにしているわけではないのでしょうが、結果的にそうなっていたので僕は心のなかでガッツポーズを決めていました。
ひとたびMCに入ればいつもの廃信の雑談よろしく、バンドメンバーの仲の良さが十二分に垣間見られてずっとニコニコしていました。幸(サチ)……。
「ビジンハクメイ」のあとに「遣ラズノ雨」が来る流れはここまでずっとライブで踏襲されてきているので、今回も変わらぬ天国と地獄(?)を体験できて楽しかった……。みんないい女だったわよ……。
「フィクサー・イン・グレイ」から「殺屋中毒」への繋ぎはあまりにも気持ちよすぎて思わず飛び跳ねてしまいました。アザミ、やはり天才………。実現できる林田さんのドラムも相変わらずヤバヤバのヤバだった。
細かいところを上げたらきりがないんですが、個人的に好きな曲をひとつだけ挙げるとやっぱり「ロックンロールは人知れず」と最後の「バクテリア」かなぁ(ひとつ、とは……?)
「ロックンロールは人知れず」を聴きながらみんなで画面の前で✌をキメる瞬間はいつだって最高に楽しいし、「バクテリア」のストレートな歌詞は本当に心に突き刺さる。血の中のすべてをアザミバンドに支配されるライブの多幸感よ。
僕らが行かないでと懇願したメロディメイカーは、猫も杓子もエトセトラでオーバードーズな音楽を引き連れて、これからもプラトニックなワクワクを魅せてくれる。そんなことを強く感じさせてくれる3rdライブなのでした。
以下、3rdワンマン配信ライブ「猫と杓子とエトセトラ」のセットリストです。
プロローグIII
フェイクニュース
ホログラム
ex-404
不老有限完全体
ラストシーン
20220101.wav
セイレンケッパク
ビジンハクメイ
遣ラズノ雨
(MC 1)ネイビィ
アングラ・タイプ・コーポレーション
フィクサー・イン・グレイ
殺屋中毒
(MC 2)アンチポップ
涙のある街
モラトリアム・グルー
行かないでメロディメイカー
(アンコール)
ロックンロールは人知れず
(MC 3)バクテリア