夕凪潮 1st EP 「模範的な肉」について
ハァハァ……みんな、本日2021年12月25日にリリースされた夕凪潮くん待望の1st EP、「模範的な肉」はもう聴いた……?
まだ聴いていないの民はiTunesストアとか各種サブスクとか、色々と聴ける手段があるので各々好きな方法で可及的速やかに聴いていただきたい。
2021年も終わりに差し掛かったタイミングでこんなに良質な音楽が出てきたのだから、享受しないとバチが当たるというものです。
というわけで、「模範的な肉」最速(と勝手に銘打つ)感想、やっていくわよ。
1. シボウコウコク
EPのトップバッターを飾るはシボウコウコク。変則的なリズムと癖になるテンポに圧倒される、一曲目にふさわしいナンバー。ひじり&アザミという最強の作詞作曲タッグによる曲。初めて聴いた時の衝撃を今でも覚えています。EPとしてのつかみが完璧すぎてもう「手遅れだなぁ……」となる。
2. 潮汐
2曲目は潮汐。夕凪潮くんのデビュー曲ですね。自分はいつぞやの「音楽を止めるな3」で初めて聴いて、そこから潮くんにゾッコンなわけですが、それだけのエネルギーを持った曲なのですよ。今年のVtuber楽曲大賞のイベント登壇者5選でもピックアップされていたのは記憶に新しい。というか、デビュー曲としてのクオリティが高すぎて、Vtuber音楽の底の知れなさにゾクゾクする。沼は深ければ深いほど良いってじっちゃんも言ってた。
3. romance on sale
3曲目はEPで初めてお披露目の新曲1曲目。この曲、聴いた瞬間に脳内に存在しないオリジナルアニメのオープニング映像が流れてきたんですよね……。いったい何を言っているのかわからねーと思うが、まぁ騙されたと思って聴いてみていただきたい。別にアニメじゃなくてもドラマでもゲームでもいいんですが、要は「オープニング」曲です。5曲入りEPの中盤、ど真ん中にこの曲を持ってくるセンスよ。とんでもないね。赤ちゃんだったら漏らしてた。大人でよかった。
4. ハイカブリ
4曲目はみなさまおなじみ(?)ハイカブリでございます。アザミと夕凪潮の初タッグと聞いて、発表当時に心が沸き立ったのが懐かしい。アザミさんは色々とモチーフを絡めて曲作りをされてるんですが、シンデレラがテーマのこの曲、個人的には潮くんの曲のなかではKAWAIIに分類されているので聴くとホッとするというか、一息つけるんですよね。ここまで聴いてきてEP全体の流れがあまりにも完璧すぎて唸っています。ウウーーーッッ(歓喜)
5. 影送り
最後の曲はこのEPで初お披露目のふたつめの新曲。3曲目のromance on saleが「オープニング」曲と書きましたが、はい、みなさんもうおわかりですね。こちらの曲は「エンディング」曲でございます。なに?EP最後の曲なんだからそんなん当たり前やろ?………は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ………そんな””当たり前””の器にこの模範的な肉が収まるわけがないでしょうが………。お手本となるべきお肉なのに軽々とそこを裏切り、越えていく。このEPはそんな5曲で構成されています。影送りはどストレートなミドルテンポのロックナンバーなんですが、これがまた最高に「エンディング」感を醸し出しているんですよ。ASIAN KUNG-FU GENERATIONやあの世代のロキノンを聴いて育ってきたロック生まれロック育ちのロック人間はそれだけで衝撃(くら)ってしまうわけです。いきなり忍者と極道みたいなルビの振り方をしてしまうくらいに。
というわけで、夕凪潮 1st EP「模範的な肉」、2021年の締めくくりにとんでもないクリスマスプレゼントがやってきたぞ、と。夕凪潮くん、ひじりさん、アザミさんに感謝しながら聴き込みたいと思います。メリークリスマス。