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REINCARNATION/再生

 先に白状すると、今回の日記の内容は3週間以上前にプレイしたものなので記憶がほとんどない。よろしくお頼み申す。




 知らない廊下だ……という碇シンジ構文はさておき。

 目が覚めると本当に知らない廊下にいた。どこだここ。
 そもそもここに来る前何してたっけ。ちょっと記憶を遡ってみよう。

 そうだ、デクスターに銃で頭を吹っ飛ばされたんだった。

 あのファッキンフィクサーめ!!!!!!

 紺碧プラザの騒動の中心にいたVと一緒にいたら自分の命が危うくなるというのはわかる。だからと言って騙し討ちするのはどうなんですか。いやでもナイトシティだしなぁ……ナイトシティなら仕方ないかぁ……許せねえけど……。


 気を取り直して。

 どう考えても脳天ぶち抜かれて死んだはずなのに、意識はあるし自由に動ける。ということはここは死後の世界、しかも薄暗く汚いので地獄の入口かもしれない。

 とりあえず歩いてみる。
 すると知らない男に知り合い風に話しかけられた。申し訳ないがスパモン教に入ってるので勧誘とかそういうのはちょっと……。

 ふと、その男に答える自分の声が別人のそれであることに気付いた。
 違和感を感じつつやり取りを眺めていると、何故か自分の身体が話しかけてきた男を押さえつけ───

ん?腕が銀?
ア゜!!!!!!!!!!!

 おまたせしました。
 ジョニー・シルヴァーハンドです。

 転生したらジョニー・シルヴァーハンドだった件。ツラがキアヌなので悪くない転生先だ。

 ただよくよく行動を見ていると、どうやら思考もジョニーらしい。流石のストリートキッドVもこんなに喧嘩っ早くない。転生とはまたちょっと違うっぽく、どちらかといえば追体験のような感じか。

 訳が分からないまま廊下を進み、ステージがあったのでステージに上がり、マイクがあったので何かを宣言しているジョニー。なんだなんだ、どういうことだ、まったく状況が読めない。注釈入れてくれ~!

 かと思えば場面は移り変わり、何やら物騒そうな会話に重装備の仲間と思しき人たちとともに兵装したヘリに乗り込んだ。夜雨降るナイトシティを飛ぶヘリの中から見える景色で、ようやく時間軸を把握する。

クソデカ2023。

 2023年だ!!!!!!

 Vがファッキンフィクサーに撃たれたときは2077年だった。
 今見ている景色は約半世紀前ということになる。ジョニーが生き、そしてド派手に散った時代も半世紀前だし、やはり今の状況はジョニーの記憶を追体験しているということだろう。

 なんでジョニーの記憶を、赤の他人で半世紀未来を生きていたVが追体験しているのか。その答えは少し後に判明する。


 ヘリはアラサカ・タワーの屋上に辿り着く。屋上の戦闘員を掃討し、入口のセキュリティを突破。ジョニーと仲間のローグは、爆弾を持って内部に侵入する、目的の場所に爆弾を設置してついでに寄り道もしつつ脱出。寄り道の内容は忘れたが、ローグ曰くジョニーはあるひとりの女性のために行動している的なことを言っていた気がする。
 寄り道の途中、テレビでジョニー一派がアラサカ・タワーに乗り込んだ様子が中継されていた。しっかりテロリストとして報道されている。そりゃみんなジョニーの名前を知るわけだ。

 用事が済んでいざ脱出、というところで、ジョニーは圧倒的力の前に吹っ飛ばされる。

 お、お前は……!
 見覚えのある……いや、嘘だ。その顔に正直あまり覚えがない。ただ表示される名前には覚えがあった。2077年の紺碧プラザで2度も見かけたロボ人間のやべーあいつである。今見ているのは半世紀前のまだ人間だった頃の姿だが、え?人間体でこの強さ?じゃあ現在のロボ化したあいつの強さって……。
 ビビる暇もなく、ジョニーは早々に殺されそうになる。


 暗転。


 場面が変わり、屋上。
 ジョニーは脱出のためにヘリに乗り込もうとしていた。
 あれ?さっき殺されそうになってたよね?あの状況から入れる保険があったんですか!?

 あるにはあったが、保険は一度きりだったらしい。
 飛び立つヘリに乗り遅れたジョニーは、追いかけてきた例の激ヤバヒューマンに捕まってしまった。
 ちなみにこの激ヤバヒューマン、名をアダム・スマッシャーという。

顔は見えないがこれがスマッシャー2023。
そしてこちらがあらかじめ用意しておいたスマッシャー2077です。痩せた?


 またしても場面は変わり、見知らぬ部屋で目を覚ます。ジョニーはアラサカに捕まっていた。
 窓の向こうでは大きなキノコ雲がのぼっている。
 ジョニーは若かりし頃のサブロウ・アラサカにより、何やら不穏な機械を頭に装着させられた。

なになになになに?????



 ──……。



 目を覚ますと、今度は真っ暗な世界にいた。正確にはちょっと違うが、とにかく絶対現実ではないようなところで目を覚ました。

 困惑する声はVのものだ。つまりこの身体もVである。いや、そもそも身体ある?なんか魂だけとかになってない?今自分がどういう状態なのかわからない。
 相変わらず何にもわからないまま、暗い世界で一際目立つ赤い残像みたいなものを追いかけてみる。目立つということはなんかあるということだ。なんでもいいからひとまず1から10まで全部説明してほしい。

 「待て~」「捕まえてごらんなさ~い」という浜辺でキャッキャウフフ概念の鬼ごっこの末、とうとう赤い残像に話しかけることに成功した。赤い残像の正体はジョニーだった。足長いな~股下何km? 

 それはさておき、正直に言うとこの辺りは記憶がない。多分何か話したんだと思う。

 そうして何度目かの暗転。




 再起動の表示。

 何度目かの正直。

 目覚めた視界に映る不法投棄。

 YEAH。韻踏んじゃったな。
 おはようございます。目が覚めたらゴミ山の中でした。最悪の目覚め。見知らぬ廊下の方がまだ幾分かマシなレベル。

 新鮮な空気を求めてゴミ山から這い出る。腕は両方生身だ。つまりジョニーの身体じゃない。
 くぅ~~!シャバの空気!周辺はゴミ山だらけだが、ゴミ山の中と外じゃ大違いだ。新鮮な酸素うめえ~!

 ズルズルとゾンビのように這いずっていると、ふたりの男が話していた。どっちも見覚えがある。デクスター・ファッキン・デショーンと、紺碧プラザでサブロウ・アラサカと一緒にいたおっさんだ。

!?!?!?

 アラサカの人間怖すぎない????

 どういうわけか、アラサカのおっさんが有無も言わさずデクスターを始末した。なんで?こわ。

 おっさんはデクスターをそのまま放置してこっちに来た。生きているのがバレて次はお前の番だ……て感じになるのかと思いきや、彼はそのまま瀕死のVを車に乗せてその場を離れる。

 しばらくすると、何故か後ろから敵勢力っぽいのが追いかけてきた。誰誰誰、なに、なんで追われてんの。何もわからないまま応急処置で動けるようになったVが追っ手を散らす。
 もうほんと、無理っすよ、頭に穴開いてるんすよ自分。重労働すぎる。アラサカはブラック企業だ!従業員じゃないけど。

 追っ手は殲滅したものの(頑張ったで賞受賞間違いなし)、道中で派手に事故りおっさんも負傷。信頼できる医者を聞かれ、そんなんひとりしかおらん!!とあのセクシードクターを伝えてブラックアウトした。今回ずっとこんなんだな。頭撃たれてるから当然か。



 復活!!!!!!(暫定)

 実際はこんな勢いのいいもんじゃなかった。生と死をふわふわ行き来している感じだ。合間にヴィクターがすごい頑張ってくれてる様子が見えた。迷惑かけてすまない……。

 どのくらい経ったかわからないが、ヴィクターの懸命の治療のおかげもあってなんとか起き上がるくらいまで回復した。

 デクスターに撃たれてから今に至るまで自分の身に何が起きたのかまるでわからなかったが、その説明はヴィクターがしてくれた。最高のドクターである。

 簡単にまとめると、以下の通りだ。

Relicは人格や記憶のバックアップが取れる生体チップで、それを他のボディに移植することが出来るらしい。
Relicの中に入っていたのはジョニー・シルヴァーハンド。なのでさっき走馬灯の代わりにジョニーの記憶が断片的に見えた。
・Relicはある程度のボディの修復機能があるらしく、デクスターが撃った弾が小口径だったのもあってなんとか蘇生することが出来た。
・ただしRelicを差し込まれた人間は、徐々に人格をジョニーに上書きされる。
・ほならRelic抜いたらええやん!抜いたら死にます。

ヴィクターの見解。

 ワンチャン生き返ったと思ったらこれだ。頭の中にキアヌのツラした時限爆弾が装填された。

 なんやねんそれ……どないすんねんそれ……と絶望しつつ、一旦帰宅を促される。
 ついでに帰り際、Vを連れてきてくれたアラサカのおっさんがまた改めて話があると言って約束を取り付けてきた。そうだよな、そもそもこの人なんでこんなにしてくれるんだ。その謎が後に解き明かされる。



 車椅子に乗り、ミスティに自宅まで送迎された。

 ミスティって誰?という方に説明すると、ジャッキーの彼女である。パンクな見た目だが、ヴィクターと並ぶめちゃくちゃ優しい性格のナイトシティ絶滅危惧種に認定すべき女性だ。
 ジャッキーの周りは良い人ばかりである。類は友を呼ぶとはこのことか。

 ジャッキーが死んだことは既に知っているようで、ジャッキーと最後に会ったときに喧嘩したことを後悔しているようだった。

 別れ際、ミスティはふたつの薬をくれた。

青い薬はRelicの侵食を抑えてくれる。
赤い薬はRelicの侵食を進める。

 青い薬と赤い薬で選択を迫る映画がある。キアヌ主演のマトリックスだ。オマージュしたのかわからないが、似たようなものを感じる。
 映画の中だと、青い薬を選ぶと今まで通りの生活を送ることが出来、赤い薬を選ぶと真実を知ることが出来る、とされている。


 疲労困憊で眠っていると、誰かに話しかけられた。

で、出た!!

 テロリスト、出現。

 どうやら非常に機嫌が悪いらしい。ヤニ切れなのか他の原因があるのか、ともかく虫の居所が非常に悪い。

 シンプルに殺されかけた。

 1周目のときはマジで意味がわからなさすぎてなんじゃこいつ!!!!となるしかなかったが、今改めて見ると「知らない人間相手に警戒する野良猫」に見えなくもない。後の話になるが、所々で彼を化け猫と暗喩するところもあるし、当たらずとも遠からずという感じだろう。

 それはそれとしていきなり殺意全開で襲われるとこっちも黙っちゃいられないわけで。

 ミスティから貰った青い薬を飲み、ジョニーには退場して頂いた。



 最悪の気分のまま朝を迎えた。

 アラサカのおっさんから呼び出しを食らっているので、待ち合わせ場所に行こうと思う。

 メインジョブの説明欄を読んでいると、これがジャッキーからの最後のメッセージであることがわかる。つらい。アラサカのおっさんはタケムラと言うらしい。

 待ち合わせ場所はトムズダイナーという店だ。
 ふらふらしながら入店すると、見覚えのあるおっさんが待っていた。

さりげなくカップ両手持ち。可愛い。

 タケムラの目的は、サブロウ・アラサカを殺したのが息子であり、その真実をアラサカに伝えること。それを証言できるのは現場にいたVだけなので、なんとか生かして証言台に立たせたいらしい。

 こっちは頭に時限爆弾テロリストがいてそれどころじゃないんすよ、と思ったが、Relicの生産元はアラサカだ。開発者がいればなんとか死なずにチップを取り出せるかもしれない。
 また、タケムラが言うにはRelicの開発者はヨリノブの企てを知っており、サブロウにそれを忠告していたとのこと。なんだ、またややこしいことになってきている。

 結局この話は一旦保留でまとまった。信頼出来る要素が少ないのもあるし、身辺整理もまだ出来ていない。
 タケムラはタケムラでまた情報を集めて連絡すると言っていた。ちなみに彼は彼で、現在アラサカから追われている身らしい。大変そう。



いきなり出てきた。いきなりステーキかよ。

 なっがい足を見せつけつつ、唐突にジョニーが出てきた。顔面の解像度が上がったことにより、より男前なキアヌのツラが拝める。ありがてえ。

 さっきぶち殺そうとしてきたテロリストだが、彼なりにVの頭の中で冷静になって考えたらしく、お互いに助け合わないか?と提案してきた。
 実際、VもジョニーもRelicという存在には困り果てている。Vは言わずもがな、ジョニーもチップ内であまり良くない待遇を受けているようで、そのせいで初対面で毛を逆立てた野良猫みたいな態度をとったようだ。

 今回の件にアフターライフが関わっている可能性があるとタケムラが言っていた。アフターライフにいるローグという人物は、ジョニーの昔馴染みらしい。会えば何かわかるだろうと彼は提案する。

脳内テロリストを脳腫瘍呼ばわり。

 VもVで相当気が立っているので(初手殺そうとしてきたもんだから当然である)、言い方がかなりキツイ。
 ジョニーの提案を一蹴し、さっさとダイナーから出た。



 ここまでがプロローグみたいなものだ。

 そして、ここから先は自由の身。いや、実際はやるべきこと(メインジョブ)があるんだけど。
 メインの他に、ストーリーとはあんまり関係がないサイドジョブ・依頼・NCPDスキャナー等やることが盛りだくさんである。オラわくわくすっぞ!

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