怪談夜疾走り
日本怪談の双璧を成す
「東海道四谷怪談」と「番町皿屋敷」。
その物語の両ヒロインお岩さん・お菊さんは実在したという事実をご存知でしょうか。
お岩さんは四谷左門町の武家の娘。 地元じゃちょいと有名な良妻賢母で、婿入りした夫と末永く幸せに暮らしたそうです。(諸説あり)
没後200年も経って四谷怪談が発表され、なぜか怨霊として有名になっちゃったお岩さん。
本人が一番ビックリしてるでしょうね。
可哀想なのがお菊さん。
物語の通り、現在の千代田区番町にあった奉公先の旗本のお屋敷で、皿を紛失した咎で手討ちにされ、遺体は箱詰めにされ平塚の親元に送り返されたそうです。
享年24歳。
罪人扱いとされ、墓に葬ることも許されず、親御さんはお菊さんの亡骸を埋めた場所に栴檀の木を植えたそうです。
時は経ち昭和27年、区画整理で掘り起こすと、言い伝え通りに栴檀の木の下から若い女性の骨が出たそうです。
平塚市はそこにお菊塚を建立しました。
う~ん なんか切ない。。
立ち寄ったお菊塚の横では、栴檀の木が今も夜風に葉を揺らしていました。