MIKUEC 2019 セトリ解釈
※ゆず 個人による勝手な自己解釈です
こんにちは、2019年度のMIKUEC最高でしたね!ずっと裏にいたので、録画されたライブ映像を見て初めてどんな公演だったのかを知りました、凄かった。
ライブの醍醐味でもあるセットリスト、演目、通称セトリ。2019年度のMIKUECのセトリは、決まった瞬間からWALKMANでプレイリスト作って半年間毎日イヤホンで聴いて、あ〜最高って言ってたくらい最高でした。
半年間毎日聞き続けると、そのセットリストに勝手に自己解釈が乗って、更に好きになるんですよね。
今回はそんな僕のセットリスト自己解釈を述べたいと思います。
その為にまずは今年流させていただいた曲々を以下に記します
1.ヒバナ
2.ダンスロボットダンス
3.ワンダーランドと羊の歌
-MC-
4.マトリョシカ
5.いーあるふぁんくらぶ
6.SNOBBISM
7.ギガンティックO.T.N
-MC-
8.Inalice
9.ロスタイムメモリー
-MC-
10.ハッピーシンセサイザ
11.ワンダーラスト
12.アンハッピーリフレイン
13.初音ミクの激唱
14.never ender
15.ray(MIKUEC cover)
-EC-
16.ブラック★ロックシューター
17.ブレス・ユア・ブレス
18.千本桜
それでは早速解釈をさせていただきます。
このセットリストは主に4つに分けられており、起承転結になっています。
①最初の3曲(起)
②MC挟んでハッピーシンセサイザまで(承)
③ワンダーラストからrayまで(転)
④アンコール後3曲(結)
まず①で激しめ最新のノれる2曲と休憩がてらの1曲でツカミをします。
MC挟んでからが「承」で、演目を見てわかる通り、皆が知ってる曲、盛り上がって楽しい曲、MIKUECのテーマソング、など明るく楽しい曲達が続いています。ライブ楽しい!コール入れ楽しい!のハッピーゾーンですね。
そしてハッピーシンセサイザからルカ繋がりでワンダーラストで一気に流れを変えます。
ルカ10周年お祝いで初期の名曲をやるのにワンダーラストという選曲をしたことで、この後の流れを作る導入、急に空気の違いをだし流れを変える合図となり、最高の選曲だと感じてます。
そしてそこからrayまでが続き、アンコール後3曲は盛り上がって帰ってね!全員ノれる曲!となってます。
今回主に語るのは③のパートです。
まず、ワンダーラストは「終末」の曲です。そしてその世界観から今までの楽しい雰囲気を美しくガラッと変え、③パートの世界に引きずり込みます。
ハッピーシンセサイザ「君の胸の奥まで届くようなメロディ奏でるよ」
ワンダーラスト「終わらない唄を歌おう 僕が終わってしまう前に」
ここの対比もエモいですよね。
この曲の主なメインは雰囲気を変える事ですが、あまり言いたくありませんが「終末」が次のアンハッピーリフレインへの伏線になります。「終わらない唄を歌おう」と最後まで歌い続けて歌い途中で途絶えてしまったそれがアレにも見えます…。
ワンダーラストがサーーーーーっと砂嵐でフェードアウトしていき、次のアンハッピーがサーーーーーっとフェードインをし、「あーーーーーー」と叫ぶミクは、終焉からの蘇生を感じさせます。
しかし、歌い始めたら一転、アンハッピーリフレインはwowakaによる「ボカロもう嫌だ」の曲なのです。ボカロP視点の曲です。
これの映像で、ラストサビの歌詞を表示させる演出を僕がしたのですが、歌詞全部ではなくそのうちの大事なところだけ切り取って表示させました。
繰り返し39秒巡り巡って
見えたそれはラッキー?
なんだか不思議と報われないなあ
ただ音を重ねたって
終わりも始まりもやっては来ないな
つまり意味はないよ
ここだけ歌詞出したのは演出上と、これがこの曲の本質で次の激唱に繋がるボカロPの心だったからです。
ボカロPの、ボカロやっててもなんだか報われないって気持ち、だからもうやめよう、そう言ってミクを手放す曲なんですこれは(自己解釈)。
そうして次の激唱に移ります。激唱はボカロPに見捨てられてしまったミクの嘆きと叫びです。しかし途中でミクは気づきをし、後半ではミクが希望を持ちます。
つながり全て消えればボクは0はじまりに還り着く
それはきっととっても哀しいことだと思ったのに
ボクの名前を呼ぶ声聞こえる
それがボクの ココロ 持つ意味になる
Voc.たちは生まれ気づいた Voc.たちのことを人の真似事と知っても
変わらず名前を呼び続けそして愛してくれるヒトがいる事実に
だからVoc.たちは歌を紡ぎ出すたった一人でも新しい歌の 誕生喜び温かい言葉与え返すヒトいてくれる限り
最後の怒涛の”激唱部分”では次のnever enderへと繋がります。
激唱では気づきだった感情がnever enderでは確信となり、ミクが力強く歌います。
聴いてくれる人がいる限り私は終わらない、と。
見たことない空の色を夢見て
明日もまた僕は歌を歌おう
そのときまた君がそこにいたなら
いつまででも音は続いてく
そして、ミクはみんなと「La La La」と共に歌い踊ります。
そして最後に、存在する理由を見つけたミク、ボカロから離れたクリエイターの2人が思う気持ちがrayなのです。rayはその二人の気持ちを織り交ぜた曲に聞こえます。同時にも歌ってるし、歌ってる方によって意味合いが変わる事から、背中合わせでも2人は同じことを考えていることがわかります。
ミク視点
お別れしたのはもっと 前の事だったような
悲しい光は封じ込めて 踵すり減らしたんだ
しょっちゅう唄を歌ったよ その時だけのメロディーを
寂しくなんかなかったよ ちゃんと寂しくなれたから
ボカロP視点
理想で作った道を 現実が塗り替えていくよ
思い出はその軌跡の上で 輝きになって残っている
お別れしたのは何で 何のためだったんだろうな
悲しい光が僕の影を 前に長く伸ばしている
ミクがリスナーに向けて歌ってる(never endet)とボカロPがミクに向かって歌ってる2つの意味が同時に混ざりあう。
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
大丈夫だ この光の始まりには 君がいる
「君がいる」の「君」
ボカロP→ミク
ミク→リスナー、ボカロP
リスナー→ミク、ボカロP
ワンダーラストで終末を予感させ
アンハッピーで別れて
激唱 never enderでミクの希望が生まれ
rayで背中合わせであっても気持ちが同じことを背中合わせのまま歌いあっている。
ボカロPの苦悩、それによるミクの嘆き、リスナーの立ち位置(ボカロPの苦悩はリスナーによるもので別れの原因であり、ミクの生きる希望でもある)そして「楽しい方がずっといいよ」「大丈夫だ この光の始まりには君がいる」
こうして、ボカロP、ミク、リスナー、と言ったボカロ界隈の事象を俯瞰に捉えてこのライブは一旦幕を閉じるのです。
「起承」ではライブたのしいね、ボカロ楽曲たのしいね、いい曲だね、盛り上がるね、と、ボカロ文化の中に入り込み楽しむ内容であった。
それがワンダーラストで一気に流れを変え、今楽しんでいたボカロ文化の中から弾き飛ばされ、宇宙から世界全体を見渡すのが「転」パートである。
そしてアンコールを挟んでからは、ライブを締める、また、楽しいねって曲達。
BRS→昔から何故かライブでやられない、待望の神曲
ブレスユアブレス→今年のマジミラのテーマソングでコールが盛り上がる、みんな盛り上がれたはず
千本桜→きっと最後は大団円
旧新 と大鉄板の3つをアンコールに持ってきて、楽しく盛り上がって、終えたのであった。
以上。
③パートの重み、綺麗さを語りたかっただけ。
②パートから③パートの繋ぎの綺麗さ、①④パートの選曲の良さ
いやー、やはり神セトリ。
はい。
自分語りです。
以上、
ここまで読んでいただきありがとうございました。