note_草間彌生

逆風に立たされても表現者であり続ける ”草間彌生”

私は基本的にTwitterを運営しておりますUYUNIの中の人です。
今回は画家である草間彌生さんを取り上げます。
偉人シリーズの中に画家、アーティストを含むには理由があります。
それは彼、彼女らには「人の心を動かすことができる力を持っている」からです。
自分の価値観を言葉ではない形で世の中に発信し、それが広く共感されることで第三者までの価値観に影響を与えています。
これはそう簡単にできることではありません。
そんな画家、アーティストの人生を振り返り、価値観を紐解いていきます。

1.ヒストリー

草間彌生は1929年、長野県松本市で種苗業を営む裕福な家に4人兄弟の末っ子として生まれました。

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幼い時からスケッチに興味を持っている少女でした。
しかし苦しいことに、10歳のころから統合失調症という精神の病に侵されました。

幼い少女に幻覚幻聴が襲います...。
その症状から逃れるかのように自分が体験している幻覚幻聴書き留めました。
まさかこれが彼女の代表する水玉模様をモチーフにした作品の原点になるとはこの時はまだ知りません。

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16歳になり、彼女が芸術家として頭角を現し始めました。
大戦により疎開してきた画家たちが「第一回全信州美術展覧会」を立ち上げ、そこで彼女は入選を果たしたのです。

地元の松本市で初個展を開催したのは23歳の時です。

その後、東京で1954~1955年にかけて個展を4回開き知名度を上げていきました。
数多く東京での個展を行ったことで、日本の閉塞感から逃れ芸術探求に専念したくなり27歳で渡米する決心をしました。

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拠点をニューヨークに移した彼女は、後のパートナーとなったジョゼフ・コーネルと出会います。
 1960年代後半になると、過激さから「ハプニング」と称された、彼女のボディ・ペインティングやファッションショー、反戦運動などが行われました。

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 1973年には彼女をまたどん底へ突き放すことが起きます。
パートナーであったジョゼフ・コーネルが死去してしまいました。
これが原因となり草間彌生は体調を崩し日本へ帰国し、入院しました。
大切な人を失い悲しみのどん底にいた彼女は、ここから小説や詩集を多数発表し始めます。

1978年:処女作品「マンハッタン自殺未遂常習犯」
1983年:「クリストファー男娼窟」→第十回野生時代新人賞を受賞

これらの小説には、彼女の幼年期の幻視体験をモチーフにしたものも

そんな過程を歩み次のステップに進んだのは、1990年代初頭。
2012年には世界的に再評価されあの有名ブランドのルイ・ヴィトンとのコラボレーションを発表しました。

2014年には個人美術館も開館しました。

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2016年4月には「世界でもっとも影響力のある100人」 に選出され、同年10月には文化勲章受章を受賞しました。

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両親からの虐待や精神病に苦しめられる中で、感じたもの、それこそが草間彌生の代名詞ともいえる水玉模様だったのです。

現在では、特徴的なデザインだけが一人歩きしてしまっているようですが、代表作の水玉模様には作品を水玉模様で埋め尽くすことにより、幻覚や幻聴から身を守る儀式的な意味が込められていたのです

私の作品は痛みを伴うものであり、遊び心に溢れたもの
幼いころから苦難続きの草間彌生の人生でしたが、表現に対する強い思いが彼女を突き動かし続けました。

2.彼女の価値観とは

彼女の残した言葉にこんなものがあります。

"子供の頃から、自殺への憧れがすごくありました。家庭環境に悩んで、幻聴や幻視にとらわれてものすごく恐ろしくて、毎日、自殺したいと願うほど追いつめられて。
自殺を思いとどまらせてくれたのは、絵を描いたり、作品を創ったりすることだった"

前半部分で語られている言葉は余程過酷な状況でないと簡単に吐き出すことは無い言葉だと思います。


それでも「絵を描くこと」「作品を創ること」で自分をコントロールしつつ全ての感情が白紙を彩ることで大勢の人を巻き込むことが出来たのでしょう。

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先程と重なりますが

彼女の作品は痛みを伴うものであり、遊び心に溢れたもの
幼いころから苦難続きの人生だったが、表現に対する強い思いが彼女を突き動かし続けたのです。

つねに新しいものを創り続ける姿勢を持ち前進し続けた草間彌生。

彼女の価値観を一文にまとめると

”どんな逆風に立たされても前を向き続ける表現者である”

これに尽きる。


3.まとめ

皆さん如何でしたでしょうか?
現代アーティストでありファッションデザイン等も手がける草間彌生さんの価値観を紐解きました。

あなたが今、本当に苦しくて諦めそうだとしたら一旦立ち止まって考えてみませんか?
前を向き続けるポジティブな行動は最終的にネガティブを飲み込んでしまうのです

彼女のように苦しさを力に変えることがあなたにもきっとできる!!

何か少しでも自分を振り返り、考えるきっかけになったら嬉しいです。

それではここらでお別れとなります。また次回のnoteで👋


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