フランス式入籍&wedding party🇫🇷
折角の自分の結婚式なのに
妊娠中の為
ワインもシャンパンも勿論だめ。
フランスでフランス人として生きてきた皆が
どうやってお祝いの日を楽しむのが
同じような 体験が出来なくて残念。
でもお酒は死ぬ程弱いから
飲めなくて良かったかも。と思う。
いつも加減出来なくて
真っ赤になって寝るから。
あんな昼から夜まで飲み続ける皆と
一緒になってたら、加減してても
絶対に酔っ払うと思うな。
お酒生肉チーズで溢れたフランス
ちょっとぐらい、、、って寛容なのかなと
思いきや
案外みんなちゃんとしてる。
こんな感じ。
『お酒飲んじゃだめだよー!』
『1年後ね!』
『美優、かんぱーい!(冗談』
『パテも生肉もだめだよー!』
『このチーズはだめ!このチーズはOK!』
こんな感じで皆に見張られております。
はい。結婚式当日。
起きて
絶賛二日酔いのアレックスさん。
寝起きで近所の美容院直行
髪切って爆睡して帰ってきた。
二日酔いでしんどいって話を
美容師さんとしてたら、
自分よりもっと二日酔いでグロテスクな
今日結婚式控えた新婦が
後から来たらしい。
ブーケやら、 ケーキやら、
当日に買い出し。
なにやらピンクの豚が運ばれてくる。
ひいぃ
スーパーで加工された豚も
そのままの姿の豚も
同じ豚なのにね
命いただいてる。
アレックスが切望してた豚の丸焼き。
田舎のパーティーでは
定番とまではいかないけど、
昔はよくあった光景らしい。
13時頃運ばれてきて、
食べるの19時やからね。
豚焼いてくれたおっちゃんありがとう。
着々と近づいてくる
市役所での結婚式、17時。
Zoomで日本の家族や友達と
中継する予定。
買い出しから戻ってきたのが15時半頃で
そこから化粧やら髪の毛やら着替えやら。
大急ぎで仕上げて家から5分の市役所へ。
着いたら親戚一同勢揃い。
そこからわたわたと、
友達にカメラ預けて撮ってもらったり。
友達に市長さんの言葉を英語に
訳してもらうよう頼んだり。
あ!zoom繋げないと!と思った時。
一人の友達に電話して今何時?って聞いたら
思ってた時間と1時間ずれてた。
やらかした。
いつも通りやらかした。
私の人生において一番の敵
それは時間。
いつも大事な場面で
何かしらやらかす。
楽しみにしてるよって言ってくれてた友達
本当に申し訳ない。
風呂上がりやったり、
途中からやったり、
笑って参加してくれてありがとう。
そして友達達と話す暇もなく、
Zoomの繋がった携帯を
義姉さんに託して即入場。
証人って言って、
新郎新婦1人ずつお願いしなあかんねけど、
もちろん家族も友達も
こんなに急にしかもフランスにしかもコロナで
呼べる訳もなく。
私は彼のおじいちゃんにお願いしたよ。
快く受け入れてくれはった。
何となく通常は
新婦はお父さんと、
新郎はお母さんと入場するみたい。
そしてサインする証人は
友達だったり兄弟だったりするんだって。
彼はお兄ちゃんにお願いしてました。
この写真腹出てんな。
ちなみにこのドレス3日前に購入。
出発前日に改めて着たらぶかぶかで
サイズみたら42買ってた。
試着した時は40やったはず
何で?
妊娠8ヶ月のお腹に合うドレスが中々無くて
無理矢理買ったんやけどそれも失敗。
てことで前日に肩と脇と背中縫って詰めました。
まあそれなりになったので良し。
手に付けてた黒いゴム取るのも忘れるし
色々ワッタワタで本番。
市長さん、
『アナタハ〜アイスルコトヲチカイマスカー』
の文章を日本語で練習してくれてはったの。
この街の新しい市長さんで、
初めて担当した結婚式やったんやて。
日本から見てくれてた友達からは
笑い起きてたみたい。可愛い。
腕にどデカく『家族』ってタトゥー入ってる
市長さん。
彼の田舎で式が出来て良かったな。
デカデカと貼られたマクロンの写真の前で
永遠の愛を誓いましたとさ。
お家に移動したのが18時頃。
グラスを配ったりお酒あるか
見て回ったり、
初めましての親戚に挨拶したり。
50人ホストするのって
想像以上に大変なんやなぁ。
ここでも彼に任せっきりで
二日酔いながらもしっかりぐるぐると
彼は動き回ってました。
50人分の椅子はあるのに
皆立ってグラス片手に話してるの。
人も場所も代わる代わる。
メインの豚が準備出来るまで
あと1時間半もある。
その間みんな、お酒とツマミ片手に
お喋りするんですね。
ホントお喋り好きやなぁ。
フランス語も話せない私は
余計に心苦しい時間ではあります。
彼のお友達や数名の方とは
英語でお話しするんやけども、
1時間半も 持つ程の共通話題って
中々難しい。
そこで活躍してくれた
お腹のべべさん。
妊婦を口実に座ったり、
少し離れた場所で休憩したり。
甥っ子姪っ子ちゃんと遊んだりしてました。
きっとこれから先
数時間のお喋りタイムに突入する事って
数え切れない程あるんやろうなー。と
ぼんやり覚悟を決めた私でした。
そんなことより、豚はまだか?!
ジワジワと焼き上がる豚。
予定の時間より 30分オーバーしてるやないかい
日本なら、飯はまだか?!って
皆ソワソワするやろなーくらいの
体感時間、最初のおつまみでやり過ごした。
豚、 準備出来た。
親戚達、 頼んだわけでも無いのに
テーブル動かしたりエプロンつけて、
配膳してくれたり。
優しいなぁ。
冷たいイメージ持たれがちなフランス人やけど
仲良しだったり、家族だったり、
絆が深まると、
とっても 助け合いの精神が強い気がする。
日本だと、何かをお願いするのって
迷惑かけちゃうって意識が先にきたり
お礼を準備したりしなきゃとか、
気軽に頼めるかって言われると
そうじゃないというか。
フランスの方がお互いに必要なときは
助けるし助けてもらうねって
そんな感じ。
豚、ラタトゥイユ、フランスパン
ポテト、他
特別スペシャルな訳じゃ無いけど
彼にとって大切な人が 一気に集まる事が出来て
良かったな。
急に出来た日本人の奥さんと子供に
きっと田舎の親戚一同びっくりしたやろうけど
皆とっても優しく迎え入れてくれて、
こんな機会が設けられて幸せでした。
9月初旬でも夜はもう肌寒いブルターニュ。
11時頃になって、遠い場所から来た親戚や
お年寄りの方は帰られて、
それからは皆、ダンスしたり
ギター弾いて歌ったり
しんみりワイン片手に深夜過ぎまで。
誰も酔っ払う事なく静かにそれぞれが
寝床に着きました。
ちなみに彼の友達はパリ周辺から
来てくれて、一緒にお義母さんの家に泊まったので
義兄家族、義姉夫婦、他2カップル、友達1人
全員が一つ屋根の下で寝ました。
お家に誘い誘われる文化がある
フランスならでは。
14人泊まれるって。。
翌日、みんなで朝ごはん。
パンの国フランスだけども
案外定番のパンの種類って多くない。
定番の朝ごはんは
クロワッサンとパンオショコラ。
変わり種の寿司って、寿司じゃないって
思っちゃう日本人の感覚に似てるのかも。
どこのパン屋さんも
そんなに変わった種類置いてないもんね。
お昼過ぎ。
皆で片付けて見送って
最後はお義母さんと彼と3人
急に決まって3週間しかなかったけど
こうやって親戚いちと集まれて良かったね。
って話した
お義母さんとは何度も会ってるけど
まだ自分の言葉で会話は出来てなくて。
二人きりの時は、
お義母さんが英語にトライしてくれたり
私がGoogle翻訳に頼ってみたり。
一年後には少しは成長出来てるように
フランス語、頑張ろう。
近所のおじさんがくれた庭のお花。
家の裏にあるアレックスのお父さんの
お墓にお供えすることに。
賑やかだった2日が過ぎて
彼とお義母さんと3人で
沢山のお花持ってお墓まで歩く。
誰も何も話さない。
お墓の前でお義母さんとアレックスに
家族に受け入れてくれてありがとうってだけ
伝えた。
それ以上話すときっと泣いてしまうから
あとは3人黙って立ったまま
暫くしてお家に帰りました。
お世話になったお義母さんと
さよならして帰る車の中で、
沢山のお祝いで頂いたお花を
お義父さんのお墓にお供え出来て、
ありがとうって伝えれて良かったなって言ったら
アレックスが運転しながら泣いてて
それ見て私も同じように泣いた。
出会ってすぐの頃、
お義父さんの事を思って泣く彼を見て
家族思いで素直で真っ直ぐないい人って
思った印象そのまま、
家族想いの優しい彼と
家族になれて良かったなって
改めて思った1日の終わり。